人々があれほど畏れ敬う〝美意識〟とは何か
時々考える事がある
美について語る時対象はもちろん人ではなく
建造物や芸術品など〝モノ〟を指すべきなのだろう
しかし、時に人はカリスマを身に纏った ....
〝アイシテル〟はその場限りの甘いコトバ
愛なんてカタチあるモンじゃないし
ましてや、どれぐらい強いモンかなんて測れないよね
愛はコトバじゃなくて行動なんだよ
本当にそのヒトのコトが ....
歯を剥き出して笑う君は悪魔のよう
自分より高みに昇ろうとする者を蹴ッ跳ばし
突き陥としては意気ようようと胸を張る
嗚呼、人は己の心に偽りがあったとしても
他人を慈しむ事など出来るのだろうか ....
運命の輪は廻る
残酷な程に
君を追いかけ手を伸ばせば伸ばす程
君は遠ざかってゆくよ
ねぇ?僕のこのキモチ
知らんぷりばかりして目も合わそうともしないけど
僕は君だけを見つめてるんだ ....
新しい詩を探していくつ旅をすればいいだろう
溢れる想いを言葉に乗せてリズミカルに詠う強さを僕は持ちたい
頭の先から足の爪先まで創造の神が渇れ果てるまで
迸る激情(パッション)を筆に込め白い草 ....
口惜しいなんてきもち捨ててしまいたいよ
一番の輝きが最後まで放たれる事なく終わってしまうなんて
こんな無惨な事はない
僕の感情は荒浪に揉まれて塩辛い涙に溺れそうになる
まるで柁を失った難破 ....
目が醒めてそっと舌先を口のなかで転がせてみる
カサカサに乾いた紅い粘膜が私を虚しく嘲笑う
嗚呼、 茜色に染まる唇が嘘という名の夢を紡ぎ
光惚の海を漂う海月となる
妖しく光る毒の電極が徐々に ....
不吉な夜が光を遮りヒトビトの幸せすら奪おうとする
安らかな眠りもいずれ露のように消し去り
光を喪いしヒトビトの右往左往する姿ばかりが目に映るだろう
嗚呼、この世は悪意に満ち何も知らぬ人間のこ ....
「君と思い出を創りたい」だなんて貴方はいうけれど
僕は貴方と刹那を楽しみたいんだ
このかけがえのない瞬間を貴方と過ごしたい
貴方だって言ってたじゃない
「過去より〝今〟が大切」だって
....
待っても待っても君の姿は見えず待ちくたびれて涙も渇れてしまった
もし君がふと僕の目の前に立ち現れて優しい笑顔で僕を抱き締めてくれたなら
僕は君の愛を精一杯受け止めよう
これから起こる奇跡をふ ....
トンネルを抜けてもそこは闇
光を捜してやっと辿りついても
また長い長い暗幕がまるで目隠し鬼のように
私の精神(こころ)へと覆い被さってゆく
いつになったら闇は晴れるのだろうか
身体に ....
ずっとずっと君に恋してる
こんなこと書いても君は『下手くそな詩だなぁ』と笑うかもしれない
でも・・・それでも、いい
構わない
これは君だけに贈るコトバだから
だから、今だからこそ ....
〝この詩はまるでシュールレアリズムだ〟
誰かが言った
〝いや、タンビ主義だよ〟
鼻を鳴らしながらもう一人が苦笑(わら)った
まるでコトバの葬列だ
湧き出る泉から汲み採られたばかりの詩 ....
にわかに冷たい風の便り
燃え尽きぬ心(しん)を揺さぶる微かな怒りを持って
銀色に光る雷を振りおろす
あぁ、静まらぬ我が阿修羅が紅黒い焔を身に纏い
柔な嘲笑を叩きつけんとする
鋭く研ぎすま ....
モノトーンの空を見上げて君を想う
もしこの空が君のところへと繋がっているなら
どうか僕を浚って欲しい
強く吹き付ける雨が僕の涙となってガラスの窓を叩く
薄暗がりの幕がやけに網膜に染み付いて ....
君はいま空のなか
見果てぬ夢に胸を膨らませ異国の地へと翔ぶ翼
隣で笑いかける友人と固く手を取り合い
希望の門をくぐり抜け人混みに消えてしまう陽炎
僕の知らない言葉を喋り
初めて触れる建造物や ....
胸締め付けられる想い
月日が流れ君が僕を忘れても尚のこと僕は君の面影を追い続ける
それは〝アイシテル〟なんかよりももっと深い意味を成す言葉
もしも白い幻(ユメ)の続きを僕の心に遺したら
....
君が君らしく居るコト
それが私にとってなりより好きなトコロ
オトコらしいだとか
オンナらしいとか
そんなのはカンケイない
ただ君は君らしくいさえすれば
それでいい
自分の目標を持って ....
運命の歯車のように廻る車輪
ギシギシと音を立てて銀色の自転車を走らせた
僕の頭の中はただ金の事ばかり
〝ムダ使イナンカ、シナキャ良カッタ〟
そればかりがまるで僕を責めるかのように鋭く突き刺 ....
舌舐めずりのおおかみ
赤ずきんちゃんを狙ってる
憂いに満ちた眼差しでため息ばかりつく可愛仔ちゃんの
薬指の呪縛が解き放たれるのを今か今かと待ちわびている
耳元に甘く囁きながら何気ないしぐさ ....
君の写真に何度も何度も語りかける
〝好きだよ、好きだよ〟と
偽りのないコトバ
愛に偽りなんかないんだ、きっと
君の前を通り過ぎた女性(ヒト)だって
真剣なキモチで君と向き合ったに違いない ....
まるで待ってましたといわんばかりに
横殴りの雨が僕の肌を情け容赦なく突き刺してゆく
我が身をかばうように頭の上を両手で押さえ
出来るだけ速足で歩こうとするのに
脚が絡まって思うように巧く前 ....
ヒトは昔誰でもココロの中に天使の羽根を持っていた
幼い身体を精一杯動かして小さなその手は無心に何かを掴もうとしていた
自分より大きく高く映る周りの景色も
まるで輝きに満ち満ちているようで
....
僕は君の事買い被り過ぎてたんだね
君は誰よりも内面(ナカミ)を大切にするヒトなんだと思ってた
だからいつも行動で己れの信念とやらを証明してきたのだと
僕は僕なりに君については納得していたんだ
....
もし貴方とまた再会出来るチャンスが与えられたとしても
私は他の女みたいに奇声を挙げて
それに飛び付いたりなんかしないわ
余裕の笑みでどんなことでもやり過ごして見せる
だってそんなのもう
....
恋は一片の花弁のようにいずれ舞い落ちてしまうから
枯れてしまう前に手のひらに閉じ込めてしまおう
ほら、ぬくもりが感じられるだろう?
まるでウソがマコトになる魔法さ
夢心地に舞う花のかけらが ....
休日の昼下がり
柔らかな日溜まり
畳の上に寝転んで昼飯の用意をする母親の鼻歌を聴いている
伴奏はフライパンの上で油の跳ねる音
カチャカチャと木のヘラとフライパンとが重なる音
あぁ、幸せな ....
サクラ
サクラ
サクラ
サク
サクラ
薄いピンクのおべべを着て
黄色いかんざし
まるでお姫様のよう
嬉しそうに 両手(おてて)拡げて
お日様を掴もうとして ....
真っ白な大地に紅い亡者がチロチロと
不吉な舌先で黒いヤモリを舐めながら行進している
灰色の雨が濁った街を濡らして
怒りと哀しみの入り混じる極彩色の絵の具を溶かす
人々の瞳に宿る炎が
どん ....
焦茶色の土に塗れ
横たわる聖護院蕪と金時人参
自宅裏手にある井戸で
背筋凍るような水を浴びて
凹凸の肌を露わにする
長い間固い土に埋もれていた彼ら
掘り出されてやっと日の目を見る
さ ....
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