風とは

速さでもなく
強さでもなく

遠さです


風を思うとは

遥かの遠くを思うのです
もぐらが「こんにちわ」
芝が穴ぼこだらけ
抵抗のしようが無い
好き放題

そのうち餌がなくなるのか
いなくなる
子供に取っては嬉しい
ウキウキ、ワクワク。

自然は穏やかだ
徹底 ....
青空を見上げれば
真っ赤な太陽
木陰に入れば
セミの声

ランドセル降ろして
木に上る
基地を作り
一人だけの世界

メメちゃんが擦り寄ってくる
かまってくれと膝に上る
のどと ....
花が開いた
鳥が鳴いた
風に吹かれ
月夜に飲む

今宵の酒は美味い。
心は無心
時の流れを涙し
体は軽い

人が信じてくれた
忘れかけていたものを
思い出させてくれた
{ルビ ....
色彩々の
螺旋を描いて
くちびるを震わす風に
ほころぶ花びら
さえずる鳥は枝高く

春のうららに
「なべて世は事もなし」


※「なべて世は事もなし」の部分
上田敏の訳詩を引用し ....
ガラス瓶に傾いた菜の花があり
「一面の菜の花」が浮かぶ
どこまでも歩けた
ちっぽけなわたし
宝物の本を抱いて
菜の花の田んぼの小道が変わらないと
永遠に変わらないと
もう思わない
どこ ....
私が持っている鍵を使って
あなたの心に入り込む

でも今は
鍵穴が新しくなり
私の鍵では入れなくなった

私への想いがなくなった証拠
使えなくなった鍵は
捨ててしまおうか

私の ....
空があんまりひくいので
きりんのくびは
つい空から突き出してしまった

そして見たくないものを
見てしまった

あああんなにうつくしいものを見てしまったら
もうぼくは
なにをみてもう ....
夕暮れに
ひめりんごの花弁が
雪のように散ってゆき
落ちた先は
あの子の眠る
寒い土の上でした


最期の言葉も
交わさぬまま
突然
冬空へと消えた
一つきりの ....
窓をつくった
何に向かって開かれればいいのかわからないまま
そしてオブジェのように空間に散らばる
さまざまなかたちや色のCHAIRS

ふと気づくと別なのに腰かけてたりする

時計はもう ....
                    137時 @ハト通信

ただひたすら
ひとつのことばとむきあって
なんどもかきなおして
それでもまだ
かきなおす
あともうすこし
すぐそこに ....
  火災報知器が鳴った
  火事です
  病院が燃えています
  患者はベッドから起きられません
  みるみる火は燃えあがります
  起き上がって逃げてゆくものも
  その場にへたり ....
泣いているこどもは
湯気が立っていて
かわいい匂いがする

抱き締めて
頭に鼻をくっつけて
くんくん嗅ぐよ

産まれたてのときは
わたしの内臓の匂いがした

今も少し
する
 ....
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サクラサク- LEO携帯写真+ ...12*06-4-13
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心の鍵- 夏川ゆう自由詩905-11-15
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CHAIRS- 塔野夏子自由詩7*05-2-19
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火災報知器- 天野茂典自由詩304-11-27
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