秋の夜長のつれづれに
ふと目を閉じて夢想する
意識は記憶の霧を飛び
いつか来た森へ降り立つ
倒木に、双葉が出ている
蓄えられた養分に
土の上より住みよいらしい
乾いた川の跡が ....
高くなってきた空が呼ぶので
机から飛び出して学ぶことにした
何かに追われ、足早に過ぎ去っていた道
今日はゆっくり歩くとしよう
見飽きたはずの街路樹
瑞々しい緑が弾け
時間を宿した幹 ....
広まるものは薄くなる
私たちは多くのことを語りすぎるのだ
僕は、プラス思考とか言うものが嫌いだ
まるでおざなりの返事のように
前を向こうと言う人を
僕はきらいだ
前を向くという事は
後ろを背負う事なのに
臭い消しの香水みたいに
愛や ....
「空はどこまでが空なんだろう」
そんなこと、僕に聞いたって
答えがないのは分かっているのに
「あの海の底には、無限が眠っているんだね」
僕が理解できないことは、
分かっていたはず ....
まだ、帰るわけにはいかない
決意に追われ故郷を出た
寄せては返す人波に魂を焦がしながら
有象無象にこの身を投じる
揺れる魂
ぶつかる光と闇
そう、分化する地球
なぜ比べる
....
ぼくの頬を撫でる風は、彼の息吹だ
空に輝く太陽は、彼の瞳だ
向こうにそびえる山並みは、彼の肉体だ
彼は語る
空を震わすあの曲に
ぼくらのこころも震えたならば
彼の歌声を確かに聞いた ....
ぼくはあの地平線から生まれたんだ
ぼくはきみの期待に
沿わない
ちがう
沿えないんだよ
きれいな砂はあるけれど
きれいな土はないんだね
ぼくは逃げて、きみは正しい
知らない ....
ねぇ星空というのは無数の瞳だ
きみの瞳にぼくはいない
ぼくを通してきみをみている
あの星はなみだをたたえてまたたくんだ
君の瞳のその奥の
ゆらめく悲劇を知ったとき
ぼくはひどく ....
かなしみとは獣のようなものだ
この涙はどこからくるのだ
あのおおきな海原からか
ぼくの中に海があるのか
ああ
どうりで
母の腕へと温かい
ぼくに流れる潮がかなしみだと知った
....
「そらはそらいろなんだね」
そう君は言った
子供だったぼくは、
あたりまえさと気にも止めない
その時のきみの横顔が
焼き付いて離れない
ぼくは走り出した
くだらない言葉にうもれた ....
その空に落ちた雲へと太陽を
青い光をひっぱり上げて
救いは雨のようなもので、
求めないならうっとうしく、渡せばただの水になる
たいていのことはもう知っている
人のためにというのはたいていは自分のためで
自分を犠牲にしてまで他に尽くすなら ....
そうだね、きみのいうことは正しい
でも僕はそう思わない
どちらか、じゃないんだ
ここに道はなくて、君の見渡す限り広がっているだけ
コンクリートは壊れるけれど
水は決してこわれない
....
初めに、これは主観的要素や不確定かつ高度に抽象的なことを非常に多く含み、
また誤解を生む表現や私の筆が至らないところも多分に存在し、
これを真実だと思い込むことは危険なので、あくまで参考程度にとど ....
ぼくらが生まれたのが暗い色をした水の中だなんて僕は認めたくない
だいちを蹴って前に進めば
それだけ明るい色をした果実がもらえるんだと
ぼくらはいつから教えられたんだろう
水は雲になり
....
広がるとね、薄くなるんだよ。だからこれでいいんだ
ひとつの言葉で変われないひとは万の言葉でも変われないんだ、今すぐにはね
たんじゅんなことはじつはむずかしくて
ふくざつなこともほんとうは ....
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