確信のない夢描いて丸めては捨てる行為をまじないとした

あきらめたわけではなくてただ飽きてなにもなかったような口笛

いざという時に大事なことさえも伝えられない不甲斐ない人

この人になり ....
つかめない{ルビ触=ふ}れられないし見ることもできないものが動き始めた 思い出に、ゆかたの君が見たいだけ箱根温泉ゆあたりに風

きっかけがどこにあるのかわからない花火轟くまでの沈黙

ぎゅっと手を握る二人は蚊帳の中 外のすべてが愛しく見える



小学生み ....
鳴り響くゴングが開く俺の目は何も見てないすべてがシロだ

殴られる俺を見れないそう言った妻の祈りがリングに上がる

正義など存在しない。わき腹に喰らう一撃 あぁ、わかったよ

お前にもバー ....
尾を巻いて逃げることすらできなけりゃそのままそこに寝てろ負け犬

まず一人リングに沈め駆け上がる テーマソングはもう決めてある

無意識だそこにお前が立ったからお前を殴る 夢など見ない

 ....
漠然と自問自答が煮詰まれば頭がなぞるチェーンステッチ

ひとりでは出せない答え 明け方に鳥はどうして西へゆくのか
ほっぺたをシーツにつけて休日の速度について考えている

卵黄でよごれた皿に訊いてみる「今夜あなたは帰ってくるの」
遠回りしたとふ君の背に延びる一本道は凛とすずしげ

それぞれの身体と中身が並んでて同じ夕日を見つめて黙る
鱗粉を 撒く蝶々を 姉が追い「もう帰ろうよ」「行かないでよ」 ねぇ

死してなほ国歌と定めし売女を罵った兄 頬の引き攣れ




抗菌の ボールペン握り 立ち尽くす 書くこと以上の理由を ....
あけましておめでとう でもいまわたしすごくお腹が痛いの知ってる?

添えた手に気づくことなく君はゆくサクサク音を響かせてゆく

あけましておめでとうでもさようなら 言葉凍って落ちた足元

 ....
思い出の中に存在し続ける鏡台のまえ立ち並ぶ瓶

香水をつけたことすらないころに描いた香りを飴にみつける

花もよう飴をなめててよみがえる憧れの味安っぽい味

大人ってつまらないよね。なんだ ....
「すきなものなんでもくえ」のそのあとに全会一致で来たパンケーキ

見ないよう聞かないようにききみみをたてた向こうの話題が吾に

「ほらおまえ「ちいさいですね」って言えよ」「えー、おまえいけ」  ....
全体を凍てつくされた冬の森めぐりあえない君とは遠く

ちら と目が合った気がしたその刹那巻き起こる風紛れ込むきみ

お互いを知っているのに永遠に言葉を交わすこともできない

粉雪がとけるこ ....
将也

とりあえずラブとピースで繋いでた君のホントを触れないまま

必要なものはノリだと承知して君に合わせた笑顔があった

持ち札は3枚。君と観た映画、朝焼けの街、好物:すぶた

方向 ....
21st century modern描く未来も変えられぬまま

旧き良き未来予想をまだ僕ら続けているよさよならアトム

うずたかく積み上げられた未来から目を背けつつ大人になった
未来には何が起こるかわからないだから希望を捨てないで済む 歌うことその覚悟した男だけ出せる音だけここだけにある

走ってく早めに命散ることを願うみたいに叫びを歌う

耳の奥鳴り止まぬ鐘もう誰か止めろって打つの止めろって

海と雨そして女が産み出し ....
想像もつかない未来がきたとしてそれでも言葉は消えないだろう

できるだけ近づくことを目的に携帯電話が進化していく

消耗を減らす進歩が未来でも無駄を愛する癖が消えない

一瞬も止まることな ....
メルセデスベンツが欲しいと歌うのは他に求めるものがあるから 口と口合わせて起こる反応を知りたくてした初めてのキス

草むらの匂いと鼓動それのみを残すファーストキスの実験


放課後に答えあわせをしたが為クラスメイトが恋人になる

抱くことも抱かれ ....
言霊は無色透明たどりつくところによりて色を変えゆく

雑然とした日々のこと雑踏の中に紛れて目を閉じないで

ありのままそのままでいい君の目はくるっていない間違ってない

戦場で逃げ惑うひと ....
人間の警戒心と恐怖心味わっているピラニアの前

捨ててきた、この身に続きがあるんだ。と、死んだ目をして嘆くマンボウ

海の月そう名づけられ水槽のくらげは少し得意気にした

「丸まれ!」と念 ....
炎抱き天に向かって捧げんと燃えて散りゆく桜木並木

ただ青いただただ青い空に合う赤を散らせて木枯らしが吹く

舞い落ちる火の粉に巻かれここでなら秘めた想いを一人言ちても

振るうこの葉の数 ....
4年分ふたりの過去を巻き戻しあの日と違うバイクでデート

デートとは果たして言ってよいものか指輪は無言でふてくされてる

風を切り向かった先は思い出か国道1号秘密駆け抜け

吾纏う香りは前 ....
魚屋の前に打ち捨てられていた男いっぴき拾って帰る

生ゴミの何を肴にヌイていた浮浪者の裾、幾重にも揺れ
記憶さえなくすほど酔いたくなって赤ワインに手を染めし吾

法王の小箱と名づけられし酒とりあえず買い駆け抜ける帰路

滲む赤アルミの蓋で指を切り思い浮かべる最後の晩餐

この酒を飲み干すため ....
熊手持ち自転車を漕ぐこの音はサンタにも似た酉の市あと

もうそんな時期なのかと襟を立てた三本締めが寒さを鳴らす

縁担ぎ小さな熊手を手にした{ルビ吾=あ}絡まっていたふたつ選んで
言の葉は葉っぱではなく{ルビ刃=やいば}だと気づきもろ刃を鞘に収める

無軌道に暴れる言の葉{ルビ吾=あ}の脆さ突きつけられても歌は止まない

今更に向き合う作業はじまってもう逃げられぬそうと ....
そこまでの旅にでるから軽く言い私を置いて見えなくなって

本心を語らない君かくなるは心理テストを出すしかなくて

髪をとく君の指先もてあます君がとく髪切り落としたら

ちりぢりのこころを繋 ....
すみません。喫煙席はありますか?まず確かめる毒と知りつつ

システムがよくわからないカフェテリア愛想いい人演じて突破

空いた皿下げることのみ命かけ笑いもせずに皿を気にして

沈黙す女同士 ....
一代 歩(112)
タイトル カテゴリ Point 日付
semi−charmed life短歌4*06/9/10 1:30
なにか短歌106/8/28 21:48
【短歌祭参加作品】青の墓場短歌11*06/7/30 0:03
リング短歌3+*06/2/2 1:15
殴る殴る殴る殴る短歌3*06/1/31 0:46
こたえ短歌8+*06/1/27 14:49
シーツと卵黄短歌3+*06/1/27 14:46
凛とした夕日短歌1+*06/1/27 14:44
【MIX&REMIX】白日夢短歌8+*06/1/6 13:01
腹痛短歌3+*06/1/2 2:53
飴をなめるおとな短歌5+*05/12/31 1:43
ファミレス短歌3*05/12/30 23:24
シロ短歌4*05/12/29 7:54
将也、和真、洋平短歌3*05/12/28 3:23
過去未来短歌4*05/12/24 1:58
mirai短歌3*05/12/22 2:11
CARTAIN CALL2日目短歌2+*05/12/21 1:55
未来について短歌3*05/12/19 18:12
ジャニス短歌3*05/12/16 18:17
キスの思い出短歌6*05/12/9 15:57
言霊短歌7*05/12/5 22:41
未知(生物について)短歌1*05/12/4 3:16
恋枯し短歌3+*05/12/1 16:43
シンデレラ短歌3*05/11/30 1:15
伊勢崎町夜歌短歌4*05/11/28 23:46
LA CHASE DU PAPEを飲む間に短歌3+*05/11/24 1:19
酉の市短歌1*05/11/22 2:26
かなつかいかたなつかい短歌4*05/11/20 2:28
残像短歌4*05/11/17 2:59
Cafe de irony短歌3*05/11/16 1:28

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