100億光年の向こう
聞こえるのは
天空に広がる
無数の星たちの囁き
草むらに寝転んで
目を閉じ 耳を澄ます
100億光年の向こう
きみは幸せであろうか
あの日のまま ....
西高東低の天気が続く
晴れのち曇り
夜には雪になるでしょう
浮かれた音と光が乱反射
鈍色の空は静かに押し黙ったまま
泣いても、いいんだよ
ひとりごちる唇は自由だ
右 ....
触れたのが肌ではなく
交わしたのが声でなくても
私
あなたに恋
してしまいそうで
白と黒ビニール製の床に寝転んで
窓の外、雲の裂け目にある空は泣いていたから
目を逸らした
ダルくて堪らない 湿度は当に針を振り切っていて
重く張り付く空気を掻き分けてまで前に進む
そんな ....
濡れたアスファルトの上
過去も未来も流れていく
反射して見えたのは
あの日の
小さな嘘だけ
温もりを忘れた右手が
所在無く揺れた
繋がれなくなった指先
ゆびきりは
も ....
昼寝から覚める夕刻に
酷く冷たい床に身を縮めて
温い膝に唇を当てた
ふぅと
吐きだされた息は床の上
ずずずと
滑るようにあちら側へと
流れていくのが見えたから
私なんだか
一 ....
まるで、水のよう
滑り落ちるだけの水滴
留めることもできないでいて
滑り落ちるだけの水滴
滲みこむから、そこに滲みこむから
滲んでしまう水滴、じっと眺めていた
....
過ぎてゆく夜と
越えられない思いが
2人の間を揺らめいて
唇が熱を帯びるほどに
瞳が濡れてしまう
優しい言葉とはうらはらの
あなたの視線に焦がされてゆく私
動けなくて
言葉より ....
少し焼けた肌と
サンダルの跡
朝焼けのなかの接吻と
切ない思い出
1 2 3
0.06sec.