またやさしくなるまで削られて先端は裂けてしまいたくてまた、指が列ぶから例えば根本から切り落として約束を指で、書いてカタコトのことばを打ちたくて打ち付けてかたかた遠回り .... 一。

 傘を閉じるとひたひたと雨がついてきた。玄関を上がり廊下を渡りそのままひたひたと、家に居ついてしまった、雨は客間ではなく居間に居座りとくとくと、淹れた紅茶を ....
一。

 ぼくは二握り、でも右隣の席のヒダカくんは一握りと半分。だけど膨張する前のぼくは小指と同じで、ヒダカくんは人差し指と同じぐらい、おっきいのはイイコトだと左隣 ....
 雨の日にはかなしみに服を着せ、傘を持たせて出歩かせる。普段は裸のかなしみは、はじめ服を着るのを嫌がるけれど、すぐに慣れてはしゃぎだすのが、いつものこと、ぴったりした服 ....  夕暮れ近くになってムーフールーが海を見たいと言い出して、海に行くことになった。海辺の街とはいってもこの坂の家からは、海はすこし遠い、なので車で行くことも考えたが、思い ....  ことばを見つめているとそれだけで、わたしは誘拐されてしまう、こともある。誘拐は融解で、ことばの意味はどろりと解け出して、わたしの内に流れ込んでくる。眼といわず鼻といわ .... 一。

「もう攻撃しないでください。」
 とプラカードを持ったマスクメロン怪人が、駅で攻撃されている。あんなプラカード持たなきゃいいのにと思うけれど、マスクメロン ....
 使わなくなった手をひとつひとつ外し、引き出しまで引きずりしまい込む。十本目の手は十段目に、五本目の手は五段目に、解りやすいようにしまい込む。手はどれも握り締められてい .... 朝。

 目が覚めるとぼくは勃起していて、ぼくのおちんちんは勃起してから考える。目覚めてすぐの勃起は何だかもやもやとしていて、少しおとなしい。もちろん血はどきどき充 ....
一。

 かいりが服を抱えて出て行くのを、あたしは黙って、見ている。「それはもともとあたしのお気に入りの服なのよ!。」かいりの鼻先で、そう言ってやりたい気もするけれ ....
とうさんとトドさんは、
似てるけど、
ちょっと違う。
とうさんはからだがおおきくて、
お腹もでっぱってるけれど、
だけどトドさんとは、
違う。

この間 ....
観葉植物に電子レンジのアース突っ込むエレキテル彼女。


ベッドの下からイノキの銅像!謎は深まるイノキテル彼女。


シルクのドレスはインド製でフェアトレー ....
 ウォッカ、テキーラ、スピリッツ、宙をひ
と呑み五臓六腑にスペースシップ。酔いが回
れば漕ぎ出して、あてもないのに宇宙探索。
隣の星雲きれいだけれど、今夜のお宿に ....
一。


 この街ではつめたくて、誰もが当然のような顔をして、歩いて、いる。ぼくらは他人のふりをするのが得意だから、みんなすぐに誰かに成り切って、誰にも知られない ....
 窓の外がうるさいのでカーテンを開けると、案の定、犬が降っているのだった。雨粒たちはみな、犬の姿をしていて、降り落ち、地面に当たると、きゃいんきゃいんと啼いて弾け数粒の .... 誰もいない公園のシーソーでかたんことん魄とあそんでる。


ジャングルジムの上飛び降りて着地して弾ける魄まぶしくて。


砂場に書いた第一話さらさらと風に撫 ....
一。

 陽気なおちんちんはあまり射精しない。それは陽気な笑顔があまり本気で笑わないのと似ている、だから陽気なおちんちんはよく勃起をする、その勃起は陽気な笑顔がつく ....
おりこうさん。
自慢の爪で硝子を掻いて、
してやったりと、
自画自賛。
だけど硝子は傷ひとつ、
付いてないのでおつかれさん。

窓の向こうのおりこうさん。 ....
親指はせわしなげに空白の悲鳴を打つので切りました「  」。



 夕べ海で、忘れた指を見つけました。指は
貝になり、海の音を打ち続けていました。わ
たしは ....
一の一。

 恥ずかしながら、こうした何かしらの文章を書くようになってから、アダルトなもの、いわゆる"AV"を見るようになった。
 最低、週に ....
前略。

眼を閉じて、
瞼の向こうのあの入り江まで、
ずっと、
裂けてください。






一。

 かわいた夜のあなたは眠れない、寝葉樹 ....
 しんしんと、雪が降る。あたしの悲鳴を掻
き消すように。しんしんと、雪が降る。あた
し、とやつらの罪を隠す、ために。しんしん、
しんしん。と、罪深く。
 雪が、降る。
 ....
気まぐれ丸めて野良雪だるま家族をさがして彷徨い溶けて。


こんこん野良雪こんこん街に降れぼくの家族をつくっておくれ。


にゃーにゃーねぇねぇそこの三毛の ....
文字数にならない(ぁぃ)を数えつづけてとうとうHighになりました「はい。」


都合の悪いことはいつも聴こえない何度でも言ってあげますぃゃょぃゃょぃゃょぃゃょぃ ....
ひとひらのひとことひとはだのいきをふきこみてんにかえすゆきのひに。


ゆくもゆかぬもかわらぬけれどてのひらにつもるきみあめへとかえる。

こおりつくよびつづ ....
ある冬の雪の日の写真の中で二月をとめて待っていて。



二月そうして服役した服は役目を終え野に放たれるのだ。


前転をつづけた雪だるまはそろそろ後転の ....
 



 眼醒めるといつも渇いている、頭を起こす。
と、ひび割れた裂け眼からはぼろぼろと砂が
流れ落ち、床に。溜まりをつくる。砂は、ぎ
ぃぎぃと声を上げ蠢き、啼いている ....
 愛おしいひとからの糸が垂れてくるのでそ
れをするすると引っぱっていると空がほどけ
てすっからかんの空になってしまい空の上の
ひとに「なにを考えているんだ」と怒ら ....
 玄関がうるさいので「うるさい!」と怒鳴
りつけると「ハウス!」と鳴いて犬が実家に
帰ったのでだから、ぼくはこの犬小屋でひと
りなのだけれどでもぼくは、さみしくな ....
『おちんちんをおちんちんと意識して確信したのはいつか?』と問われると、これは非常に答えにくい、何しろ股間の沽券に関わる問題である(しかも股間の保険には未加入だし)。少な ....
PULL.(561)
タイトル カテゴリ Point 日付
「 その口を瞼のように引き裂いてしまいたくて唇の前で、 」短歌0*08/8/8 18:12
「 ひたひた。 」自由詩7*08/5/31 17:26
「 ぼくはふたにぎり、でもすこし。 」自由詩1*08/5/25 20:22
「 雨の日にはかなしみに服を着せ、 」自由詩4*08/5/20 19:05
「 ムーフールー。 」自由詩4*08/5/6 18:19
「 あぶだくしょん。 」自由詩5*08/4/28 16:25
「 今日から強化人間弱化月間。 」散文(批評 ...2*08/4/20 18:56
「 手眼。 」自由詩3+*08/4/17 10:36
「 ぼくと勃起とお尻の穴と、考えるおちんちん。 」自由詩2*08/4/14 18:35
「 かいり。 」散文(批評 ...3*08/3/27 12:37
「 とうさんとトドさん。 」自由詩6*08/3/25 7:32
「 エレキテル彼女。 」短歌6*08/3/25 0:51
「 五臓六腑にスペースシップ。 」自由詩2*08/3/22 21:21
「 ぼくらのつめたい亡命都市。 」自由詩8*08/3/22 6:54
「 犬雨。 」自由詩10*08/3/20 17:48
【短歌祭参加作品】「 黒水公園にて。 」短歌5*08/3/17 13:01
「 モドキストP.の独白その一。陽気なおちんちんと射精モドキ ...散文(批評 ...2*08/2/22 19:00
「 おりこうさん。 」自由詩2*08/2/19 10:20
「 左手と、切り分けられた三十一文字の指と文体遊戯。 」自由詩3*08/2/19 7:48
「 だからぼくは書いてオナニーして読まれてセックスしたい。そ ...散文(批評 ...0*08/2/18 16:07
「 裂けるため、の眼の。 」自由詩1*08/2/17 17:46
「 いつか、どこかで春が。 」自由詩2*08/2/15 7:54
【ひとり短歌祭】「 ぼくは野良雪だるま。 」短歌0+*08/2/12 9:16
【ひとり短歌祭参加作品】「 文字数にならない(ぁぃ)を数えつ ...短歌2*08/2/4 19:03
「 ひとひらのひとこと。 」短歌2*08/2/4 8:08
「 二月をとめて待っていて。 」短歌8*08/2/3 12:39
「 裂け眼。 」自由詩2*08/2/1 16:17
「 いとおしいいと。 」自由詩5*08/1/29 7:04
「 かもなまいはうす!。 」自由詩2*08/1/29 1:43
批評祭参加作品■「 寝た子は起こすなそやからおちんちんについ ...[group]散文(批評 ...1*08/1/28 2:20

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