破廉恥な睡眠魔
ちくちくと刺してきやがる
瞳を閉じれば
あんたの世界
仲間が増えたと
喜んでるんだろう
世界の鬱を食い尽くした顔で
レジのお姉さんが挨拶してくる
「 ....
八百の橋で連なり
水の都で西を語る
大声で
陽気な挨拶
大阪WAY
迷い道はあちら、こちら
どうぞお試しあらんことを
東には魔物が棲むという
憧れ抱く程度にしとき ....
あの曲が青色に聴こえた
今まで曖昧なオレンジ色だったのが
急に冷たく
研ぎ澄まされた
音に変わった
彼女は夕暮れ道を歩きながら
緑色の影を引き連れた
散歩代わりにい ....
あなたの美し目の玉は
まるでブルーのビー玉のよう
指でビンとはじき飛ばし
コロコロコロコロ転げてく
そのまま地面に落ちました
真っ逆さまに落ちました
けれどまだまだ転げてく ....
時々いろんなものが
ただの無意味なカラーに見えるけど
なんだか新しい虹みたいで
それもきれいだからいいと思う
悲しくなった時に流す涙って
頬を伝ったり
ボロボロと化粧を落と ....
曖昧なmineな恋をして
目の前の背後に
キヲツケロ
焼き付くせ
肺になれ
カキアツメロ
曖昧なmineな恋をして
口移し
穴ヤらし
けつの皮膚 ....
恋時雨
闇夜に浮きし
碧き月かな
不義理なお人ね
言うだけ言って
後はお忘れになるんですもの
本当は全て覚えているくせに
なんて
けったいな方でしょう
....
三丁目にある教会のマザーがこう言った
私だってファックって言いたくなるのよ
なぜってドキドキするからよ
女の内側が燃えてきそうになるの
ブレイクファーストを運ぶ彼女はいつだって
....
こぼしちゃった
こぼしちゃった
ママに叱られちゃうわ
怒るとパパは止めやしない
あらやだあらやだ
あれもこれも
全部
こぼしちゃったわ
つなぎ合わせののりはどこ ....
君の口から吐かれる息は
さぞ幸せだろう
美しき
粘った
結晶の
綿がしのような
甘い、甘い
白息
僕もあなたの
綿となり
また
食べられたい
....
両手広げて飛んでみな
向かう先はあの国さ
夢や希望に嫉妬した
遠い遠い強い国
こんなオンボロの体で
突っ込んで
なにが変わると言うんだい
鉄屑と
肉片だけが
....
みいちゃん?
パパだよ
父さんね
人間じゃなくなっちゃったの
分かるかな?
え
それでもいいって
ありがとう
でも
父さんとげだらけで
手はすっごくとがってるの ....
歌舞伎町嘲笑っておしまい
歌舞伎町泣いてもいいのよ
歌舞伎町喧嘩はお止しよ
歌舞伎町なんでもありね
いっそ連れて行ってねぇ
結局ついて行きましょう
可憐な少女が立ってるわ ....
花日向、根は地水を飲み尽くす
影は咲く、愛しきように
影は咲く
寝ぼけた風に吹きやられ
やがて塵は灰となる
枯れた木に
今宵は何を刻み込もう
あの子が眠りにつくように ....
お前はそっちへ行きたいか
お前はこっちへ行きたいか
俺はまっすぐ歩いてく
また逢う日まで歩いてく
そっちへ行ったあいつは
たくさんの悲しみを見た
けれど
悲しいことを ....
気狂った悪魔は
迷える人を助けた
一つの戦争を終わらせた
地獄への討伐隊を編んだ
気狂った悪魔は
人々の恋路を促す
愛の矢を天使からレンタルした
人々はそれはきっと天使 ....
勇者は旅に出た
武器も無く
力も無く
仲間も無く
勇者は旅に出た
勇者はどんどん強くなった
武器を手にし
力を得
仲間を作り
勇者はどんどん強くなった
....
思考は止まる
必ずや止まる
故に
動く
動く
動く
思考は巡る
いつかの果てへ向かい
巡る
巡る
巡る
チクタクチクタク
誰が考えたかは知らない ....
一寸の間に見た
夢のお話
赤いメダカが
五臓六腑を泳ぐ
ストレエトな
羊の巻き毛に
乾いたペンキが
真っ白に染まる
嗚呼厭ァ
声をかける人は
皆 ....
AV女優のやうな名に
慣れたあの日に失った
皮肉よりも薄い膜
鬼は外福は内
子種を撒いて
幸よ来い
無法地帯に咲き誇る
花には毒の蜜が溢る
三億の死一つの命
....
歓喜は無限に
君にとってぼくはなんだいと尋ねた
無限は歓喜に
気の利いたことは言えないよと言った
歓喜は少し悲しかった
それを見た無限は
君にとってはぼくはなんだいと尋ねた ....
吐き出した煙を吸い込む循環
咽せながら肺を燻らす永久の始まり
大気にまみれ
モルの物差しで測られようと
事の重さは変わらない
(愛をくれないか)
退路を断ち切れ
向 ....
詩えない者の声を聞け
摩擦をすり抜ける
声は燃える
枯れた泉に
言葉は腐れ落ちる
枯れた泉で
喉を潤せ
錆び付いた下水道
手の届かない生活水
ガブ飲みし ....
鏡の中で嘲笑う者は
いつしか年を取っていた
絶世の美に酔いしれながら
いつしか年を取っていた
鏡の中で嘲笑う者は
いつまでも嘲笑っていた
なんて醜い顔かしら
排 ....
朝は恐ろしく
奴隷の太陽が
静寂な闇を
喰い尽くす
照らす必要も無いものまで
太陽はどこまでも追いかける
光が濃くなればなるほどに
薄暗い人々の心も濃くなっていく ....
あんたがなァ喜んでくれんなら
あんたがなァ気持ちええと言うてくれんなら
うちの手のひらがこすれて
皮膚がベロベロになってもえェねん
喉奥で吐きそうになっても
我慢したるわ
....
母ちゃんは台所(だいどこ)飯を炊く
父ちゃんは精出し仕事する
祖父ちゃんの戯れ言聞き流し
祖母ちゃんよ天国で見てろ
嗚呼、宵や宵や
夜風よ冷たくて
何億光年先も見えそうさ ....
世界の果てって行ったことあるかい?
先週もソコに行ってきたんだ
家族連れやらなんやらで
てんやわんやの大騒ぎさ
広い大地
燦々と降り注ぐ太陽
きれいな瞳
そして心
....
あの娘は世界を見つけた
そこには世界が広がっていた
周りをどれだけ見渡せど
世界だけが広がっていた
縮み上がるような冷気の中で
小さな小さなこの場所から
世界を知ってしまっ ....
雪が天命を授く様に
空よりの言の葉を乗せ落ちる
拾い集める結晶の断片を
つなぎ合わせて見る伝言
手にした物は自由かい
虚ろに消える毎日かい
解けて消える私の伝言に
答え ....
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