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*一行物語とは 全体で「。」が一度だけ現れて、そこで終わる物語。短い。改行不可。ブラウザの表示の都合による折り返しは可。 一行詩不可。あくまで物語。 *例いくつか ・ふたりともついつい体に有刺鉄線を巻いてくるので、何度デートをかさねても抱き合うことがなく服を脱がせあうこともない。 ・幼馴染のふたりが年老いて死刑囚の監獄で再会し、一方が執行のために連れ去られる日まで、寝る間も惜しんで、幼年時代の出来事や故郷の風光を思い出しあった。 ・墓地から枯れた花束を盗んでくるたびに背骨が少しずつ湾曲してゆく。 飯田茂実『一行物語集 世界は蜜でみたされる』(水声社、一九九八年刊)より *他参考リンク Monk『おはなし 1〜50』 http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=10872 ピカピカのサックスを手にした僕とエレベーターで乗り合せた彼女は、嬉しそうに9999階のボタンを押した。 公転と、自転を無視して、僕らは“ここ”を再会場所に交わしてしまったのだった。 明日は多分、今日より少し違うと思う。 11月のサンタクロースは、夜の公園で施しを受けている。 「わたし、今ならあなたをさらって行ったあの女の人の気持ち分かるな。」と、産婦人科の待合室でゼルダがぽつりと言う。 「どうせ君も嘘なのだろう」と呟いた私に、お前は「イエスと言っても、ノーと言っても、だめなのだろうね」と答えた。 君はその日ずっと、朝から晩までずーっと、レモネードを飲んでいたのでした。 その蛇をくれと言われこれは蛇ではないと答えいやその蛇でいいと言われこれは蛇ではないがいいのかと答えその蛇でいいのだと言われそれを売った。 初めて母親から届いた手紙は、一枚の時候の挨拶と、三枚の追伸だった。 ほんとうの時間より、すこしだけ遅い時計を持って、ぼくは生きていく。 メルヘン階段の足音は、ツイてない日の方が、だいたいロマンチックだ。 人がつくる物語の数と、サハラ砂漠でラクダが数える星の数は、驚くほど一致している。 夢枕に、十億年前のご先祖さまのプランクトンが立って、(いるような気がして、)僕に、「海が好きだ」と言った(、ような気がした)。 ボクが腕時計が見つからないと言うと、イヌミミのヨシザキさんが唇に指をあてて耳を澄ましたので、残念ながらクォーツじゃなくてデジタルのヤツなんだと答えた。 鍵の閉まったドアを押したり引いたりしながら、ドッペルゲンガーごっこをする。 「君が来ると本当に大人しくなるんだ」と、友人は窓際にある木彫の猫を指差した。 激安の洗濯機を買ったらサービスで独身店員の洗濯物が付いてきて、洗って返すと求婚された。 名刺を切らしていた場合は後日相手の名刺と同じデザインの名刺を渡すことにしている。 世界のすべてに絶望していた私は、流れ星に「なにもかも消えてなくなっちゃえ」と願った……数秒後、その星は地球に墜ち、なにもかもが消えてなくなった。 カーテンに隠れてばかりいる俺の子を、逃がしてやった ちょっと待って、いま君になろうとしてるところ。 お笑い好きの独立国に、涙は一筋も流れない。 自問自答の独り言に振り返ると、一組の老夫婦であった。 煙草を切らしてしまっていることに気付いた私は、携帯灰皿の中身をひろげ、灰まみれになったそれらに火をつけると、丁寧に肺まで吸い込んだ。 慣れないマティーニのオリーブの香が最初、私の聴覚を、次に視覚を奪っていく様子を見て、バーテンは慣れた手つきで新しい一杯を、一般的に『水』と呼ばれているものの原液を差し出してきたが、まだ味覚は冒されていなかったので、丁重にお断りした。 巨大なオオカミは僕を飲み込む、やがて夜と吠えるために。 『おまえの欲しいものは何か』、と問われはじめて僕はカバンいっぱいに宝石を詰め込んでいることに気づき、『ちきしょうちきしょう』とほとんど泣きながらそいつに荷をぶち投げた。 もう二度と会うことができないと思っていたのに、当たり前のように貴方が現れて、そっと私を包み込んだ。 様々な種類の悪態をつく権利を有していた彼女はそれを行使し、義務として私は忠実に聞き続けたが、鼻の中の違和感に耐えきれず、ひときわ大きなくしゃみをし、また一つ後悔のネタを作ってしまった。 母の日でもないのに街中のカーネーションが売りきれた。 君はありがとうと言って深い闇の中へと消えた。 花一輪だけ飾ったら死の気配をかぐようで、鍵をよくよく確認し家に帰った。 ちょっと醤油を垂らしてワサビを添えて、優雅にすくいあげる竹箸の先、なまめかしく淡い桃色に輝くあなたの前頭葉。 あほだなあお前は、そんなとこに突っ立ってても誰も生き返んねえよと墓の隙間から彼女に諭された。 アンドロメダの涙からやってきた航宙船団は、数億の生物を地表に落として溶け去った。 彼と私とは半年ほど仲睦まじく付き合ってきたが、バレンタインを祝うかどうかで喧嘩して別れた。 ちょっと伸ばした指先に摘めた誰かの涙で、君をうるおす。 妄想は計画された心で、現実は未完成な迷路だから、私はただただ彷徨い歩いている。 薪のなかで死んでいた小さなカナヘビが、あなたに会えと言ったのです。 清らかなうれし涙は上等な香水になるものだから、彼女の涙を遺産として相続した。 「北海道から帰ってきたにしては随分と早いですね」と、大荷物を持った僕の横で街灯がほほえむ。 眠れない子は、眠っている子の夢が落ちてこないように、そっと支えましょう。 真夜中すぎ、会ったこともない人々の汲みだした物語が、パソコンの画面に映しだされてゆく。 3年に1度おこなわれるお洗濯を忘れたので、彼女はこれから3年間毎日お洗濯をしなければならない。 空中にリセットボタンがあるかもしれないのでずっと手を泳がせていた。 15歳以下推奨脱衣ビーチバレーゲームを買ってきた兄が難易度に音を上げて衛星放送のビーチバレー中継を見ている。 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 スレッドを新規に作成したり、コメントを書き込むにはログインが必要です。
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