またジャングルに入り込みすぎてしまった
道を歩いていてジャングルを見つけると
どうしても入りたくなる
秀逸だったのは
丸の内仲通りで見つけたこのジャングル
最先端のオフィス街
周囲が升目上 ....
不可能な事はない可能性
幾通りもある関係性
それらを次々見つけていきたい
そして
この肉に刻み付けて
私の身体を証拠とする
この骨にまでひびくほど
たくさんのことを実証できたら
私はき ....
あの夜の別れ際
君がくれた戸惑いながらの投げキッスで
私は君に恋をした
「夜のあなたはいっそう美しい」
なんて言葉までくれたから
近くにいいた同僚に冷やかされても平気な君は
弱虫のようで弱 ....
1.我求む 君の自由と 
   君の愛 君を狭めて 我を止どめて


2.夜明けまえ コートとブーツで 
   駆け出して また始まったよ 君を思う日


3.対話から すべて ....
12月25日の灯火を持って
私は再び屋外に出た。
北風、南風、西風、東風。
自由きままに吹く風に身をさらして
この灯火をそれとなくてのひらで守りながら
私は前へ進むのだ。


12月2 ....
あなたが呼吸している
ごく自然に空気を吸って吐いて
私が今わかるのは
あなたが目の前にいるということだけ
あなたを見ながら私も呼吸している
意識もせず吸って吐いて
生きる根本をくりかえ ....
あなたの望むかたちに
そぐわない私の心は
たとえばタイルのように
こまかく割ってしまおう
そう、ガウディっていうカタルーニャの人も
言っていたように

そのままではただの四角かもしれない ....
あの人が私に与えたものを思い出す

いま私が居られる唯一のこの場所で

ここにはひとりの静けさが満ちて

地下室のようにひんやりとして

ぬけがらばかりがころがっている

それ ....
手を離す 夏の始めの 陰りの日


見えぬもの 示し流れる グラス露


偽りも 悪も素肌で 夏の恋


刻まれた 風吹き起こす 女神像


熱に伏し 一鈴虫の 鳴く夜かな ....
誰のせいにもできない偶然を

憎みたい気持ちがあふれても

行き場なく浮かぶだけ

わたしの力で昇華させる


このときのために

わたしは経験した苦しみを

噛みしめ砕き
 ....
すべてを捨てたそのときに
心の器は濃く染まった

ここには今後、日々見つけた
きりりとした水だけを
一滴一滴入れていこう

少しずつ溜まる水滴に
事物は次第におおきく映り

やがて ....
ああ これは

そう これは

圧倒的な、圧倒的な緑だ

辺りをぐるりと見渡しても
密集した木々
生きている緑
それだけの世界だ

明け方までの雨を受けてだろうか
濃緑の中から ....
この事柄を目にして
なにを生み出す?

私がつくったにちがいないが
どこまでも未知数な
私というフィルターよ

なにを入れたら 
なにが出てくるのだ?

どう改良すればよい?

 ....
九谷夏紀(43)
タイトル カテゴリ Point 日付
丸の内ジャングル未詩・独白207/1/18 23:40
実験体未詩・独白1*07/1/17 23:29
話せない女自由詩3*07/1/16 23:53
ほぼ恋愛歌短歌207/1/13 20:15
灯火ときままな風自由詩3*06/12/30 16:04
呼吸自由詩106/12/10 21:52
タイル自由詩3*06/11/19 18:40
ぬけがら自由詩1*06/10/21 16:02
なつのひ・2006俳句2*06/9/2 22:22
偶然自由詩206/8/27 12:17
心の器自由詩106/8/19 19:21
生 自由詩106/8/12 20:12
フィルター自由詩306/7/23 22:40

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