君の残り香が漂う
淡いニヒルが在る部屋で
私は一人、朝日を浴びる

悔いることは山程あり
嘆息をつく暇すらない
林檎をほじっては
諦めぬよう口をふさいだ

ただ、君は
何も識らず走 ....
私は寝ころび空を見上げる
病床の窓を通して

流れゆく雲は次第に形を変え
何かに似せては崩れてゆく
また、青は
濃淡で季節を告げ
気がつけば鮮やかになり
気がつけば冷めてゆく

雨 ....
青い葉を濡らす滴を
指先で弾いた
確かに躍動する心をもって
雨傘を愛でる

土のにおい、が立ち込める
トマトの苗を植えたとき
爪を黒く染めたあれのにおい
官能的に厚く漂う

雨上が ....
モリー(33)
タイトル カテゴリ Point 日付
朝の君自由詩3*10/11/1 6:15
病床の窓辺自由詩4*10/8/27 14:27
雨上がり自由詩210/6/25 23:42

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