カツ節削り祖母想う
反省は
誰にできても
戻らない
臘の街幽霊歩く昼さがり
アスファルト過去纏いだす春の花
閉じる日々アキラムジナへ彷徨うか
やんばるの雨に曇るかたひじをついて吐き出すたばこの煙
黄昏と爆死をつた ....
なにもなくうつむくこうべ
赤い糸まだ千切れるな姥桜
姥桜永遠でない愛と知る
眼帯の女の膝や散る桜
花散らす雨聞きながら書く手紙
若葉道歩けば赤い靴きれい
恋文に桜ひとひら貼られおり
花吹雪逢瀬の前のハイボール
運命を変える桜となりにけり
恋ぐらいひらがなにしてはつざくら
だんだらの羽織脱ぎ捨て花の中
姥桜人目避けたる逢瀬かな
遺骨の暖かさに涙一滴
救急車のあとをチャルメラが追いかける
初桜恋の病の処方箋
口紅をつけられた襟花朧
白無垢の姉の姿や花吹雪
水を遣りご機嫌取りや木瓜の花
朧夜を飲み込む猫や塀の上
密やかに指喰らいたし花苺
花の中反発しあう磁石かな
初桜自転車をこぐミスポリス
木のまたに眠る老猫初桜
あなたは気まぐれ雨は降る
お願いだから私をみてほしい
冷えた肩に銀の雨が降る
桜散る口の動きはアリガトウ
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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