泣かないことなんて、できないかもしれない。
僕が君にあげるものは、涙くらいだ。
君の前で泣きたくないのに。ぼろぼろと。
涙なんてすぐ乾いてしまうのに、
心にはどうしてこんなにも重いんだろう ....
みちのゆきさき。
通らせて、そこの、女の子。
ナイフを胸に突き刺そうとする、
かわしたら、私はきっと死んでしまうのね。
抱きしめて、あなたが泣き出さないから雨が降る。
....
僕の喜び、それは僕の嘘と悲しみでできている
指先だけじゃつかめなかったもの
君の存在はまぶしくて
手さえ伸ばすことをためらっていた
かすかな君の優しさも気付かないふりして
たっぷりと ....
君が覚えていることを、僕が忘れてしまった。
君に話したいことがたくさんあった。
僕の記憶に残った、わずかな空白。
ずっと、ずっと溜めて大事にしてたんだ。
確かにここにあったんだ。
で ....
いつからだろう、
他人に愛想笑いする大人がきらいだった。
あんな大人にならないって思ってた。
そんなことを、むかし考えていた。
いつのことだったか、
男性が大嫌いだった。
....
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