「言葉の死。 - Making Words - 」
PULL.
死んだ。
言葉は死んだ。
今、私が射精した言葉は死んだ。
これは言葉の死骸の羅列である。
作家は言語の大量殺戮者であり、
読者は死体言語愛好者なのだ。
無慈悲な悦楽者の私は、
マスターベーションとして、
もう一度射精する。
死ぬ。
言葉は死ぬ。
今、私が殺した。
ひとたび体外に排卵され射精された「言葉」は、
外界に触れた瞬間、逃れられぬ死を迎える。
だが其れは、あなたに「読まれる」という「奇跡」により、
再び息を吹き返し「甦る」。
言語がおびただしく流通し大量消費される「我々のこの時間」では、
言語を使い何かを「表現」する行為など、
もはや特別な意味など持たないのだ。
「レディー・メイド」
「ドリップ・ペインティング」
「アッサンブラージュ」
「アウシュビッツ」
「ホロコースト」
射精する。
射精する。
私はまた射精する。
あなたの体温が欲しい。
私が射精した言葉を、あなたの中で暖めて欲しい。
そして、もう一度。
私の言葉を殺して欲しい。
私は射精する。
私は射精する。
私は射精する。
私はあなたの中に射精する。
言葉を。
Sex...
Making Love...
Drip Writing...
「言葉の死。 - Making Words - 」
04/06/2004 【PULL.】
4分、即興詩。
Drip Writing.
未推敲。
Safe Sex!.
自由詩
「言葉の死。 - Making Words - 」
Copyright
PULL.
2004-04-07 05:06:53