わたし、を閉じ込めた包み紙がべたべたする悪夢を
かなでる色彩の
調律に
まどった

はじめに黒を描いたのは
いちいち死んでいく感情のモノクロームを撫ぜるため、
であって
硬質のうみの底 ....
けだるさと清新 混じりあった 朝

わたしはキミの乾いた舌に
磷となった 一塊

キミの舌は乾きすぎている
キミの舌は乾きすぎている

吐き出したいことばも
飲み干すべき痛みもみ ....
「どこまで脱げば交われるかしら」
下着も爪も髪も皮膚も
不必要なものとして棄てられる

歪みの中、唯一迷い無き輪郭をした
一匹の毒蜘蛛と対峙する
私は私を守るもの全てを廃棄して、すると
 ....
甘雨(3)
タイトル カテゴリ Point 日付
深海魚(グロテスク)自由詩210/3/7 11:42
乾きすぎた舌自由詩109/3/7 12:41
毒蜘蛛自由詩4*09/2/28 11:15

Home
0.06sec.