今喉を通り過ぎた錠剤は
甘いラムネ
薄い桃色の

あなたへの恋心を詰め込んだような
淡くて甘くて儚い薬
わたしの心臓まで溶け込んで
指先にまであなたを感じさせてくれる

ひとりぼっち ....
夢の中でさえも

わたしはあなたに失恋してた


その綺麗な瞳に少しでも映してほしくて

必死にあなたの気を引こうとしたわたしが

唇から溢れさせた言葉は陳腐なものばかり

柔ら ....
わたしの箱庭に
あなたは知らぬ間に住み着いた
わたしの瞬きと
全く同じ速度で歩くあなたの長い脚
箱庭に建てた立派なあなたの小さなお城

あなたは毎日
聖書を洗いながら歌をうたってる
わ ....
嘘が嫌いなあなたに
真っ暗な夜景
沈まない月とまだ昇らない陽
狭間の時間であなたに染まる

耳から染みて
遠く心臓まで

ひたひたと音のする様な
それは足音・笑い声・瞳
全てはあな ....
桜蜜(4)
タイトル カテゴリ Point 日付
偽せた薬自由詩020/9/20 3:22
夢の中でさえも失恋自由詩120/9/11 2:51
箱庭のあなた自由詩320/9/7 8:10
夜景自由詩120/8/18 4:45

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