こんな晴れた日に 風に吹かれて
綺麗に咲いた野原の花々を見てあげることは
狭い教室に詰め込まれて頭を酷使することより
大事なんじゃないだろうか
そう思っただけなのに
成 ....
五月の あまりの美しさに

ことばを 失ない

その 緑 みどり…


 透きとおる五月

 優しさにみちて

 息 と 声 は

 とおくあおく 呼ぶ
 ....
昔々 いつまでもいつまでも青空が続き 
ついに空の青さが 星空のむこうにとどくほど 
深く窮まってしまったことがありました
空は自分の痛々しいまでの青さの窮みに
ついにたえられ ....
牛の潤んだ大きな眼に

映る透きとおった空と

静かに過ぎゆく雲

私の世界



そんなことを
ふと思いながら
牛丼を食べる







 ....
{引用=


夜の窓に遠く
過ぎる電車を
手のひらにのせる

人気の少ない座席に
ごとごとと震えながら
閉ざされたあなたの
かなしみは 何処へ行くの

私の身体は
透き通 ....
水に溺れて
魚は魚でいられる

空に溺れて
鳥は鳥でいられる

土に 木に
溺れて
虫は虫でいられる

世に溺れて
人は人でいられる


ともよ ともよ
私たちは
 ....
 やさしい
 波の一つが
 私に届き
 七つのため息が
 旅立った
 けれども
 世界に広がるのは
 哀しみだけではない

  光に満ちた
  闇があり
  闇に充ちた
  ....
目覚めのあと 君は ポケットに
物語を入れて 歩き出す

星達がかすれてゆく 
夜明けの波が 
足跡を消す前に

渚でひろった卵の殻を
見つめても
思い出せない家路


 ....
 捨てられたものの悲しみがわかるのは
 捨てられたもの ?
 誰も拾わぬものを
 拾うのは ?

もはや健康すぎる心は
錬金の烈しい炎に揺らぐ 坩堝の中で
一魂のまずしい変化( ....
{引用=




激しい風もやんでしまえば
ほっこりほっこり 春の夜空
 過ぎ去ってから わかること
 あれはやはり春の嵐だったのか
 冬のルシフェルも 今はまどろみの中
 しばら ....
      

すべてに既知の網がかかってしまう
見たいものが見えない
触れたいものに触れられない
明解すぎる自己の意識

 ジャックは切り裂いた!
 
  誰か僕を止 ....
冷たい光が壊れながら
憧れる者の手のひらに落ちるとき
夢見る心は いっそう痛々しく
冬の真昼の傷を負う

さびしさの傷 悔恨の傷
むなしさの傷 かなしみの傷
降りてやまぬ傷は 風に舞 ....
るる は ねじ式
ぎこぎこ
いぜんは そうじゃなかった

いくない魔法使いめ
しどいめに あわせるじゃあにゃいか
ぎこんぎこん
鼻をかじったぐらいでなんだい

あたちはあ ....
黄昏時に 影が伸び
逢魔が時に まどろむと
冷たい風にさらされた

まかりいでたる 紅マント
不気味に微笑む白面に
口をふさがれ さらわれて
茜の空に 舞い上がる

夕焼け雲か 蜃気 ....
散りゆく影を追い
夢は螺旋を描く

振り向かれることも
交錯することもなかった
微笑みが蘇る

たゆたう まなざし
銀は舞い散るのに
光りは指から
こぼれる

触れられず ....
めぐりめぐる星雲に
招かれたまどろみは
開かれ 闇の中
光りが生まれ
現し夜は閉じられる

 希望と魔法が
 開花する

かくて
三つに割られた一日の
ひとつの内に自由は ....
背中あわせに
座った僕たち

手を伸ばして
あなたの手を探る
 髪の匂ひ
 白く柔らかな手
 顔を見たことがない

顔さえ見たことがない あなたの
背の ぬくもり
 夢では ....
水たまりを揺らす雲
深い底を過ぎる人
時の鳥が舞い降りる日に
透明の 次の 次の 次の

とうめい


震える音が冷たく
高みに白く屹立する城
流れつづける輝き
憧れて ....
寂しがりやに 性は重く
身体に深く響く 哀しみ

 融合に胸を躍らせ
 光を崇めながら
 闇に駆けていく
 美しいあの人


空しく延びた手
受けとめる胸は
塞がれてお ....
 
光のように
雨のように
ため息のように
降りしきるもののなかを

蔓のように絡みあい
いとおしみながら
天に昇ろうとする
心と にくたい


西風に流され
燦めくせせ ....
  流星のように 突然 君は訪れた





   罪と歓喜に 灼かれながら


  その夜 世界を夢見る永遠者の 憧れ が


 人ゆえの この白熱の炎 であることを 私 ....
こんなにも高い こんなにも深い

  世界の間で 君の夢を 見た




 美しい鳥よ そのとき たしかに

   僕 は 君を見る 方法 だった… 




 ....
   青空の
    窮み
    藍
    星空


  孤独だった少年のころ 
  走っても 
  たたずんでも 
  振りかえっても
  吹く風は 仰 ....
悲しみは 心からこぼれた分



  蝶 の 形 に成ると



 意外にも元気よく 夜空へ 飛び立った






  こうして 明け方の夢は
 ....
 
扉を開けると
土砂降りの雨の中に
あの頃が立っていた

あの頃とは違って見えたが
私には直感ですぐに解ったのだった

成熟した女性の姿のあの頃は
招き入れると ずぶ濡れのまま ....
霧に見え隠れする
君の細いからだ
 白

  月明りの下
  星明りの下
  その草原で
  谷間で
  咲き散っていく
   花
  見る人がいない
 ....
降りやまぬ雨

 風が吹き
 雲が流れている
 水の中

流れ流れて
雫が温かい
それは なあに

むこう側に君
こちら側
水の中

 たそがれて
 ....
朝が来ない
出せもしない手紙の 長い夜 
想うのは君のことばかりだった

 遠回りして 
 君の教室の前を通り過ぎてみようとしたとき
 階段のところでいきなり 出会ってしまっ ....
夜がやって来た

挨拶がわりに
手元にあったまたたびをさしだすと
なんと 長い舌を出して べろっとなめ取った

裏返しになってよだれを流し
でろでろになったところを見ると
どうや ....
 
人の世の辛酸を嘗め尽くした彼は
長い放浪の旅に出た
廃墟となった都市の地下に埋もれた
巨大な図書館を見つけ
古びた書物に読みふけった

あるとき幻影のように神が顕われ
書に読み ....
まどろむ海月(129)
タイトル カテゴリ Point 日付
成績不良ブルーズ自由詩3*06/6/17 0:03
五月の朝自由詩4+*06/5/21 17:26
青空の神話自由詩5*06/4/5 23:29
私という生き物自由詩4*06/4/3 10:33
夜の窓から[group]自由詩13*06/3/30 10:35
いられる ?自由詩5*06/3/13 9:29
プリズム Ⅲ自由詩206/3/11 21:32
銀色の途自由詩5*06/3/8 1:05
kurage[group]自由詩106/3/4 22:53
嵐は 春の…[group]自由詩3*06/2/19 22:49
黙示された夜[group]自由詩106/2/17 19:14
トワイライト自由詩406/2/16 13:19
ねじ式クロネコ るる[group]自由詩5*06/2/2 22:45
黄昏アラベスク[group]自由詩6*06/1/30 22:02
悲の舞い手自由詩7*06/1/7 13:04
わたしたちの朝[group]自由詩206/1/6 8:54
背中あわせに[group]自由詩506/1/4 9:53
風花自由詩405/12/31 0:24
冬の樹[group]自由詩6*05/12/6 21:28
[group]自由詩405/11/26 17:14
Mortality(または 「炎の夜」)自由詩3*05/11/15 12:31
世界の間(はざま)で[group]自由詩2*05/11/14 10:17
Blue[group]自由詩205/11/9 23:07
星座生誕 [group]自由詩6*05/11/6 13:00
あの頃が来た[group]自由詩5*05/11/2 8:39
ホワイト[group]自由詩3*05/10/31 9:45
水の中[group]自由詩305/10/26 9:11
16才自由詩305/10/25 11:42
夜と私[group]自由詩6*05/10/20 8:41
KUGUTU自由詩005/10/18 19:49

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 
0.28sec.