詩なんてなあ言葉でしかない
僕らは嘘つきだ

{引用=寂しかろうと悲しかろうと
かわいそうだなんて
思ってやるものか}
呼びかける名を一瞬ためらって
声は父の枕元に落ちた

あの日
医師から告げられた、
難解な病名は
カルテの上に冷ややかに記されて
希望の欠片も無く
黒い横文字となって嘲い
無情に ....
子供たちは
キティちゃんのホークで
なぽりたんを召し上がる

何千キロという海の大きさも
何十万ガロンという容積も
その喫水の深さも
まるで想像できない
きっと、大切なことなのだろう
 ....
何もない空一面の爽やかさ


月ひとつ私を見てる夜の窓


夕暮れになくした道を思い出し


きらきらと空は大漁鱗雲


天の川銀河鉄道夜を往き


曇り空ひとり淋しく留 ....
もうあれから恋もしていない

ただあれから逃げるようにして

地球といっしょに回っている


うろこ雲の大群が

冷たく白く

宇宙の底に広がっている

それは地球の

丸みのようにも見える


もう ....
恋とか、どーでもよくなった。

ただただ、淋しくも。

ただただ、綺麗な空に。

ただただ、好きなだけ。
 くるるるるるる・・・ 


羽ばたいて 
空へ吸いこむ
黒影の 
鳩の言葉は訳せない 


 one は one 


   一 は 一 


 「愛」 は 「Lo ....
赤い落日に染まる頃でしょうか。
あるいは、
終焉を意図したのかもしれませんね。
せつなく空間がのどかに広がる遠浅は、
夏という季節を、見せた丘。
終わらせないままでいますが、

折り目。 ....
得てすらいないのだから
失った わけでもない
それでも周回数は
二回り以上
べた凪の水面がさざなみ立つのは
街で見かけるラクダ ではなくて
贈ってもいないのだから
とうぜん指輪を探すこと ....
街をひずませている調性のない
属性をもったビルディングが
太陽にむかっておじぎしている
じりじりと今
風は耳をすます
調性のない音のうねりから
こぼれおちるものをひとつ
すくいあ ....
こどくないのちが
やどるはりを
つよくしなやかに
のばしながら
そおっと
からだにまとって

ぼくは
みつのしずくを
はこぶ
くろいはちになる

りょううでを
はねのように
 ....
あなたは
いつも楽しそうだけど
時々
みんなから離れて
ぽつんと一人で
カメラをいじっているよ

わたしが寄っていったら
笑って
たまには
わたしの写真を
撮ってくれるから
思 ....
あなたが生きているというだけで

泣くことはもうやめました
はじめまして。
夫との初めてのドライブの別れ際に、あなたのことを聞きました。
あれから2年。
ようやくお会いできましたね。



あなたがいなくなってしまった歳を、夫はもう5つも越えてし ....
あたしだって
きもちとことばは
裏腹

ほんとはね、
なんて言えないの
潔いさよならを
口づけられて
風は目覚める
おびえたように
冷たく急ぎ
風は目覚める

それを
避けるでもなく
受け入れるでもなく
花は巧みに散ってゆく
孤独の定義を
 ....
虹は
見つかることで
虹になるから

虹かもしれないね
僕たちこそが
あの虹の


おもいでの
半分くらいを
間違わずに済ませたら
上出来だとおもう

ごらん
途 ....
どんなに鮮烈な映像も、感情も
あとからあとから
注ぎたされる
とろりとした夢水に
輪郭を曖昧にして
とらえようとするほど
淡くまぎれてしまう

過去と未来の、あるいは
前世と来世の狭 ....
あなたが感じた
その美しさを
僕の手のひらで触れることが出来るのなら

あなたが感じた
その痛みを
僕の右足で蹴ることが出来るのなら

あなたが感じた
その優しさを
僕の頬がさ ....
生きている理由なら ひとつだけ
例えば 今 「死ね」と言われたとして
きっと死ねないと思うから それだけ

与えられた意味なんて 後付にすぎなくて
美しいものよりも 汚れていないものを求めた ....
如何しようもない 無力感に襲われたら

手を握って 少し傍に居てあげなさい

言葉を交わせずとも 通ずるものはあるから

手と手の温もりの力は 必ずあるから

そして 強く 御成りなさ ....
延ばした手の隙間が
ぽろぽろと泣いている
おどおどしたのは昨日のこと
今はなにも感じない
 
隙間に有る目は
人と目を合わせるのがこわいのよって
思春期の少女みたいな事を云う
携帯依存 ....
盛りに

胸像の彼女は太陽の中に沈んで溶けた
彼は銅像のように停止して笑ってみせた
また、冷えて固まっていく季節だ
薄い皮膚から
光沢が失せて
にび色の空の
凍結する{ルビ質=たち}の ....
やわらかな
そして
荘厳な
秋の朝の訪れ

馥郁たる
透明な風を

長く長く
息を吸い込んだ

インディアン・サマーの風を
深く深く

遠く離れた
乾いた草原の風を
感 ....
教室の斜め後ろの席から
窓の外を眺めるふりして
本当は君だけを見ていた

机の隅に書いた相合傘
先生が通るたびに隠して
ずっと君の事を考えていた

それだけで良かった
 ....
それは約束された儀式
かりそめの情熱

どちらが先に瞼を閉じるのか
けものの眼差しとなり相手の出方を窺い合う

わざとらしく歯を閉じ
拒んでみせるのは
初々しさをこころにまとい

 ....
誠実な嘘で騙してあげるから

死ぬまで一緒にいてくれないか
両手で水をすくうように
反射鏡は映し出すけれど
のぞき込むたびに奥歯で噛む
這いつくばって
いいわけ、うつむき加減に

   明るい星空の下に
   私の居場所はないのです

車窓に ....
まさか

あいつに「愛してる」なんて 言ってないよね

もし そんなこと言ってたりしたら
きっと 笑っちゃうよ  笑いすぎて涙がでてきちゃったりね

想像しただけでも ....
あのひとの
気持ちみたい

乾いてるとこ
濡れてるとこ

陽の光で
輝きで
よく見えないけど
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No_Kidding- 北大路京 ...自由詩5*07-10-20
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