テレビの画面に
鏡をはめた馬鹿がいる
お茶の間から
お茶の間を覗けるという
プライバシーの侵害

ニュースが見られないと
不満を垂らすお父さん
お父さんが垂らす
不満の顔は
家族の ....
突入へ 
その俊足を踏み込む
一歩という瞬刻に
黒靴で走る音の重さと
同じだけのナルシズムの
警笛が鳴る
敵 それは城としての呪縛として

血液の慟哭へ
つまり我の血脈へ
警笛は鳴 ....
母の日に初めて
カーネーションを買いに行く少女は
黄色い喜びを
こっそり抱えている
途中でなくなってしまうことの
ないように

自分の貯金箱を
壊してしまったことは
誰にも言わないで ....
ともすれば不思議な
雨だったけど
顔には暖かい斜陽を感じる

季節はずれの
天気雨がうっとりとして
雨の原石は記憶の中で
わずかにしっとりとしている

吐息よりも小さな音をたてて筒抜 ....
静かな呼吸から寝息へ
移ろいは 深い罪
霧のように


夜の霧 深すぎて
そこは天国ではなく寺院ではなく
神社ではなく教会ではない
誰も手を触れることない
水滴は 都会の電 ....
その力は 背中を探して
月は夜に太陽の熱い静けさを
まるで彷徨い

湖は月明かりで 熱を散らし 静寂をこわがる
月鏡 月が今夜もまた彼女になってはくれても
昼の月は 太陽のように彷徨 ....
学問だなんて きっと
黒板にしたたる
食前酒のようなものなのだ

白いご飯へと
突き進む前の 
ちょっとした
志にはなるだろう

大学だなんて きっと
この世で
一番ざらついた
 ....
前段においては、ジグムント・フロイトにおいての主流と言うべき批判主義について、或る出版物をみてのことだったが、それについてフランス精神医学が特に根強いとの言及した。もちろん、出版当時をめぐっては、 .... 現在の日本の心理学においては、フロイトの地位がやはり大きすぎる点について、心理学の興味的な追求の或る人間として、批評を許して頂きたいと思う。当時オーストリアハプスブルク帝国に活動拠点を置いたフロイ .... 或る寝室にての快楽の競技であり憧れと
してまさに今を感じるものである。だか
ら直線的ではあるけど、刹那という瞬間
の果てにての一適の愛液のような風景に
おいて、我の望みを追い続ける証。悲し ....
ごくどうの
ぼうけんかが
ふゆのさんみゃく
こおりのあらし
そうなんちゅう 

さむくてさむくて
うんこけんきゅうかになったら
あったたかった
ひげはこおりつきそうだけど

うん ....
右手にホクロを
刻まれて生まれて
ホクロが消えかかった
アリバイのように
一切の追憶が
証拠にならなくても

誰も知りえない罪の 
秘密は何よりも甘く薫りながら
孤 ....
もっとも純粋な時間が
気温としての灼熱を超えはじめる
すでに熱した魂の最速

澄みきった事実の連続と
広がりつづける夢の持続の中で
胎動する情熱のはじまりは
あるまじき事件として
 ....
銀馬車でこい(13)
タイトル カテゴリ Point 日付
もう一個の家族というフィクション自由詩1*05/3/13 1:52
決闘—1千億光年の彼方に—自由詩1*05/3/13 1:50
カーネーション自由詩2*05/3/9 22:37
乳白色の鍵自由詩4*05/3/9 22:35
子守唄/深夜の霧は罪のように 明け方の雨は幻のように自由詩4*05/2/26 0:36
「彷徨いの太陽、白昼夢の風」自由詩2*05/2/21 17:02
考える愚人たち自由詩1*05/2/21 0:17
心理学にフロイト主義なるものがあるのか—フロイト評論②散文(批評 ...3*05/2/10 20:24
心理学にフロイト主義なるものがあるのか—フロイト評論①散文(批評 ...4*05/2/9 21:44
スクエアエロス自由詩205/2/9 14:44
ひょうてんかのぼうけんか自由詩5*05/1/19 2:45
狂気の証拠を捜し続けて自由詩3*05/1/17 21:57
情熱についてのアフォリズム自由詩3*05/1/3 5:14

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