夕暮れの交差点では
帰る道が判らなくなるんだ
幼児の泣き声
トラックの轟音
否定的なクラクション

手を繋いでいて欲しいんだ貴方に
流されることが今は唯怖ろしい
何処かにはある我家にな ....
非常階段の手摺に凭れて
今日もあの日の夏雲を見ていた
わだかまるのは線香の匂い
墓場で見上げた真白い積乱雲

失ったもの等何も無いさ
多分

待ちくたびれて気が付いたら
青空に沈んで ....
人混みが嫌いです
だから何時も上を向いて歩く
沢山の人たちにぶつかって
毎日詫びてばかりいる
それでもあの青い空に
釘付けになってしまう僕は
何かが抜け落ちているのかな

何時か君に話 ....
貴方の指にしゃぶりつく
一心不乱な陶酔が
いつしか不穏な旋律になるよ

ねぇかき回して隅々まで
裂けるくらいに詠わせて
白も黒もすべてが私で
貴方の存在で成り立っている

踏み付けて ....
薄らと厚味の増してきた肩口に雨の気配が纏わる
夜半
電車は疾うににとまっているのだろう
線路すら見えない窓に不可視の圧力などかかりはしないけれど
朝に見る抜け殻になった電車たちの舎を思う
今 ....
殺すなら こんな日にして 七:三の 雲と青空 殺人日和


子蜥蜴が 張り付いている 朝の窓 かざした手のひら 赤い血が不思議


指先を 噛んでと強請る 朝の9時 シーツの中の 模擬カニ ....
どす黒く熟れたチェリーを
貴方の骨ばった指先が摘む
おそらく果実は
その柔らかな唇で潰され
尖らせた舌先で弄ばれて
種を抜かれて咀嚼されるのだろう

貴方に取り入れられてゆく
チェリー ....
気の触れた男がエレジィを口ずさむ
花を惜しむ涙を垂れ流して

硝子の塔に
昼下がりの陽が散るよ
円形劇場
あれもこれもと

人のものばかり

欲しがってしまうんだ
そこいら中に溢れる言葉が
私の角を削り取っていくよ
奔流に晒された丸い石ころ
転がる石はロックじゃない

貴方に言いたかったことは
いつだってのどの奥に蟠る
何時から貴方と私の距離は
 ....
scene.1

満月の夜はおかしくなってしまうんだと君が云う

そんな貴方に本当はおかしくなってしまいそうなのだけれど

凡庸さに耐えられないから雲を呼んでみる

小さく口笛を吹いて ....
貴方が描いた旧いをんなの画を
殺すように爪でなぞる
どうぞそのまま
浮かび上がってきたりしません様に
貴方の無念等識ったことではないの

貴方の語る美しい女の姿も
どす黒く塗り潰す
単 ....
コマキ(12)
タイトル カテゴリ Point 日付
紅に沈む自由詩106/2/4 18:33
待チ人キタラズ自由詩105/11/17 1:14
青空自由詩6*05/8/19 23:43
オルガン自由詩005/6/17 18:03
雨垂れ自由詩1*05/6/2 20:07
殺人日和短歌105/5/28 23:22
アメリカン・チェリー自由詩1*05/5/25 18:44
斜光携帯写真+ ...305/5/21 22:39
欲張り携帯写真+ ...205/5/20 11:15
低体温症候群自由詩4*05/5/20 10:53
REN-AI (小景)自由詩205/5/19 10:46
埋葬自由詩1*05/5/19 8:51

Home
0.16sec.