消え行く下向きの、宇宙の接合部に
幼少時、断絶されたブラックホールの中
一輪の百合が、灯っていた
七つのスペクトルが防御魔法を受けて
白が黒に、意識されていた

男は、犯罪者に仕立て上げよ ....
泣くことは黒
黒い鴉が鎌を持って羽ばたいて
一つのモノは失われた
泣くことは全ての終わり

泣くことは白
白い鳩が己の翼を授け
一つのモノは生まれた
泣くことは全ての始まり

泣く ....
今、あなたの見る風景が
一体どんな色を帯びているのか
一体どんな音を奏でて
一体どんな香りを漂わせ
一体どんな味を
一体どんな・・・

どうかお許し下さい
私はあなたの風景をクラックし ....
ああ、何と美しく清らかなことか
白と緑の粒子の集合体
透過性を持った緑の花が
陽の光を受けキラキラと輝き
微かに波打っている
花を見つけた君の瞳の
ああ、何と美しく清らかなことか
竹下九瓜(4)
タイトル カテゴリ Point 日付
百合自由詩006/6/4 21:56
泣く自由詩206/5/27 18:04
風景自由詩106/5/16 17:37
仮想花自由詩1*06/5/14 14:56

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