クリスマススター
未有花

クリスマススター
どうかあの子を助けて
クリスマススター
炎ですべてを燃やして
クリスマススター
クリスマススター
この聖なる夜に 神様!


雪の降る寒い夜
あの子は裸足でマッチを売っていたんだ
かじかむ指先 白いため息
僕はマッチを買ってあげたかったけれど
ただ見守ることしかできなくて

こんなに世界は幸せであふれているのに
どうして悲しいことがあるんだろう
やさしい少女よ 安らかに眠れ
せめて夢の中だけでも


クリスマススター
どうか願いを叶えて
クリスマススター
光ですべてを照らして
クリスマススター
クリスマススター
この聖なる夜に 神様!


とうとう冬がやって来て
ツバメは南に帰れなくなってしまった
凍える翼よ ゆるしておくれ
僕のわがまま聞いてくれてありがとう
もうすぐ僕も君のそばに行くよ

こんなに世界は祈りであふれているのに
どうして願いは届かないんだろう
傷付いた魂よ 安らかに眠れ
せめて今夜だけでも


クリスマススター
どうかあの子を助けて
クリスマススター
炎ですべてを燃やして
クリスマススター
クリスマススター
この聖なる夜に 神様!


自由詩 クリスマススター Copyright 未有花 2007-12-20 11:47:23
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