日が暮れて街が朱色に染まっていく

ビルの隙間から雲を通して紫の空

看板やネオンに明かりが

ぽつりぽつりと灯されていく



公園で遊んでいた子たちも家路へと急ぐ

車の往来も増していく

みんな郊外へと帰るのだろう



ビルの屋上にぽつりと一人

沈みゆく夕日を見送る

ビルの向こうは火事で燃えているかのよう

その色も徐々に霞がかって

頭上の空色も藍から濃紺へと移ろう



やがて夕日は完全に沈みきった

街のネオンもくっきりと浮き彫りになる

さよなら太陽　また明日