そうきみの言うとおり ぼくはきみを憎みはじめる
それを
誰に聞くでもなく既にきみがゆるしているのが
いっとう
つらい
いつの間にか、
僕はちいさくふるえるひとになって
どこにもいきたくないの、と
だだをこねるちいさなひとになって
かおをくしゃくしゃにして泣いてしまうのでした
あのひと ....
小さな賭けをしてみようかと 待ち構えている。
賭け は
待つ身であっても幾分か能動的なのではないかと思うのだ。
青ざめた冬のくもりぞら。
うとうとと眺めているあいだに電 ....
むかしのわたしはもっとまともだった気がする。
と
すなおにみとめてみる。
少しずつ木々が黄色に染まっていくのを見ていると
冬も近く秋の午後は金色にきらきらしている。
結局 ....
雨の日はくぐもっている。
爪先だけ、ほの白く煙る雨に湿って、
傘の中ですこし、淋しいことを考えている。
あのひとのことばを
あのひとをきずつけるために使うわたしは
どんな ....
あきらめた
朝みたく
せいせいするひどくしずかな恋
どこか
手放せないでいた
さみしさみたく
すこしずつ千切られていく あしたのかたち
ほんとうは、
なんて
言いかけ ....
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