夜の花畑や
夜の川は綺麗だっただろう、
けれど君は
こんな腐れ切った世の中の方が好きっていうから。
君はよほどこの世界で生きたかったんだろうなあ。

午前一時には一人門に訪れて
深々とお ....
黒い人は菊の香りがした。

白い人は白い箱に入れられて。

色は満ち足りて。

モノクロだけで、十分だ。

不必要な色はいらないから、

ねえ、

赤く染まるのはやめて

 ....
すきな人ができました
くすくす、えへへー
でも、わかれてゆきました。

であいがあればわかれはあるだろう

じゃあ、私が悲しまない方法。

わたしがしぬ、

それだけです
お墓の前を薄汚れたスニーカーで通った。
お墓に刻まれた文字は「佐藤」
佐藤、佐藤佐藤
僕には全部同じに見えた。

佐藤家之墓

全部同じに見えるけれど
時々ここに来る彼らの大切な人は
 ....
泣いてばかりの君も
火をつけられて数時間後には
カスカスの白い骨になっていた。
僕たちは黒をまとっているのに、
彼女だけは彼女じゃないみたいに、
白い針金になっていた
これが君を操っていた ....
どうでもいいよ
僕の心に誰も入らないで
ぷらすは要らない、
このままでいいから、
誰も語りかけるな

僕の孤独は孤独じゃない、
僕が居るもの

孤独って、なんですか

きっと星が ....
針は八時を指している
すりガラス越しの外はぼんやり明るい
太陽か、電灯か
星は見えない、未来の人は星を知らないでしょうか
だとしたら得をした気分になるよ
けれど同時に寂しくなるね
私しか他 ....
髪を整えるクシが見つからない。
このままじゃクセがついてしまうから、
僕はパステルカラーで彩られたつま先でフローリングをぺたり、ぺたりと歩きます。
濡れた髪はうざったいほど乾きにくい。

先 ....
流行の前髪のために私は髪を切りました。
ばちん、ばちん、ばちんばちん。
長いツインテールは黒くて細いゴムでくくりました。
ツインテールで空を飛んでみようか、と
思いながらシャーペンを耳にかけま ....
君と二人で歌いたいのです
肺から喉を通って綺麗な声を君に届けたいのです
君と二人で踊りたいのです
君の腰に手を添えて軽やかな足取りで君を誘いたいのです
何を言ってるのか分からない英語は速すぎて ....
だれかがわたしに言いました。
今一瞬の私を忘れないで
と。
たった十八文字で出来た寂しい言葉だったけれど
確かに私の肺を揺らした
つー、つーー。
血は手首を流れてゆきます。
それをザラつ ....
彼方が光だとしたら
僕は闇だろう
まるで正反対の僕等だったから。
彼方が居なくなった僕に居場所は無い。
僕が居なくなった彼方に居場所は無い。

彼方が空だとしたら
僕は海だろう
まるで ....
君の声さえ覚えていない僕だとしても


“ことばはまだここにありますか?”


そう呟くけれど


誰の返事も無いまま


僕の声だけが虚空に浮かぶ
遡っているのか白い記憶
冷たい爪先に鈍い色で彩られた爪
無色透明の糸
引裂かれたのは死との境界
紅き血を纏い、糸は染まる
紅い糸になりすまし
彼方の顔をした肉片が笑う

赤い糸は運命の ....
みずいろ
誰かの真似した色がこころに広がるの
じぶんはどこにあるんだろう
みずの中探しても
ゆがんでわかりゃしない
みずの中探しても
浮かんでさがせない
そらいろ
すきとおるように広い ....
きるきすみー(15)
タイトル カテゴリ Point 日付
午前一時自由詩109/3/24 12:01
色は満ち足りて。自由詩009/3/19 19:29
しんでしまった、しんでしまった、自由詩009/3/11 22:08
さとうさんちのおはか。自由詩009/3/11 22:05
君は煙になった自由詩3*09/3/6 17:33
ぷらす自由詩009/3/2 19:15
孤独自由詩009/2/28 21:36
無題自由詩209/2/23 21:08
アユミ自由詩009/2/21 22:55
仮面舞踏会自由詩2*09/2/20 20:23
刹那自由詩009/2/18 16:43
彼方自由詩109/2/11 21:10
ことばはまだここにありますか?自由詩109/2/8 20:36
fate color≪運命の色≫自由詩009/2/7 16:10
みずいろじゃなくて、そらいろ。自由詩309/2/5 20:22

Home
0.19sec.