始まりのない折衝が
握られた手の中をさまよう
静けさの折り目が分かれてゆくときの
小さな軋 ....
test,
test,
臨機点を失い
許された私たちと共にある
....
逸れて
墨糸が口付ける
臨界
場を
逸れて
....
紙片の端に揺らぐ未分の
片雲
白バラの
千切れ
....
すでに
半月の爪に
とまるもの三種、
触れずに。
立ち昇り
....
始点。
ここまで
刻むために
縁取られた
楕円の音の波頭
....
輪廻の等級を破砕させ並走する
熱の一筋の恥ずべき白光を呷っ
て徐々に薄くなってゆく唇
成り ....
降り与えられ
続ける
雨が与えられ
去らぬまま
....
裸上 のあざやかな
骨灰の 白く」
腕、
薫る
鎖さ ....
省かれる泉
稜線を寸断して
すぎる罫線の群れ
砂を踏、むたびに
....
音n
差 の
失 効 す
....
水の泡立ち
ゆれる音数の高さに
ふれない
内省が速すぎる帰路の
....
祈り と
と複数の 層に
たたずむ 一つの祈りの
音 韻を たなびかせて
....
声を
かけ て
声が 睦み合う
目ざめの息を
....
ゆれる葉の
一枚が
ためらうように
消 ....
糸という差を 差という糸
として 縒り合せる度に
摩滅してゆく 響くことを
....
かたく編みこまれた織物を 気の遠くなるような深呼吸とともに ゆっくりとほぐしてはゆけないだろうか ....
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