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夕日が
熟した柿の実の中へと
沈んでいく
静寂が生まれる瞬間だ
紅葉は色を落として
深い眠りについた
幾つかの音を拾って
風が遠くからやってきた
心音に重なる
騒がしさが消えて
耳 ....
丘の向こう側には
夢が一杯あって
本のページを捲ると
大事な宝物がこぼれ落ちてくる
丘の向こう側に渡って
少しだけ懐かしさと話をする
そんな冒険を
隠れて楽しんでいる
夕焼けが ....
昨日A君と久し振りに会った
少し立ち話をして電車どおりの角で別れた
そう言えばB君から残暑見舞いがきていた
彼岸花の絵模様だけだったが
A君とB君とも
長い間行き来が途絶えていたから
....
花風がカーテンを揺らしていく。小刻みに空の青さが変化していく。庭にはまき水をした形は残っていない。木々と花々の境界線の弱弱しさ、視覚から萎れかかるものが消えていく。雲は夕立の前触れだ ....
無気力と言う船がある
一度乗るとその乗り心地に魅了されるから
考えることを止めてしまったりする
昨日乗り込んでみた
ぼんやりとブルーの空を眺めていると
ぽっかりと空白ができた思考の片隅か ....