夏の夜空に輝く星の中に
刹那に煌く
流れ星
煌きは夏の夜空に
消えてなくなり
消え去った後は
人の記憶の中を
ぐるぐる回り
消えあせることなく
きらきらと流れ続ける
猫も毛の衣替え
冬の厚毛は
飛ばされ
風にのり
夏の暑さを呼びに行く
小さな部屋に閉じ込められたくはない
それは風のように空を飛び
時間も
国も
すべてを飛び越え
嵐のように
誰にも邪魔されない
そんな自由がほしい
今日は日がでて暖かいから
ちょっと小陰で隠れんぼ
猫と一緒にぼーっと外を見ていた
ふと猫を見るとこっちを見てる
どうしたの?と聞いてみると
横になってごろごろ転がる
ここがあったかいよと言いたげに
きっと猫はそこに春の温かさをみつけたんだ
桜も咲 ....
マッチを箱から取りだし
火をつける
使いきりの炎
一回だけの炎
やがて炎は消え去り
残るのは火薬の香りと燃え尽きた棒だけ
それはまるで
命の炎のように
今を全力で生きているが
いつか ....
ごろごろしたっていいじゃない
だってこんなに暖かい休日なんだもん
昼とは違う道
夜道
子供の頃は親と手を繋いで歩いた暗くて怖い道
今はバイト帰りの道
なんだか大人になった気がした
朝雪が降っていたことを忘れるくらい太陽が輝いてた
この先が見たくて
ここを越えて新しい
世界や自分が見たくて
紙は生き物だ
いろいろな生き物になれる
だからいま友達から紙をもらって鶴を折っている
友達はすぐに作り上げてしまった
いつまでたっても鶴にはならず
謎の生き物と化してしまう
....
細かい砂を手ですくい
こぼれた砂は夜空に舞って星となる
闇夜を埋める星々は
燦燦と輝き産声を上げる
やがて生まれた星は形を作る
犬にキリン
ハトにウサギ
まるで子供たちが遊び ....
人は現実で生きている
人は生きていくうえで嘘を必要とする
その嘘には良い嘘と悪い嘘の二種類がある
良い嘘は自分や他人を守る盾
守る嘘は自分と他人の間に溝を作る
悪い嘘は他人を傷つける ....
最初はひとつの家だった
それはやがて建物へと変わっていく
それは増殖していき都市を造り出した
都市が建物に光を灯す
光は色をもちさらに数を増やしていく
それは大量に増えていき数え切れ ....
太陽が現れると月は恥ずかしくなって逃げ去ってしまい
月が勇気を出して現れると太陽はいなくなってしまう
太陽と月は{ルビ廻=めぐ}りあえず
太陽は月が逃げ去っていったほうへ向かって進み ....
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