{ルビ蒼水面=あをみなも}浮かび流るる赤き葉も沈みたゆたう淡き葉も秋 


紅葉を閉じ込めている秋の川浮かぶ{ルビ椛=もみじ}も沈む椛も
                
たとえば、希望を。

たとえば、明日を。


忘れてしまいがちなこの日々の連なりを


たとえば、通過点であるところの今日を。

たとえば、鼻で笑われても。

たとえば、目を逸 ....
元彼の今の恋愛聞かされて過去を確信思い出となり

同僚に聞かされているしがらみをクリックひとつで消し去れたなら

聞くと聴く聞くこと断然多いけど聴くこと多くしたいと思う

最近は言葉の感じ ....
{ルビ吾=あ}の胸を刺した蜜蜂命絶え痛み残してポトリと落つる

もしかして君は誰かの化身かといぶかしんでる薬塗りつつ

あの刹那君は死んでもよかったと思えたのかと傷跡に問う

もう一度刺さ ....
君は言う疲れてないの大丈夫?甘えられずに笑顔を返す

木曜の夜が来るたび思うのは君置き去りし今夜のメニュー

さみしいと口が裂けてもこぼさない意地を演じる役負う男

飽きるほどともに過ごせ ....
白い尾を差し伸べ遥か遠くへともう届かない紙の飛行機

いつだって変わらないままあるものと変わっても尚あるものがある

あのころはよかったなどと言えるのはもうあのころを過ぎたからゆえ

パソ ....
あ行

足音が遠ざかってゆく朝8時、きみは出かける わたしを置いて

今までと変わらぬようにこれからが続いてゆくか冬空に訊く

「うん、うん。あぁ」電話の先にいるひとと、なに話してる?その ....
どちらともつかない愛の中間を揺れてるような{ルビ吾=あ}に似し、振り子

答えなどでない気がする。諦めを理由に 延ばして先送りして

花の咲く丘を一緒に歩くのはあなたか彼かそれとも{ルビ孤独= ....
なにをそんなに怒っているの

なにをそんなに悲しんでいるの




風前の灯火




もしくは、




八方塞がり




泣きじゃくるのを止めて。
 ....
捨てました。嘘、捨ててない。下北で君と選んだ白いカーテン

濃い緑4千円のラグマット 飯もタバコも芝生気分で

いつ買った?思い出せない掃除機はきっとすべてを見ていたでしょう

{ルビ吾= ....
くしだんご 1.5個に 分かち合い もう少し、やさしくすればよかったと後悔なんてしている夜明け

やさしさが取り柄の君を傷つけてひとりよがりのロマンぶつけた

男なら振り返らないと決めたけど大事なものを失いそうで
 
君がゆ ....
宇宙では人は一人と気づくはず 濃い闇のなか手もつなげずに

幾千の星ひとつずつ消えゆくをともに見ようか願いなどせず

音楽が鳴り止んだから席を立つ 椅子取りゲームは不参加の君

リモコンで ....
{取消=君の名を}


これくらい
簡単であればいい
なみだかわきよきおもいでふりかえる わすれなきようあすにしおりを

{ルビ弘明寺=ぐみょうじ}のもみじ茜の延長で熔けゆく夕日 夜を連れ来る

スペースをあけた言葉のためらいがふわり消えゆく コ ....
夜道ゆく君と私の歩幅から平均時速を出したスピード

あの公園おばけが出るよと脅かしてあと100m遠回りさせ

ほっぺたにキスを残して去る君は小さな恋のメロディさながら

ほっぺたにキスはな ....
快楽の先に宿りしこの{ルビ種=いのち}背徳散らすマリア横顔

今君が日々重さ増し腹を蹴るこの不思議さを神秘と呼ぼう

生まれ来る{ルビ児=こ}が娘だと知ってから甘さの増した父になるきみ

 ....
父に宛てて


父からの京都土産の{ルビ簪=かんざし}をさすこともなく歳を重ねて

破天荒。こんな娘に誰がした?苦笑しつつも宝だという

「もし人を殴るとしたら親指は内に握るな折れたら困 ....
満ち足りた生活
きみはわたしを愛しているから
なんの不安も不満もない

蝶のように危なげな
わたしを見守り
声さえあげず

じっとひとりで祈ってた

わたしがきみに与えたものは
 ....
りりるらら春に聴いてたメロディを小声で歌う秋空のした

過ぎ去りし振り返らない思い出の顔を忘れたことに気づいた

キッチンの隅で出番を待つ土鍋 吐く息白く浮かぶ冬まで

冷えてゆくほど澄ん ....
「すみません、オリジナリティは置いてますか」
「は?そんなものねぇよ。うちは15年コンビニやってっけど今までたったの1個も{ルビ仕入=い}れたこたぁないね」
「そうですか…」
「だいたい、オリジ ....
冬が来る予感してきたこの時期は年中行事か熱をだす吾

“この風邪が君に{ルビ感染=うつ}りませんように”お願いだからはやく帰って

突っ伏して私にすがり眠る君よくあるドラマのワンシーンだね
 ....
なにひとつ選ぶことなく空に舞う恋に似たもの水蒸気になれ

ぼそぼそとつぶやく君の独白を私は聞いていてもいいのか

「迷うという時点でそれは偽り」と決めつけられど、まだ迷う吾

「その通り。 ....
不意打ちに
「がんばっているかい」と聞かれて
戸惑ったわたし
「うん。」とだけ答えて、

わたしは嘘をついた
話題をかえて逃げようとした
そのことにきみが気づかなくても
果てしない闇の向こうにあるものを恐れず
目の前のありふれたことと戦おう
闇は常に向こうにあるし
光もまた同じだ。
つまり、
光も闇も
ここにある

怖くない。
シャブリには牡蠣が合うってきいたから試してみたの一人の{ルビ夕餉=ゆうげ}

遊離した吾が勝手に受話器取り、コールしている君の携帯

眠そうな声で電話に出た君は「どうしたの」と訊く     「 ....
見ないふりをした
知らないふりをした
都合の悪いことをなかったことにした
その中には
大事なものもきっとあった
これ以上
きみを悲しませないようにと
いろんなところでかけるブレーキ
たとえば
バイクの後ろに乗せてって言わないとか。

そんなことじゃもう、効かないってわかってるけど
君の目の奥に
ひっそりと存在する
暗い淵に
気づいてしまうことから逃げた

ごめんね

ポーカーフェイスに甘えて
僕はどうしようもないくらい、コドモだった

君がいなくなってから
 ....
沈みこむような
暗い雲を頭上に

雨を両腕に抱えて

今にも撒き散らさんばかり

こんな日があるから

時々わたしは救われる
一代 歩(112)
タイトル カテゴリ Point 日付
流秋短歌2*05/11/15 11:10
たとえば、自由詩1*05/11/13 23:54
むかしばなし短歌2*05/11/12 3:55
蜂の一刺し短歌3*05/11/11 6:30
水商売短歌2*05/11/10 18:57
ALWAYS短歌0*05/11/10 4:12
カルタ遊び短歌6*05/11/9 1:34
揺れ、短歌1*05/11/4 6:01
光のさき未詩・独白0*05/11/2 2:22
家具短歌2*05/11/1 3:01
仲良きこと俳句2*05/10/31 22:41
「君に会いたい」短歌2*05/10/30 6:57
【短歌祭参加作品】星の音短歌8*05/10/29 1:30
君の名を自由詩2+*05/10/26 23:33
夕凪黄昏さようなら短歌3*05/10/26 23:05
kiss短歌2*05/10/25 23:57
誕生日短歌4*05/10/25 2:25
家族歌短歌8*05/10/24 2:55
言葉自由詩005/10/23 21:32
秋7首短歌6*05/10/22 23:34
オリジナリティ狂未詩・独白0*05/10/22 14:58
37.8℃短歌6*05/10/22 6:05
空模様短歌3*05/10/21 6:55
あのときの質問について自由詩2+*05/10/21 6:36
距離自由詩005/10/21 6:31
シャブリと牡蠣短歌1*05/10/20 1:37
ごみ箱自由詩3*05/10/20 1:11
ブレーキ自由詩0*05/10/20 1:10
暗い淵自由詩3*05/10/16 11:58
日曜日の雨自由詩2*05/10/16 11:55

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