太陽色した巫女たちが
羽の弾丸飛ばし舞う
歓声の裏側で
誰かが暗殺された
防弾パネルが必要な
世間の景気を占う
さりげないニュース
スマホに気を取られ聞き逃す
IT授業の机には ....
喉が渇いて目覚める
遮光カーテンの隅から
朝焼けの光が忍び込む
逃れたくても
太陽はやってきて
月を跨いだ
変化に弱い僕は
静かに絶望しながら
カレンダーをめくる
八月という一日の始 ....
雨の降り始めに
雨の匂いがする
君の傘がだんだん小さくなる
追いかけられずに
鼻の先ツンとする
肺の中が雨の匂いで満ちて
辺りは水溜りだらけ
一人立ち尽くす
影となり
....
藍に満ちた
心のグラデーション
だんだん濃くなってゆく
晩御飯の残り
冷めたまま出した
いつもと違う気配
神経張り巡らせて探す
藍色の夜更け
背中を向けながら
じっと見つめて ....
熱せられた窓をガラッと開けた
外気がもわっとなだれ込む
蝉の声が木々に繁っている
グラスに入れた氷がカランと崩れる
エアコンの呼吸音が大きくなった
羊水の中は温かく
世界を知らない
夢見る神の子
トンネルを抜けて
肺に空気が突入する衝撃
重力の宙ぶらりん
世界の始まり
胎内の記憶は引き剥がされ
あらゆる感覚器官に
ジャンクが ....
独り泣きたい夜
傍にいるのは鴉だけ
思い出すのは
存在の温もり
差し伸べてくれた手
何も返すことなく
振り切ってしまった
あれから遠くまで来た
塗り替えることのできない日々 ....
ある日風が吹く
身が軽くなり自由で
ここがどこかも忘れて
唄いだす
上手いかどうかは
関係なく
好きなだけ
唄えなくしたあの人のこと
やっとどうでもよく思えた
唄は風に乗 ....
陽が暮れて
街灯が照らす
ベンチにポツン
もう来ない
来るかもしれない
動けずに
待てば待つほど
暗がりに浮かび上がる
帯の背中に団扇を挿して
下駄を鳴らす
屋台が並ぶ道は
人が溢れて賑やか
すみません、
ぶつかった人を見上げて
耳の先まで熱くなる
先輩、
よぉ、と言って
和かな所作で ....
診察券と保険証を出して
呼ばれるまでソワソワ
定期検診だから怖くない
そう思ってもドキドキ
歯茎の隅から隅まで
器具で突かれチクチク
歯茎チェックはOK
次は歯のクリーニング ....
空にはモクモクと山のように雲が聳え
熱風に包まれる
公園でバットがボールを打つ音
子供たちのはしゃぐ声
蝉がミーンミーンと伸びやかに鳴いている
まだ来ぬ明日の光景
描くことができずに
布団に沈んでゆく
何度も目覚めて
夜の長さ
静けさに
孤独がピン留めされて
寝返り寝返り
消極的に待つ朝
持って生まれた器
雨が降ると
すぐに溢れてしまう
ずっと頑張ってる
自分より仲間のこと
上手くいかないこと
責任は私にある
すみません、すみません
だからすまない
....
誰かが扉を叩くのが怖い
締め切って
薄暗い部屋に根を張る
眠る度に見る夢は
誰にも見せられない私
目は腫れて
湿った毛布を手放せない
黒い枝葉ばかりが育ってゆく
扉は叩かないで ....
人海の波に揉まれ
迷子になる
波浪 波浪
他人の岸辺は
良く見える
真珠を握りしめたまま
波浪 波浪
飲み込まれ
藻屑となる
柔らかな手が
流し台の周りで
流れるような
仕草
トントン
まな板が鳴る
目覚めた
部屋の天井
シンとしていた
時折
窓の外にやってくる
小さな鳥
カーテンごしのシルエット
じっと佇んでいる
窓を開け放って
歌っていると
鳴き声が聞こえる
歌うのをやめると
静かになる
再び歌うと囀りはじ ....
夕暮れ
道を失った
木々の間を歩く
コンパスは狂い
足はもつれ
命の行方も危うい
計画も装備もなく
闇雲に動いて
葉先で皮膚を切り
悲鳴をあげる
闇が迫り
足音だけが響く ....
歯を磨きながら
鏡に映る顔を見つめる
可哀想な感じの眉毛
嗚呼
私は困っているのか
鏡の中の私が
助けを求めている
どうすればいい?
頭の中は真っ白
眉毛は益々可哀想 ....
電車に揺られ
意識はスマホの向こう
ふと周りを見渡せば
殆どの人は抜け殻のよう
みんなどこにいるのだろう
僕は仮想世界にいる時
ポジティブになれて
生きてる感じがする
肉体 ....
逃げても逃げても袋小路
道を見失い
立ち止まれば
迫り来る影
時間は命と共に溶けてゆく
私は幼い私を抱きしめた
どこかから聞こえる
懐かしい音色
....
全員揃って和やかなムード
それはもう過去のほんの刹那
二度とない瞬間には
何も思うことがなかった
振り返って初めて思う
もっと もっと
こう ああ
すれば よかった
残された者 ....
何本もの糸を断ち切ってきた中
僅かに残った繋がりの糸
距離は遠く長い
在るという充分
困難で苦しんだ時
在る糸に震えが伝播し
彼方から戻る波動を握る
この手に勇気の熱が湧く
あなたの夢はと聞かれ
答えられない自分
無の衝撃が胸に広がり
日常の空模様が怪しくなる
どこかで雷が鳴り
風が吹き雲が追いかけてくる
あっという間に激しい雨に打ちつけられる
....
話したいことはない
話しかけられて
適当に答えて
ハサミが髪を切る瞬間
地肌に伝わる感触の快感
金属音と共に床に散る髪
やがて掃き捨てられる
さよなら鬱屈
また会う日まで
....
もう二度と会えない
さよならも言えなかった
願いは夢で会うこと
思い出を繰り返し語り
笑ったり泣いたり
居場所を灯す
好物だったそうめん茹でる
そうめんの川にオクラの星
麺 ....
冷えきった部屋から外へ出れば
陽の光がジリジリと体にしみる
角をいくつか曲がって坂道をくだり
今日食べるためのパンを買う
空は雲一つない青
心の中は積乱雲
乾いた風に吹かれ
別世界を ....
貝のように閉じた小部屋
布団にくるまり明日に怯える
昨日と変わらぬ今日はまるで
見飽きたドラマの再放送
誰にも呼ばれない
安心と寂しさと
不安を煽る不穏な夢
眠ることを諦める ....
四角い画面越しに
ピアノの調べ
ギターの弦を弾く音
1/fに揺らぐ歌声
眠れぬ夜に
ブルーライトで照らした
頬をつたう涙が光る
ベッドの上で
体を小さく丸めて
眠れぬ夜に
....
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