わたし、を閉じ込めた包み紙がべたべたする悪夢を
かなでる色彩の
調律に
まどった
はじめに黒を描いたのは
いちいち死んでいく感情のモノクロームを撫ぜるため、
であって
硬質のうみの底 ....
けだるさと清新 混じりあった 朝
わたしはキミの乾いた舌に
磷となった 一塊
キミの舌は乾きすぎている
キミの舌は乾きすぎている
吐き出したいことばも
飲み干すべき痛みもみ ....
「どこまで脱げば交われるかしら」
下着も爪も髪も皮膚も
不必要なものとして棄てられる
歪みの中、唯一迷い無き輪郭をした
一匹の毒蜘蛛と対峙する
私は私を守るもの全てを廃棄して、すると
....
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