あの人はみずからの肉体をいつも清潔にしていたから、清らかな風があなたの髪に微力にかかるたびにさらさらとなびきだすのをみているだけで、わたしはおちてしまっていたのですよ。じゅんすいなとうめい度を .... しめらせた指さきのあいぶで、戯れよはなびら

水瓶のなかから水のそこへと、おちてゆけ


この窓際には何もなくて

人の乗っていないブランコが
ただ ただ ゆれているような
むな ....
昨日
コーギーが死んだ
飼い主の子供が、愛犬の名前を
呼びながら泣き叫んでいる

母親が愛犬のコーギーの遺体を抱えて
土葬する場所へと向っている

泣き叫んでいる子供の肩にはお婆ちゃん ....
晴れの日
照りつける太陽の下
汗の止まらない
ぬくい真昼

未だに
昨夜現れた神様の
かおりが漂う教会の庭

静かに忍び寄る
 ....
雨が降った後の夕日が顔をだし始めた時

あたり一面に広がるぬれた芝生と木々、ぬれたテーブルとベンチ
雨あがりにでてきた老人、いぬ
それと、ボールで遊び始めたこどもとおとな

ぬれて ....

粉粒のかさなりに 星の交差する夜空がうっすらと悲しい港の空、その真下では、向島の灯りが瞬いていて、今夜も、静かに波うつ海面に溶かされた月が這いまわっていることにも気づかずに、耳をふさいで ....
クラリネットをバックサウンドに 哀しい合唱歌 思を正す草花と 憂鬱な怠慢 けだるい朝に、マッチを擦る事がどうも好きみたいで、火の消えた後のマッチのにおいをかぐと、くさい酒のにおいも少しのあいだ、からだのどこかで大人しくひそめていること

そとからの目をさえぎっている濃ゆ ....
とじたふくぶの所々にぬらめく私の臓器、とても愛苦しそうに斑点模様のあかぐろくろずんだとびら、ワインの味がしみたドアノブ、明かりのスイッチは、どこに、あるの、白い電話機が鳴る、そのボタンのイルミネー ....
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タイトル カテゴリ Point 日付
ねばつくゆらぎ自由詩107/6/19 19:43
真下でまちうけているコンクリートへ自由詩007/6/9 18:44
コーギー自由詩207/6/2 22:56
赤くぬるむ肌自由詩007/6/2 22:55
楽園でねむるわたし自由詩107/6/2 22:44
淡々と、港にて自由詩007/5/31 20:29
廃バス携帯写真+ ...607/5/31 18:56
乱調携帯写真+ ...307/5/31 18:51
青い膜自由詩207/5/31 18:24
今夜も、裸体に祈るまでの虚ろな眼球で自由詩107/5/31 16:06

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