今日作る予定だった
食材とアイデアは死んだ
なんて気まぐれな、人達
冷たい部屋で冷たいジュースを飲んで
好きな音楽も細々と聞こえて
ビタミン不足の目ん玉が痛い
そう告げるお腹の唇は
声を ....
 
 
優しさに寄生する
謝れない羽虫

霞んでも見えていた
つむじ風にさらわれて
消えてしまいそうな
細い腕を
抱き留められないのなら
この目に虹彩を埋めて
飛行
 
 
 ....
 
*
ずっと泣いていたの?
溜まった水の中
新しい命 光るよ
 
ここで待ってたの?
不足気味の酸素
だけどさ 少し温かい
 
 
やがて ここは海
海になるよ
 
 
 ....
 
私の嫌いなところを
内側から外側に流し出して
遺志をまぜて固めた
 
なかなか離れないもんだから
親指を尖らせて剥がすと
また痕から流れ出てきた
 
剥がれ落ちたそれは
私を守 ....
 
 
太陽が昇った
生温い昼に
わたしは、
真白い夢を見る
 
 
細い繊維で
形成される枠組みを
壊さないよう
 そっと、
眼を、手を、
幼い自分 を拓く
 気付いた時 ....
 
 
私の好きな人は
嘘が上手な人で
必ず日曜日の朝
遠くに出掛ける
 
ガラスの中の生き物を
何時も大切にしていて
コーヒーを飲みながら
流れる曲線を見ている
 
 
  ....
お兄ちゃん
セミとりしたね
なつやすみ
わたしのぼうしは
おさがり
すこし大きかった
いえにかえると
ソーダのアイスを
半分こしてたべた
おひるになると
お母さんが
ソーメンを作 ....
 
缶の中から、こんにちは
俺は安いドロップ
君のおこずかいで買えるような
丸い安いドロップ
 
いきなり何味かって?
幸せの味だよ
甘酸っぱい俺のポリシー
君を笑わせる自信はあるさ ....
 
 
出逢ったら食べてしまう
だから僕は孤独を叫ぶ
 
 
まばたきをしても夜
何時だってそう
針葉樹森の道の上
 
光のなかで見た君を
ずっと忘れない
きらきら生きていた
 ....
 
* 
ある日ペンギン
空を飛ぶ
羽のある意味を
バタつかせながら
 
砂浜が熱くなったとき
仲間をあつめて
嘲笑っては
遠く消えてゆくのだろう
 
* 
ある日クジラ
 ....
 
 
 
クラムボン
私はクラムボン
 
 
四面体の水槽を睨む私を
光は反射によってガラスに映し出し
中の私はコバルトブルーを染み込ませ
小さくゆらめきながら流されて
 
 ....
 
 
ふわふわと
水色のなか
クラゲのように
空を浮かべて
 
流れる流れる
音が聞こえる
開いた目はまだ
虚ろなままで
 
パステルカラーで
色づいて
握る手には
  ....
からくり(12)
タイトル カテゴリ Point 日付
何か妖怪自由詩011/1/11 16:25
優蛾灯自由詩309/6/1 23:10
グレード・マザー自由詩108/10/23 22:48
かさぶた自由詩108/9/27 14:54
ラムネ自由詩108/9/7 3:27
隻眼少女自由詩208/8/13 22:02
セロハンの羽自由詩308/5/9 23:12
ドロップの唄自由詩2*08/1/18 22:08
オオカミの唄自由詩5*08/1/14 19:32
EARTH自由詩1*08/1/10 23:01
クラムボン自由詩1*08/1/8 18:54
胎生自由詩0*08/1/6 17:35

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