今喉を通り過ぎた錠剤は
甘いラムネ
薄い桃色の
あなたへの恋心を詰め込んだような
淡くて甘くて儚い薬
わたしの心臓まで溶け込んで
指先にまであなたを感じさせてくれる
ひとりぼっち ....
夢の中でさえも
わたしはあなたに失恋してた
その綺麗な瞳に少しでも映してほしくて
必死にあなたの気を引こうとしたわたしが
唇から溢れさせた言葉は陳腐なものばかり
柔ら ....
わたしの箱庭に
あなたは知らぬ間に住み着いた
わたしの瞬きと
全く同じ速度で歩くあなたの長い脚
箱庭に建てた立派なあなたの小さなお城
あなたは毎日
聖書を洗いながら歌をうたってる
わ ....
嘘が嫌いなあなたに
真っ暗な夜景
沈まない月とまだ昇らない陽
狭間の時間であなたに染まる
耳から染みて
遠く心臓まで
ひたひたと音のする様な
それは足音・笑い声・瞳
全てはあな ....
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