心から溢れ出ん限りの言葉を尽くして
わたしがあなたに言えることはたった一言
短くて、簡単で、誰でも知っている
小さい頃から教わった、単純明快な

そんな一言しか

愚かなわたしをずっと見 ....
もう何も見つめない
もう何も感じない
心を繭で包むように
サナギになった

サナギは
飛べやしない

だのに飛び立った君は
羽化もしていない羽で
無様に地面に叩きつけられ
死んだ ....
どうか攫ってどこへでも連れて行って
まるで恋にでも落ちたかのように
二人惹かれ合って

あなたに降る不幸を全て拭う
大きな木になりたい
あなたに降る幸福を木漏れ日に変える
大きな木になり ....
うつろな目
うな垂れた首
放り出された四肢
君はいつから
そんなサカナになったの

キラキラ光るあの星も
実は銀紙だって
嘘だらけの世界に住む僕らは
いつだって騙し騙され
それを真 ....
この両腕で抱き締めてきたもの
大事に大事に持ってきたもの
気がつけばみな鳩に変わって
飛び立ってしまった

あまりのあっけなさに
少し笑って、少し泣いた

はた、と立ち止まると
夢や ....
輪廻の扉が閉じられて
誰も外へ出ることが出来ない
流れてしまった命の種に
名前をひとつひとつつけて
切ない思いをしていたね

終わらない世界には
輪廻の扉が必要で
わたしが死ぬ頃には
 ....
神様僕はこのままじゃ
死刑になってしまうかい
神様僕はこのままじゃ
生きている価値なんてない

どんなに毎日祈っても
天には届く気もしない
あなたを馬鹿にしてみても
結局最後は墓の中
 ....
漆黒の髪ゆらゆら
白い肌に触れたい
風だけがわたしの気持ちを運び
雨だけがわたしの代わりに咽び泣く

その袖を掴むことも出来ず
あなたは何処へわたしは何処へ

言葉にならないこの思いも ....
溢れてしまった
だから君はもうここに居ない
溢れてしまった
だから君は飼い猫じゃなくなった

神様アレルギーな僕は
祈ったりなんて出来やしないし
どこにも救いなんてなかった

螺子が ....
時間だけが過ぎ去っていく
どれくらい君と過ごしたろう
とても短いものだった

何処へ行ったの?とは訊かない
何も正しくない
何も間違いじゃない
そう信じたかっただけなのか
僕は、過ちを ....
足跡を探しては
途方に暮れた
痕跡すら残さずに
記憶だけ残して
君は行ってしまった

過去に還ろうとして
流すのが涙なら
それは記憶の海の
ほんの僅かな部分

君がいて、私がいて ....
私は海を見ていた
海は生命の母という
私はその美しさに目が眩み

気がつけば
海の中にどんどん入っていった
一面の海に私が満たされていく

海は母
私は胎児
羊水の中、手足を動かし ....
雨が降るみたいに
愛が降ればいいのに
そうすれば
世界は平和になるだろう

風が吹くみたいに
愛の言葉が吹けばいいのに
そうすれば
世界はもっと平和になるだろう

囁きあうのは恋人 ....
浅井実花(13)
タイトル カテゴリ Point 日付
ひとこと自由詩210/1/24 1:11
永遠のサナギ自由詩109/8/8 8:41
菩提樹自由詩309/5/11 22:54
サカナ自由詩409/4/15 18:13
自由詩309/4/2 19:54
輪廻の扉自由詩009/3/9 20:23
神様僕はこのままじゃ自由詩009/3/2 20:57
飼い猫自由詩4*09/2/2 18:44
神様アレルギー自由詩109/1/29 19:09
傘を差す自由詩009/1/23 21:39
記憶の海自由詩108/11/15 20:52
自由詩108/11/12 15:27
こめかみ自由詩1+08/11/6 21:50

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