もう詩はかきませんと あなたは言った そんな かんたんにやめられることになれているのかしら 飽きやすいのね つまらない ため息

無力なんて こりごりだろうけど もう そんなことで 僕たちにむかう ....
リモコンを手にして、わたしのそばの花を見つめる。蝉の声と曇り空が、わたしのそばに向かってくる。冷蔵庫の音がそばのグラスにあたって、カラカラと、今まで聞いたことのないような変な音になっている。

「 ....
どのようなことでも 理解するのに
見つけることのできないのは なぜ

このなりゆきの 先に見えるのは
あそびではできないのに なぜ

五万と見える この世界のものを
抱きしめることのでき ....
アイスクリームが今にも落ちそうで
溶かす熱は 体温ではなく     息 そのもの
息と混じった ためいき
かかとが 通りを求めている

安売りではない
このスカートの裾も 日に焼けた腕も
 ....
約束 花束をいっぱいかかげて 夜 どどまり
ミミズクも ハゲタカも 目を見ようとしない
言葉尻を 後目に 地下鉄の そばをトドが
「あなたの願いは届くことに意味がない」と

水をたくさん出し ....
片足のない犬がわたしの横を通り
前へ前へと進む
飼い主の手綱はやさしさの弛み

わたしの笑顔は同情ではなく
彼の前の
空間に
疑いの無い彼の
強さが見えたから

わたしの弱さ
ど ....
そそくさと何かを取り出す道ばたで こともあろうにただの草か



本当にぽっかり穴ができるのね 虫眼鏡でも グラス越しの無視でも



聞き捨てて いままでごめん いまさらに必要となる ....
あなたがぽつんと世界のどこかで足が触れているその大地
ゾウがどかんとどこかで足をならしているその大地とつながる
鳥たちが支えあって触れている道とつながる
耳を澄ませば 私たちが触れ合っている音も ....
台所には大きな窓があって
お鍋やフライパンや
お箸 スプーン ナイフ
みんなわたし以上に器用に タマネギいためるのよね

バスルームはちょっと狭いけど
トイレのノブはしっとりと濡れているし ....
首もたげ 自分の肩にもたれても誰かの肩にもたれているよう



耳鳴りもあなたの声も変わらずに このままそばでうんちくを聞く



だれよりもわたしのことをわかるじゃない いつかどこか ....
思ったより 大きな鳥
手に余るほどの 砂 足でかき混ぜて
思ったより 美味しかったワイン


雨にならない空 三日月 湿り気の中で 言葉を探す

耳を塞ぐほど
大げさな言葉

走り ....
こめかみのヘアピンわすれ髪ながす止めるひつようあったのかどうか



誰にでもやさしくするのは自分にもやさしいことにほんとになるのか



日本語で言えないことを英語でも話す必要あるの ....
物持ちのいい彼が わたしに向かって なにか言いたげで
もう そこには何もないのに なにか言いかけて 終わる

炭酸のきれた サイダーウォーターは ずっとこのままにして
わたしのそばから 離れな ....
めをあわせるのが こわくなって
言葉をつかうのが こわくなって
みみをたてるのが こわくなって

みつけだす
この夜更けに
声をあげる

遠くに
おしだす
わたし

交換不可能 ....
まだきみの あさはかさといい かたちといい そばにいてもまだ どことなく


まちがいと うつろな目をむけ 食こぼす あそびだとしても またどことなく


ことたらず やさしさをまた みせ ....
あまりにも空が明るいから わたしの目は赤くなって
あまりにも空が明るいから 目の中であなたがうずくまって目をふさいでいる
この私の目を通して 何をあなたは見ているのかわたしには分からないけど

 ....
耳を澄ましてみると時計の鼓動の音がして 時なんて生きているものか と疑いたくなる 誰もがあなたのような生き方はできないから この鼓動を止めてしまえと おもう 誰もがあなたの身代わりになって 窓の外に飛 .... マスカラと 聞き役づかれ 寝癖立つ メンズのセーター 股をひらく


こえたかき ことにつかれ 願わくは 地に足をつけ スカートを脱ぐ


胸広げ 走り出す婆 みつけては これも芸術と あ ....
あまりにも わたしに声をかけてくるので
もう 会話をするのがめんどうで
左手に 自分で買った指輪をした
一緒ね

否定してもしかたがないことに
必死にこだわって 会話を進めていくと
ピザ ....
この花はまだつぼみで
この花は何色なのかわからないから
どうしようかと考えたのだけど
そのままその花の色をわからずじまいで通り過ぎるのが 嫌で
そのままじっと 待つ



白だとわか ....
わたしたちは
ぐるぐると
ホテルの階段をおりて
あなたたちは
くるくると
またその階段をおりて
そのままどこにも
むかいそうもなく
しかしなから
あてがないわけでもなく
とにかく
 ....
とにかく 走る 走る この大きな大通りを 前へ 前へ たまに通りすがりの人の顔を しっかりと確認しながら その人が今どんなスキがあるか想像しながら とにかく 走る 誰もこちらを見ようとしていない 誰も .... 雨が落ちると はやくも雪になるかもしれないとおもう
雪がみえてきたら どこかに行ってしまおうともおもう

今 足下は 鳩の糞とかガムとか $100の犬の糞とか そんなもんだよ 

誰も そん ....
どことなく これで終わります

人が列をなしている
待つ人の
意味のないため息と期待
本当に? と聞き返す声

始まったのかもしれませんね
音も無く
油のにおいも無く
老いていく顔 ....
捨持(24)
タイトル カテゴリ Point 日付
みえないこと自由詩105/12/5 0:44
飽和生活[group]自由詩005/8/24 17:14
抱きしめることのできないのは自由詩205/8/2 16:59
street自由詩305/7/19 10:21
夜 耳自由詩105/6/27 12:53
やさしさの弛み未詩・独白005/6/26 8:16
緑はあそびで短歌105/6/11 10:28
つながる自由詩205/6/4 21:04
ワン・ベットルーム自由詩205/6/1 23:44
白紙ノート短歌0*05/5/18 12:07
もうこんなこと誰にもいわない自由詩1*05/5/18 11:41
ダイナーの椅子で短歌4*05/4/23 12:44
サイダーウォーター自由詩1*05/4/22 5:42
交換自由詩0*05/4/20 12:00
耳元で短歌1*05/4/6 12:41
ミックス・ジュース自由詩2*05/4/6 12:04
リスク自由詩0*05/3/27 16:18
両性短歌1*05/3/19 12:00
見つけてね自由詩5*05/3/19 11:07
花の自由詩2*05/3/17 2:46
ホテル未詩・独白0*05/3/14 12:29
結論自由詩2*05/3/14 10:49
雨が落ちると はやくも雪になるかもしれないとおもう未詩・独白2*05/3/12 23:03
自由詩3*05/3/12 12:48

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