サイト内の作品やひとことダイヤリーで詩とは何か感じたこと[300]
2025 08/01 19:43
鏡文志

戦後の日本人と戦前の日本人では言葉に対する重味が違う気がする。
ネット詩の世界で一方で批判とは言い難い悪口をつらづら書きながら、もう片方で非常に器用なSFものを書くような方がいるのですが、内容の首尾一貫性とか、言葉に対する責任感が戦前の詩人と比べて違いすぎる気がする。難しい言葉を知ってますとか、教養とかそれ以前の問題で、太宰にしろ三島にしろ自分の言動が他者に与える影響というものに敏感で常に言動に首尾一貫性を持たせようと努力した人だと思うのです。
僕はある器用に立ち回る悪口SF作家を一貫して嫌いではなく、ものを書く人間としてダメだと言っている人なのですが、器用に書けている、上手である、文体が美しい。そこじゃないなあと。そんじょそこらの器用詩人では矢沢永吉の言葉に対する責任感と重みには勝てないと思う。こういう人って、公の場に立つ人間として簡単に卑怯は出来ないという強い緊張感の中で日々生きていると思う。それを僕は表現者として鏡たらんと思うし、例え大成しなかったとしても、ネット詩人にもそれを求めてしまう。
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