{引用=※このシリーズを初めて読まれる方は「はじめに」をお読みください。
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=41210}
●「十階の家族」/ たもつ
....
以前ボクは「家庭の詩学」シリーズの冒頭で、高村光太郎の言葉「詩学は詩の屍体解剖である」を引き合いに出し、詩の批評が嫌いであることを述べたことがありました。誰かの詩に優劣をつけたり、技術的、思想解剖し ....
毎日毎日
いろんな詩が
生産
されて
目の前を
流れていく
その圧倒的な
物量を
見ているだけで
なんでだろう
訳もなく
メデタイ
気持ちに ....
{引用=
空から
ぶら下がっている
スイッチの
紐を
一緒に
引こう
月が
常夜灯の
ように
琥珀色に光って
僕たちの
最期を
しばらく
映 ....
{引用=
君のいない、
夜は
暗い
僕は、
君に嫌われたみたい
だけれど
すべては
君の為だったと
言ったら
君は、
信じてくれるかな
君のいない、
....
どうでも
いいが
この女、
たまらなく
臭い、
世界を満たしている
エーテルの
浄化作用が
追いつかない程
臭い、
男達が
蝿のように
....
{引用=
深夜、
線路を枕に
寝ました
駅のホームには
過ぎ去った
時間が、
停車して
いました
星が
綺麗でした
遠くから
君の声が
聞こえ ....
{引用=
ぼくは
縛られることを
選んだ
それを
振り解く
自由を
選ばない
ぼくは
生きることを
選んだ
あの屋上から
飛び降りる
自由を
選ばない
....
君の涙が
それを教えてくれた
君と
ぼくの間にある
絶対的な距離
君の涙が
そこを覆っていった
ぼくは小舟で近づこう
もう少しだけ君に
近づくために
随分前から
分かっていた
崩壊、この先に
あるのは
崩壊だけだ
あの分岐点まで
戻る気力は
もはやない
守ってきたもの
すべてが崩れ落ち
その瓦礫の中を
進ん ....
ぼくは
被害者だ
嘘
裏切り
精神的苦痛
身体的虐待
そして
加害者は
ぼく
自身だ
加害者の
ぼくは
被害者の
ぼくに
償う術を
知らな ....
飛んできた
蚊を
掴めた時の
微かな
満足感の
ような・・
目の前を
過ぎ去りかけた
一瞬の空気を
言葉で
掴む
その
微かな
満足感
....
誰が為に
僕は生きる?
自分さえ
救えないのに
誰が為に
僕は叫ぶ?
君の声さえ
聞こえないのに
まるで
世界中で
ぼく
一人だけが
すべて ....
{引用=
向かいの棟の
ベランダに
煙草をふかしている
女がいる
赤ん坊が
蝉のように鳴いている
今日の
空はとても青い
手摺に掛けられた
赤 青
幾色かの ....
{引用=
天から
落ちてくる
不完全な
言葉たち
罪深き
言葉たち
こんなにも
ぼくは
傷つきたがって
いるのに
ぼくを
打ちのめす
こともせずに ....
ぼくは
ここにいない
ここにいるのは
ぼくではない
ここにいるのは
君の中のぼくだ
ぼくは
ここにいない
ぼくは
君の中にもいない
ぼくは
こ ....
青空を
引き裂いたら
タールのような
宇宙が
どろりと
垂れてきた
光を吸い込んだ
その深い艶は
悪魔の
瞳のようだった
そして
今日も同じ
青空の下
....
君の心を
透視したら
僕の醜さが
見えた
{引用=
若さと馬鹿さが
衝突し
行き場のない
痛みだけが
残った
燃え尽きることは
できず
すべてを終わらせる
ことも許されず
アスファルトに
散乱した ....
{引用=
窓際の
白いカーテン
生あたたかい
外が
膨らんできて
花瓶を倒した
テーブルから
流れ落ちる
涙
ポタ ポタ
・・・ポタ
生ぬるい
僕の ....
急な坂の上から見える
星空が、
ネオンが、
犬の遠吠えが、
テールランプが、
鉄橋が、
最終列車が、
ガタンゴトンが、
嘘が、嘘が、嘘が
水面にゆらめく、
急な坂を ....
{引用=
ポケット
いっぱいに
花のタネ
君はどれだけ
たくさんの
花を咲かせる
のかな
嬉しそうに
ボクに見せる
君の目には
もう
たくさんの
花が咲いてい ....
僕の頭は
手榴弾
破壊するの
は簡単だ
理性という
たった一本のピンで
狂気は
抑えられている
今、君は
そこに
指をかけている
ぼくは
君に悟られない ....
生きている
訳でもなく
死んでいる
訳でもない
一日の2/3は、
そんな状態
そういえば
今日の空は何色だった?
昼過ぎに
初めて外へ出た
憂鬱 ....
{引用=
人知れず咲く
水中花に
寄り添う
田螺の仮眠
せせらぎの
子守唄
寝息は
小さな泡となり
花弁を
くすぐった
ボクのこと
気づかないふりを ....
{引用=
ぼくは逃げたり
なんてしない
ぼくが背負っているモノなど
屑みたいなものだから
ぼくは怒ったり
なんてしない
何も変わりは
しないから
ぼくは絶望
....
{引用=
2階からボクが覗いている
こちらを見ている
あれは
確かにボクだ
ボクは思っているに
違いない
君は異常だ
平然と嘘を重ねている
平静を装っている
....
{引用=洗っても
洗っても
僕は、僕
}
{引用=
精神は肉体に
宿らない
精神は肉体に
寄生する
ぼくの肉体は
X の精神に
乗っ取られた
ぼくの精神は
ぼくではない
誰かによって
ぼくの
知らな ....
{引用=
絡みつく
{ルビ海月=くらげ}の触手、切断
水中花
漂う蒼い裸体
君の髪の揺れ、
1/fゆらぎ、
海中
1/f
見上げる満月 ....
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