それは
あなたの優しさ
ですか
あなたを
忘れないための
痛み
静寂の月夜
わたしは
雪虫となり
{ルビ羊歯=シダ}の葉に滴る
朝露に溺死する
時間という
....
こちら
恐竜ラヂオ
弱肉強食は殺戮
ではありません
平和という名の
{ルビ殺戮=ジェノサイド}
を警告します
平和という名の
ホ ....
いつものビルの
屋上の
錆びた欄干の上で
ボクは君を待っている
たとえ1/10000分でも
ぼくを疑っているのなら
ぼくは空を飛んで見せるよ
たとえ1/10000でも
....
行き場のない若者たち
死に場のないオトナたち
行き場 それは 生き場
生き場 それは 死に場
命をかけて死を守る
死をかけて命を守る
個のためではなく
誰かのために
喪 ....
理由なんて
明日考えよう
今 ぼくが
ここから
一歩を進めることが
できるのなら
理由なんて
なくてもいいのだから
疑うのなら
明日疑おう
今日の自分を
今日だけ ....
詩人は
寂しい
詩人の
友人は
もっと
寂しい
(葬儀におけるエコロジー)
もし ぼくが死んだら
土葬にしてくれ
小さな命たちに
ご馳走してやりたいんだ
もし 火葬にするなら
ミディアムレアに焼いてくれ
エネルギーを
....
悪いけど
ボクは君を食べる
自分が生きるために
ありがとう
君は誰を食べる?
君が生きるために
ボクはピラミッドの
中間あたり
日々
美味しいものを
食べている
....
(回転=人間魚雷、桜花=ロケット特攻機)
さくら さくら
日本の やさしさ
散れ 散れ さくら
回転する桜花
流されて さくら
ドブの中
腐って さくら
ヘドロとな ....
友人の死の
秒読みが始まった
君は「生きたい」とぼくに言った
このような時に
かけてあげられる
有効な言葉は
まだ発明されていない
すべてを
否定するかのように
ぼく ....
コトバがいらなくなった
瞬間
ぼくらはすごく近くにいたんだ
コトバという記号に
置き換える作業が
無駄に思えるほどに
・・・・
この壊れそうな時間を
もう少しだけ
そ ....
ぼくは流れてゆく、洗面台から消えてゆく、洗面台の排水口から、少しづつ、消えてゆく、冷え切った蛇口と、無造作に放置された、石鹸の反目、ぼくの手は、今日も汚れてしまった、ぼくは石鹸で手を洗う、今日一日分の ....
私 不在のまま
幾つかの涙が流される
私 不在のまま
地球は回る
私 不在のまま
予約録画は始まる
私 不在のまま
私の詩は読まれる
{引用=
幾億の
精子の遊泳
に似た
蛾の飛翔
おびただしい
蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾
蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾
蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 ....
PUREであること
それは残酷であると思う
そして
傷つくぼくの心の
いやしさを恥じる
PUREであること
それを愛おしいと思う
そして
傷つくぼくの心の
やさしさを恥じる
a.
睨み合う矮小
憎しみと欲望は
隔てられた割れ目の
隙間で歪曲された
輪ゴムの一面の憐憫を
その他の面の不実を
伸ばし
引き裂き
廃棄され
虚しさの
秩 ....
ぼくは
火星の永久凍土の中で
10億年以上
このままの姿勢でいる
ぼくは
なぜこんな所にいるのだろう
全く
解らない
1億年に一度の頻度で
異星からの
メッセージが届く ....
{引用=事象の地平線・・・ここでは光さえも脱出できず、時間の伸び率は無限大∞となり、知覚できるいかなる事象も行き止まりとなってしまうという・・・ }
君の顔が歪んで見える
その肉声は
....
過去が
現在に
へばりついている
未来が
現在に
へばりついている
-|-
きっと
軽い未来を描けば
飛び立てる
もっと
自由な未来を描けば
はばたける
....
....
ぼくのかけら
ひら
ひら
舞い降りて
誰かの人肌で
溶ける
人知れぬ
森の奥深く
舞い降りて
静かに
眠れ
この世の中に
違和感を
持たなくなったら
それこそ
HA ....
あなたの気持ちは
ぼくには
永久に分からない
ぼくの気持ちも
だれにも
永久に分からない
あなたのイタミは
あなただけのもの
ぼくがどんなに
理解しようとして
自分を傷 ....
もう10年以上
君のナイフは
ぼくに
刺さったままだ
君が誰かに
サービスしている
その間にも
ぼくの傷口からは
鮮血が流れ続けている
ぼくはナイフを
抜いたりはしない ....
ぼくの言葉は
世界の質量に捻じ曲げられ
沈黙のブラックホールから
抜け出せないでいる
ここでは時間が
ゆっくり進む
40分経つのに
10億年かかる
ぼくという質量を
....
この無限の宇宙の一点で
この無限の時間の一点で
君は
失われた
きつく抱きしめた
ぼくの腕の中で
ぼくは
あの特異点を探している
漂いながら探している
この無限の ....
残酷な優しさも
臆病な気遣いも
震えがとまらないほど
哀しいよ
排水口から
垂れ流された
こらえきれない
ぼくの寂しさは
星空の下
ドブ川を
下ってゆく
この世界の崩壊を
ぼく自身の修復を
無限のピースを
はめ込んでゆく
気のせいだろうか
ぼくの周りに
散乱したピースは
増えている
昨日よりも
増えている
このパズル ....
ぼくらは殺し続けるのか
この手を失うまで
ぼくらは傷つけ合うのか
この舌を失うまで
ぼくらは偏り見るのか
この目を失うまで
ぼくらは走り続けるのか
この足を失うまで
子 ....
もっといい人に
なりたい
もっと優しく
なりたい
もっと
愛されたい
君と逢ったら
そんなぼくの心を
いやしいと思ってしまった
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