ゆき
湖月

冬の女王がローブを翻すと 雪は地に口付ける

棺に眠る秋を抱擁する腕は 冷たく

眠りは永遠のように凍り付いてしまう

その腕は 剣のように鋭利な 痛みを持って

空から降るいつかの春を待っているだろう
 


自由詩 ゆき Copyright 湖月 2008-12-06 23:30:37
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