ずり落ちて

 キラリと光る
 
 脇の汗




いつでもどんな時でも
文句も言わずに頑張っているヒトがいる
どんなに報われない時でも
自分の信念を信じ、懸命に生きるヒトが ....
君は爪を噛んで下を向く
白い時間が二人の間に流れてゆく
むなしく流れるジャズの調べ

僕は言葉を切り出す勇気も無く君を見つめるけれど
もうボクの事なんか君の瞳にも映らないんだ
明日になれば ....
歩き続けたあの先に一体何があるのだろう?
毎日毎日同じ道を歩いて足がまるで棒切れのよう

君に出会う夢もただの幻で
光りの中に紛れた影が君の顔を隠す

ねえ、一体僕はどこへ向かっていくの? ....
悦びは理屈に埋もれ目に見えぬ幻となる

哀しみは深く深く沈み
やがて緊張の波に浚われるだろう
夢なき跡に続く亡者の列は憂いの陰に隠れて
秘かな忍び笑いを漏らす
狂いの呪文を唱えながら泣き喚 ....
僕達は傷つけあうのが怖くて一定の距離を保ってきたけれど
触れ合おうともせずただそこにいるだけでいいの?
何もしなくとも繋がってゆける?

どんな体温もいつか冷めてしまうものだからぎゅっと抱きし ....
淡い水色がどこまでも広がる空は僕の心を呼び醒ます
思い出の欠片が瞬くたびに響く記憶

風に乗ってあの山を越えれば苦い感情もやがて甘美な詩となるのだろうか?

蒼い海を渡り君の住む街へと還ろう ....
臆病なボクは傷つく事が怖くて君を愛せずにいる
硝子越しに眺めるだけで君に指一本触れる事の出来ない臆病者さ
君の柔らかな眼差しが鋭い視線に変わるのが耐えられなくて
まるでひ弱な小動物のように震えて ....
哀しみは心のなかで少しずつ融けていく
まるで君といた瞬間がウソみたいに消えていく傷痕

ボクは「消えないで」とわざと深く深く突き刺すんだ
痛みは赤い赤い薔薇の血となって流れるけれど
君はそっ ....
何度も何度も振り向いて空を見上げた

過去という亡霊にとりつかれていたあの頃
明日なんか見えなかったよ
だけど苦い思い出とは決別して前だけ向いていよう
もう無理して笑う必要なんてないんだ
 ....
一ヶ月後輩のオバちゃんには「アンタ、ココ長いの?」と訊かれ
係長にまで「ずっとココに居たんだと思った」と勘違いされ

これでもワタシ、半年なんです(笑)
職場に来て一年にも満たないんです
そ ....
疲れた体をベッドに横たえ瞼を閉じれば
ごらん、視えてくるよ
骨の十字架
カサカサに乾いた白い表面が
黄色い陰影を作って僕を見つめる
斜めに走るペンキの赤は
そう、僕の血さ
微かな痛みが不 ....
固めた拳を大きく振り上げ
軋む雑音を振り払った

ただひとつはまっすぐと突き進むこと
己の力と人生とを信じて
純粋に野望を実現していくこと

ただそれだけ
柔らかな光が僕を包む頃
君は僕を忘れてしまうのだろうか?
それとも跪いて
僕の哀しみを共に分かち合ってくれるのだろうか?

天使の遺言は僕のココロを揺らすよ
君の睫のように闇を導く
広げた指のひとつひとつに溢れ落ちる僕の涙
冷淡な月が見下ろす夢は幻となって僕をひき裂く

あぁ、差し出した手をいぶかしげな瞳で振り払う君
虚空を舞う傷みは僕の中で仄かな熱を帯びてくすぶる

 ....
サイテーなオトコだよ
君は

口には云えないようなおぞましいコト僕にヤっといて
外では平気な顔して笑ってる

全部バレなきゃイイとでも思ってるの?
君は

「ゆきずりの恋なんだから仕 ....
堕ちる
散る

私の身体が
破けたココロが

堕ちる
散る

砕けた拳が
滲む悔しさが

堕ちる
散る
君の瞳に僕は映らない
もういない

微笑みは涙となって海へと流れてゆく
まるで半身を引き裂かれたように心に激痛が走り
亡くした愛を捜している

あぁ、涙に滲む君の顔
君の姿
愛しては ....
静かに
静かに
時が流れて君が微笑む

ねぇ、君の側にいたいんだ
そう、このままで
このままで

まるでポラロイド写真みたいに色褪せてゆく
君が消えてゆく
まるで今までが優しい幻( ....
哀しみは心のうちに深く、深く、差し込んで
僕をきつく、きつく、締め付ける

ああ、このふがいなさ
手を伸ばしても届かない月明かり
まるで闇雲に隠れるように僕のもとから去った君
何もかもが戻 ....
拳を振り上げ肩を怒らせながら語る詩よ
オマエの声は届いているか?
自分の知り得た情報すべてを伝えたいが為に
人の首根っこ捕まえてガクガク揺さぶる詩よ
オマエのコトバはヒトのココロに浸透している ....
夢を語るおバカさんはいつもみんなに笑われています
もちろんみんな口にして嘲笑うわけではないですけど
心のなかでは指を指しながら白い目で笑いころげています

あぁ、夢は幻でしかないのに
おバカ ....
詩は無ではない
創造の泉がそこにあるかぎり

詩は無ではない
冷たく煌めく水が私の心を満たすかぎり

詩は無ではない
密やかな熱情が精神(こころ)の炎を燃やすかぎり

いまここにある ....
私とはボクである
ボクとは私ではない
僕が生まれるずっと以前(マエ)に私が生まれた
ボクは私の涙が枯れかかる頃
苦渋の底から産声を上げた

ボクと私とは一心同体
しかしまったく性質の異な ....
哀しみの一滴を君の瞼のうえに垂らそう
瞳の中に映るその苦痛を少しでも和らげるために

神様は君に試練を与えた
それは大きく翼を広げ羽ばたく第一歩

灰色に濁った空を突き抜けて
白の彼方へ ....
君の冷たい口唇にそっとキスをする
もっと君に近付きたい

君の温かくて柔らかな肌が
愛しくて
愛しくて
何度も君の名を呼んだ

こころの中に甘酸っぱい感情が溢れ込んで来て
僕を果てし ....
いつまで待てばいいのだろう
触れる事の出来ない〝君〟

もし〝君〟の傍に一歩でも近づいたら壊れてしまうんだ
何もかも
まるで繊細で複雑なガラス細工のように

だから僕は見守るよ
〝君〟 ....
私はいったい誰の為に何かをしてあげられるようになるのだろう?
いったい、どんな時にひとをこころから信じられるようになるのだろう?

きっとその時は胸の底にある涙すら差し出して
〝愛する〟ひとを ....
煌々と部屋を照らす明かりからふと視線を反らすと
ふかい闇が眼の前に現れた

〝不安〟という名の蟲が漆黒の鎧を身に纏い
私の肌を這いまわる
精神(いのち)は闇に侵食(オカ)され喰い尽され
堪 ....
ぱらぱらぱら

傘のうえにおちる雨のしずくがここちよく音をたてる

ぱらぱらぱら

哀しみもはじけて空へと消えてゆくよ

ぱらぱらぱら

ああ、まるで叩くように布から伝わる水の感触 ....
時は立ち止まらず指の間からすり抜けていく
まるで水のように目を見張る暇も無く

ああ、一瞬一瞬がフラッシュの光の間に瞬いて僕を責め立てる
緩やかに
まっすぐに
栗栖真理亜(533)
タイトル カテゴリ Point 日付
嘆歌自由詩3*25/5/2 8:35
忘れずの君自由詩225/5/1 22:03
光なき影自由詩325/5/1 8:15
哀しみの詩(うた)自由詩0*25/5/1 8:12
勇気を出して自由詩225/4/30 13:43
涙の海自由詩525/4/30 0:08
悠久の壁自由詩325/4/30 0:02
傷と痕自由詩325/4/29 13:06
自由詩325/4/28 23:26
ヌシ自由詩225/4/28 23:23
骨の十字架自由詩225/4/28 0:33
鼓舞詩(コブシ)自由詩1*25/4/27 23:00
天使の遺言自由詩3*25/4/27 22:56
ナイショ話自由詩4*25/4/27 0:23
サイテーな男自由詩225/4/26 22:45
堕ちる自由詩125/4/26 22:40
潮騒の涙自由詩4*25/4/25 23:59
うたかた自由詩225/4/25 22:05
両性具有(アンドロギュヌス)の幻(ユメ)自由詩2*25/4/25 21:57
オマエの願いひとつ自由詩325/4/24 23:51
おバカさん自由詩125/4/24 21:58
最期の走者(ランナー)自由詩125/4/24 21:54
私とボク自由詩425/4/23 23:45
哀しみの一滴自由詩325/4/23 21:11
硝子の告白自由詩125/4/23 21:07
哀しみの君自由詩4*25/4/22 22:45
誰かのために・・・自由詩2*25/4/22 20:49
闇蟲(ムシ)喰い自由詩3*25/4/22 20:00
雨音自由詩6*25/4/21 21:26
時と懺悔自由詩425/4/21 17:54

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