野分
未有花
吹き抜ける
時間
(
とき
)
を感じて
思い出映し出したあの時
私の心に炎が燃えた
言いようも無い淋しさに
翼を広げようとしても
あの頃の青空はもうない
ただ風に吹かれて
心の嵐を鎮めるだけ
このまま小さな鳥になって
嵐に巻き込まれてもかまわないのに
いつまでたってもはばたけず
吹き荒れる野分にただひとりきり・・・
自由詩
野分
Copyright
未有花
2006-09-25 12:48:16
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