貴方のかく絵に想う所があって、

ぼくは、泣きもしないが、どうとも動けなかった

夏の名残る、セミの抜け殻を秋の木の葉にかくして埋めるように、
すりつぶして、どれがどれだか分からなくしてしま ....
せーの、の掛け声で ふたり は飛び出していけなかった
一斉に駆け出した白いシャツたちは何処へ行った?

追いかけようか
いや、やめよう
ああでもやっぱり、いこうか

登りかけの坂の向う  ....
朝顔の蔓をのばして、電話線

花を耳にくっつけて、受話器にした

沢山の花に見つめられながら、僕達は秘密のお話をしようと、

青い花の僕から、赤い花の君へコールをしました

一 ....
君の、言葉なんか

毒にも薬にもならないんだよ 君の言葉なんか

俺のこと、貶めるなら貶めるで

励ますなら励ますで

それなりに心を傾けてくれないと、どれも
結局無価値さ


 ....
鳥かごに迷い込んできた蒼い薄翅に、
向こうの空が透けて見え、少女は息を呑んで手を伸ばした

まるで、天鵞絨かオーロラのように煌く翅が、小さく羽ばたいて

鳥の児らの鼓動を早めさせる

加 ....
さん、と僕の身体を抱きとめた草が音を立てた


風に撓る青い草原の
むせ返るような草いきれを感じて
濃密でしめやかな匂いにくらりと倒れたい

羊雲が速いペースで視界の上を飛び越える

 ....
musi(6)
タイトル カテゴリ Point 日付
悪いけれど自由詩008/5/2 23:05
天へ行く自由詩008/5/1 16:04
朝顔電話自由詩108/1/29 23:49
何の意味もない自由詩108/1/29 20:29
翅に焦がれる鳥児らは自由詩1*08/1/27 21:57
缶けり自由詩208/1/13 0:15

Home
0.09sec.