ケータイが鳴っている
これを書いているかたわらで
正確には震えている
バイブモードだから
がたぶるとデスクを鳴らし
ケータイが呼んでいる
つまり誰かが呼んでいるってことだ
僕はこれを書い ....
雨降り 坂を下って
   覆うモノクローム
 車のタイヤに飛沫を眺めていたら オレンジの傘とすれ違い
    はっとした

   少し肌寒い
今は朝なのか昼なのか
   どんよりとし ....
僕は笑いながら凍えている
まだ熱の残るトーキョーで
熱を抱えながら凍えている
汚す雨を乞うて
ひざまずき乞うて
洗い流さぬ夜に酔うて

降り注ぐはネオンの白夜

僕は笑いながら死んで ....
君 雑踏の中 僕のお尻 触る
ちょっとうれしい
今度は 僕のお尻 ぽんぽんとたたく
またちょっとうれしい
君と僕は恋人
夕べの手触り 夢心地
夢?
君と僕
恋人
恋人だよねえ?
恋 ....
花が咲いて花が散って
どちらが先に逝くかなんて
同じって事はないさって
そんなの考えるのも馬鹿らしいから
君とはもう暮らせない

明日は雨になって晴れになって
君は南風のようで
春一番 ....
コーヒーショップの狙撃手
カウンターのガラス越しに通行人をバンバンバン
でも平気なサラリーマン
互いにしがみつく恋人達
倒れやしないな

待ち合わせの時間はとうに過ぎた
約束の場所がここ ....
あの娘は幸せだったと言った
僕にはわけがわからない
ただ繰り返す夢を見て
白夜のカーテンを開けられずに
壊れた歌を歌っている

ひりひりと圧倒的な悲しみが
染みついてしまって
次のペー ....
僕が撮った戦争の写真を君は「こんなのリアルとちがう。」とにべもない。
僕はすりむいた膝や痣ののこる肋骨の辺りとかを必死にアピールするが
「音もない戦争なんてボケたライチの果肉よ」
何をいってるん ....
トム
元気かい、トム
僕は今、トム
言葉を選んでいるよ

トム
耳から血がでたよ、トム
耳血だよ、トム
理由はわかってる
いやな話を聞きすぎたせいだ

トム
空色だよね、ト ....
木陰にハンモックを吊して午睡の贅沢
降り注ぐ蝉の夢をみました
それは生まれたばかりの夢
生まれたばかりで焼け落ちる夢です
夏の風につつまれ
熱について考えました
焦がれるのです

 ....
僕は左足で右足を蹴っていました
何も感じません
もっと強く蹴ってみました
何も感じません
もっともっと
それこそリバウドばりに蹴ってみました
ちっとも感じません

いいんだ

僕は ....
鏡のデ・キリコが憮然としてる
形而上的には成功なのに
ハイウェイはもぬけの殻
ブラックジャック氏だって
今夜は無理だ

誰もが
忘れていくんだろう
神様だって
片耳ふさぎだ
僕だっ ....
寝ぐらのないカラダ
雨の日には律義に痛むヒザ
震える月が青白く照らすプロムナード

血液の中に忍び込んだ美しき女
刺青の花は枯れることを知らず
消えることもない

生きていけるのか
 ....
海が凪いで何もない日


その向こうで



月が丸くやがてはじけ


その向こうへ



霞むモルドバの風景


純度の高い水蒸気



高く高く昇れば宇宙 ....
僕はクレーム係
いつも頭をさげている
人間なんかじゃない
ただのクレーム係

今日は天気が悪いから洗濯ものが乾かないと
電話でどならられ
発情した猫達を早く静かにさせとくれと
2時間も ....
15の頃セラビィは自分を史上最強だと思っていた
誰もを幸せにすることが出来るし
全ての問題を解決出来ると思ってた
性の目覚めとともに
世界にはなんて幸福が満ちているのだと
やがてその全てを知 ....
メアリーは言った
「いつまでも一緒よ」
でも彼女はとっくに
土の下
おお おお
彼女はとっくに
おさらばだ

キング氏も言った
「死ぬときは一緒」
でも彼は今年
83
おお お ....
プラチナの君
アハハと笑う度に
マリンブルーを吐き出す
僕と君は恋人
ケンカなんかしないし
死んだりもしない

僕はアイアン・マン
でも世界征服は無理
カチカチはつまり
君を喜ばす ....
目覚めて白い青い風
焦がすだろう朝陽東陽
狂ったままの花
たぶん

手足伸ばし述べるビル群
ファズ ファズ ファズ
無規律無節操
心地良い汚ノイズ

桃源の内で繰り広げられた饗宴
 ....
あまりにお前哀れだから
羽根を描いてやったんだ
だけど俺はへたくそだから
ぶかっこうになってしまった
とべなくてもいいありがとう
お前言った


あんなに星が大きいのね
あれがきっと ....
死んだと思っていたお前がふらっと訪ねてきて
またいっしょに暮らそうよって言う
普段飲まないワインを開け
二つっきりのワイングラスにそそぐ
ザナス シガフタリヲワカツマデ
太陽は随分傾いたけど ....
(51)
タイトル カテゴリ Point 日付
呼ばれたけれど自由詩104/10/9 14:15
雨降り自由詩204/10/7 0:22
熱 LIVING DEAD自由詩104/9/26 9:17
お尻自由詩304/9/8 16:39
君とは暮らせない自由詩104/9/6 12:09
コーヒーショップにて自由詩204/9/6 12:05
八月の終わりの日自由詩204/9/2 11:09
ライチ自由詩204/9/1 2:52
管制塔からの伝言自由詩404/9/1 2:02
ハンモック自由詩004/8/31 16:49
ポーカーフェイス自由詩204/8/27 10:16
僕だって彼女を愛せたのに自由詩1*04/8/27 10:12
日々それは回帰する自由詩204/8/24 0:36
Someday自由詩104/8/24 0:35
クレーム係自由詩404/8/24 0:13
セラビィの世界自由詩804/8/22 22:43
メアリーとキング自由詩504/8/21 15:45
プラチナとアイアン自由詩204/8/21 14:53
小説家志望自由詩004/8/20 23:43
ハート自由詩504/8/20 0:53
楽しいお墓自由詩304/8/19 12:25

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