飾れぬ花
ぽえむ君
空に連なる白い花々が
青い大河に咲き誇り
そっと揺れはじめ
新しい季節が
空から舞い降りてくる
ふうと風が吹くたびに
花はなびき
ふと手に届くのかと想う
我に返れば
その飾らぬ花は
飾れぬ花であることを
ようやく知る
花は静かに川を流れ
やがて地平の草に浮きはじめ
優しくしぼみながら
一日の終わりを
空から告げてゆく
飾らぬ花はどこまでも
飾れぬ花であることを
心に残して
自由詩
飾れぬ花
Copyright
ぽえむ君
2006-08-30 07:15:40
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