遠くで何かが吠えて、僕の耳に届く

それは時間共に細くなり
消えてしまった

僕の手は冷えて、風が過ぎていった

君にも聴こえているでしょう?
この声は幻聴ではないでしょ?  ....
あなたのいのちにきょうめいして

あたしのからだのいちばんおくの

ちいさな鈴がふるえてる

あたしのものとはおもえない

きれいな音で鳴っている
 明日へと続く道
 ひび割れた心に雨が凍みる
 
 昨日の欠片舞い散る
 忘却の甘い罠

 スローモーションで流れて行く日々
 くだらないことで笑える幸せ

 胸が痛む
 連日の悲 ....
久しぶりに口笛を吹いてみたら口が笛になっていた
何度言葉を発してもフィーフィーとしか音が出なかった
周りの皆は大層大袈裟に哀しんでくれていたが
涙が出ている者は一人も居ないようだった
哀しんで ....
後ろすがた かわらないね
しゃんとせんねって
相変わらず 美人だね
中洲の女王やもんね
ひさしぶり
俺は元気
左の奥歯がひとつ欠けちゃって
すこしは老けたって言われるよ
おばあちゃ ....
ゴミはゴミ箱に捨ててくださいと彼は言う
イメージと詳細にしか興味がない彼は
ある日からゴミ箱の中に住むようになった
今日もゴミ箱の中はイメージと詳細でいっぱい
そのことに彼はとても満足している ....
たまたま会った美しくない女と

素敵なカフェで夕飯を食べる

私はお酒を一杯、彼女はお酒も飲まない

話さないとつまらないので

楽しそうに話す私

誰でもを愛せそうに見えるだろう ....
山道を左に入って
舗装されていない砂利道を1キロくらい
そこに

わたしとあなたの
思い出が
白っぽい蜃気楼になって
佇んでいる

わたしは怖いから行かない
たぶんあなたも

 ....

ひとつのまぶたを
たしかめる音
分かれてゆく世界を
見つめる鳥


理解 埋葬
翼が多いほうを選ぶ
遠い雨の下の川
沈む羽と波
見つめる鳥


きらびやかな ....
ずっと昔
何人もの人が一緒になって
ようやく一日かかって
つくれたものを
今は半日以下で
いやもっと短い時間で
しかもたった一人で
つくれてしまう
けれども
ずっと昔から
忙しさは ....
桜の若木についた花はいまだに落ちること無く

強い風のなかで、桜色が揺れる

暖かな日差しはいつまでも穏やかで
何をするわけでもなく、壁にもたれて


ウトウト微睡みながら
 ....
さよなら

すべてのばからしいことに

さようなら

って、そんなんじゃ

さよならできてないって


そもそも

さよならなんか

必要あんのか


さよなら
 ....
春っぽい風が吹いて
君のプリーツスカートを揺らした。
急いでスカートを押さえつけた君だけど
ゴメンね。見えちゃった。
可愛い花柄のやつ。
健全な男子中学生なんだよ。
だから、どきどきしちゃ ....
ああ、今日も雲が浮んでいる。
青青と吟する空の重さに酷く狼狽し、暮れへ連ねてあるく。
おまえは「きょうもええ天気やったね」と暢気に
両手をうえに、背を反らせて伸びをする。
 ....
闇の中に光を見いだせるのか




そのしなやかな旋律の調べは


木々のざわめきを語り


小川のせせらぎを歌う


繊細な指先から放たれる色彩


鼓膜を通して描 ....
目の届かないところで 何度も僕は殺されてた
気づかないままでいられたら まだ歌を唄えたろう

誰が見るわけでもないのに 紅の線を引いてた
覗き込む鏡もないのに どういうつもりなんだろう

 ....
あいをください






ゆるしてください






こころをあらわせてください







たすけてください









 ....
ほら、見える?

月だよ。

見えないっていうなら。

もっとこっちに来てみ。
わたしには
こうこうせいのおねえちゃんと
おかあさんと
おばあちゃんがいます。

「おねえちゃん、どうしておけしょうするの?」
「きれいになりたいからよ」
「どうしてきれいになりたいの? ....
雨に打たれて考えてみた
意味とか理由とか

例えば私が
消えて失くなったとしたら

あなたは泣いてくれるのかな?
それとも
笑っていてくれるのかなぁ?






 ....
おなかは減るけれど
ひとりで食べるのつまらなくて
菓子パンばかり買ってみる
そろそろ1週間

眠りたいけれど
なんとなく寝付きが悪くて
虚構の波に乗ってみる
闇も空白もない世界

 ....
音大生とつきあったことがある

NTTのとか、東京海上とかもある

大学や会社と付き合っていた訳じゃない

深層心理では、そうなのかも知れない


新緑の影が濃くなる

そのした ....
庭の水鉢
広がる波紋

メダカは
どうしているのかな
蜂蜜舐めよう
口紅つけよう
花を活けよう
茶を入れよう

太陽が一杯
お日様一杯
忘れ酒一杯
音量め一杯

私を信じるの諦めないで
僕の胸に飛び込んできて
輝ける未来が待ってい ....
あの人のそばにからだをおいたまま
心はあなたのところに飛んでいく

あの人のやさしさにつつまれたまま
からだはあなたをかんじたがっている

あの人の目を見つめながら
ひとみはあなたをさが ....
人びとは沈黙を挟んで同じ世界に
仲良く寄り添う

皆はこの豊かな沈黙に
穏やかなメロディーに
静かに耳を傾けて心地よさそうにしているので
僕も同じように耳を傾けてみる

電 ....
雨の日が

咲いている

新緑に

咲いている

ワイパーが

音たてて

曇天をめくる


青い血の空の

矢印は白く

悲しみは白く


雨の日が
 ....
          2007/05/25


賞味期限の
切 れ た
賞味期限切れの
カマンベールチーズを
冷蔵庫から取り出して
見る
そんな儚い連想をしながら
21世紀末を思う ....
ほとんど静かになった学食で
友人三人で
明日はピクニックに出かけよう
そんな話になった
大学から駅まで行く途中
夕焼けが綺麗だった

次の日は
朝から大粒の雨が降っていた
「どうする ....
 暖かい言葉も時として
 心にやわらかく刺さっていくの
 不安は突如押し寄せて
 私は固まり石と化す
 
 声をかけても無視するかしら
 声をかけても嫌がられるかしら

 心の疑念は広 ....
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