「ALIVE!」
PULL.
望まずして奪われる命があり。
自ら喜んで捨てられる命がある。
世の中が不公平だなんて、とっくの昔に知っている。
なのに、このやりきれない思いは何故なのか?。
望んで生まれた訳じゃない。
喜んで育った訳じゃない。
だけど今、この「生」にしがみ付いている。
爪を立てて、傷付いて、のたうち回って、血まみれになりながら。
それでも尚、いま「生きる」という事をやめられない俺がいる。
「時」を止めるのは簡単。
虚ろな誘惑に身を任せれば、それでいい。
でも、一度止まったこの「時」を、もう一度動かす事は出来ない。
奇跡なんて起こらない。
救いの主なんて現れない。
でも、このやりきれない世界に、たったひとつ「奇跡」や「救い」があるとしたら、
それは「今も生きている」という事。
この宇宙の片隅で今も、これを読んでいる君が生きているという事。
今を生き、明日を生き続ける。
望んで傷付いて、喜んで苦しんで、
耐え切れない絶望に息が詰まりそうになっても、
それでも尚、俺は息をするのを決してやめない!。
望まずして奪われる命があり。
自ら喜んで捨てられる命がある。
世の中が不公平だなんて、生まれた時から知っている。
なのに、このやりきれない思いは何故なのか?。
毎日毎日、今この瞬間も、死にたいぐらいやりきれない。
だから俺は生きている。
だから俺は生きている。
奪えるものなら、奪ってみるがいい。
生き続けてやる。
生き続けてやる。
生き続けてやる。
生き続けてやる。
白い灰と骨の欠片になっても、俺は生き続けてやる。
「ALIVE!」
07/20/2002【PULL.】
20分、即興詩。
自由詩
「ALIVE!」
Copyright
PULL.
2004-04-06 22:12:46