教授と寝た?
水色の返答は僕には難解で
秋の空に助けを請う
ハロー、ハロー、
僕の惨めさは恐竜好きの叔母さんゆずり
有精卵だって知っていたかった
丼に落ちる雨だれ
頭悪いな
「フライド ....
アイドルになる人を見つめて、
ため息をつく
輝く星にはなれない
路傍の石、それが自分だ
こんなにもがんばっているのに
舞台は遠い

そうなのに、そうだけど
あふれる想いが止められない
 ....
なんでも叶う、
それはなんにもないのと同じ
訳し足りない想いがあって
研究はいつも青を望むけれど
始まりは黄色だよ
練習はもう、
夜明けのふちに立っている
当然のまま
八月のように
心をあらわに
噴き上がる痛み
目隠しをして
笑いあっていた
バス停は遠く
電車は遅く
返事を待つまで
日は暮れなかった

透けていく町の方へ
二人の影を落としても
 ....
鱗が汚れていく
星の夜を引きずって
感電した右腕
噛まれた跡に注いだわけは
一夜だけ咲いた青い花
未熟な声だった
猫にまで満たない
瞳に映る色が
深呼吸をするたび
境界線で揺らいで
 ....
裸足で軽蔑した?

レンズ越しの光線
呂律の回らない教頭
目をつぶって描く校舎
戻らない昨日に触れようとしました

桃で開いた夏は
少し甘くて
産毛が大気に接する
ダダイストの実験 ....
アロンアルファでとめた政権交代
劇的に、ただひたすらに演出過剰に
太鼓を叩く
千年前のUFOの文献を探している
探偵は一人
リズミカルに推理をする
餃子の王座にかけて
ロジックを解体する ....
ペットボトルを飲みかけた
裸をつつむバスタオルは
少量のバターの匂い

ああ、まばゆいね
ミトコンドリアに
きざまれるみたいだ

糖質が正常に機能する
血液は順々だよ
産毛だっで風 ....
鞄のそこの
南の島に咲く
あかい花の
花びらのなかの
告白を
鳥がくわえて
はこんでいく

明日は真っ赤か
雨でぬれるか

花びらの便箋の
インクは涙か

雪どけの
緑の ....
水色は、不思議だね
黄色い花にとまる
蝶の翅の模様のように
夕暮れが
電信柱を揺らしている
雨が降る、十二時の長針の上
赤い流星と黄色の音符
ふたつの意思が結婚式を挙げる
白い祝日は
透き通る幽霊たちの歌で始まる

今日はウツボカズラの休日
塞がっていた穴の開く朝
べこべこな ....
それは怒りに似たきらめきで
私の心臓が赤く走った
ああ、君もここに来たんだね
いくつもの宇宙が生まれて終えた
今度の始まりは今までとは違うらしいね
もう君も知っているだろうけれど

そうせいをまつおおくのたましいが
みちかけるたいどうをあ ....
透きとおった言葉を口にして
目をそらした無意識の砂浜へ
甘露は溶けてかんかんの椅子の上
赤らむ空気を肺に吸い

ウミウシのあんぽんたん
原罪を浄化したからって
洗われた皮膚がきれいでも
 ....
晴れた日には
ゆで玉子を咲かそう
カワウソと並ぶ
いきいきと生きた
意匠の意味を
いっそ、もう河原に置いた
木魚を叩く暴徒を
許そう
宇宙人も許す
一切赦す
半熟の黄身が溶け出すく ....
始発の朝に
腹を割いたら
群青があふれだし
膝をついたまま
脱落を選んだ

履歴書はよく燃えて
約束された未来は焼失した
何者にも名づけられない自分が
裸で社会に投げられ
すりむい ....
内蔵が結晶化する
ラピスラズリの夜
膵臓に付随する
未発達の器官は
白鳥の飛来を予感する
湖を遠く離れ
過去世から持ってきた水色の宝石

 泣いたって
 聞いたって
 わからないこ ....
名前を削除したから
夏が終わったんだね

君に借りていた記憶も返せないまま
静かな夜中の改札口
後悔を嘔吐する
虫たちだけに聞かせた
僕の呪詛は
たぶん『好き』って感情から生まれた
 ....
思い出をざらざらにする
友情は灰色に濁る髑髏
現在地点を爆破する火曜日
神様に手紙を書いて眠る夜は
ショートケーキの苺に降る粉砂糖
神様、僕の命を丸く灯します

無重力の海でパンダは泳ぐ ....
彼女はたぶんセーラームーンなんだと思う
僕の知らないところで世界をまもって
友だちに、おはよう、って笑う
遠目で見る彼女はかわいい女の子
僕には不思議なよくわからない
まつ毛の長さもよく測れ ....
なくしたことさえ忘れてた
時計が引き出しの奥で
止まらずにずっと動いていたんだ

なんで
なんで
止まって
しまって
いなかったんだろう

ずっと
ずっと
動いていたんだろう
 ....
水面から飛んでいったよ
白鳥一羽
連れはいなくて

さみしさを推進力に
二度ない羽ばたき
空に刻み

一、ニ、三の
呼びかけもなく
その日になったら
後悔もなく

そんな姿を ....
むなしいね
得た物全部
意味ないね

むなしいよ
求めた物全部
価値ないよ

むなしくて
涙さえ乾いてさ
血を抜いて
雪の公園にぶちまけた
自我を削る喜びに耽るよ
返済のあてなどなく未来を借り入れたら
今をしゃぶる甘露
なんだってこう美味しいんだろう
数年で賞味期限の切れる希望はさぁ
いいんだよいいんだよ
その先にのたうち回る ....
降るね
さみしさ、
むなしさ、
くるしみ、
ねたみ、
いかり、
さげすみ、
あきらめ、
絶望の七色

傘がいるね
濡れるね
濡れるほどに滲むね
そうか
ここが終極の今日
 ....
ああ、{ルビ全=まった}き一人
差し伸べる手も
星の息吹き
呼吸を
息を合わせ
手を合わせ
心合わせ
顔を合わせ
ふるわせ

夜の果て
片隅
今ここにある光の柱
{ルビ御光= ....
お空
お空を見る
透き通った青
僕の心
ほんとうにほしいもの
夜明け
澄み切った青
終わらない世
もらった命
大切なんだ
だってさ
こんなにも
愛おしいんだ
ほんとうに
ほ ....
うなずくたびに
プライド削って
削り屑
風に吹かれて塵と消え
最小の自分で
立ち向かう
この世の闇は泣いていて
怒りに震えて冷たい
指が凍るほどの冷気
凍傷を癒やしながら
それでも ....
話したいことがあったんだ
もう忘れちゃったけど
あげたいものがあったんだ
もう失くしちゃったけどさ

話したかったな
あげたかったな

なんでもない小高い丘で
落ちてく夕暮れに
見 ....
壊れた想い、思い思いつなげた朝の
優しい雨
あびていく今日は宝物
とりとめもなくつぶやく
音符のように雨音は{ルビ弾=ひ}く
穏やかな憂い
憂い、嬉しい、目を伏せて
ふりむく、落ちる、涙 ....
トビラ(111)
タイトル カテゴリ Point 日付
飽き飽きペトラ自由詩4*24/9/30 22:54
行方不明の僕の未来へ自由詩1*24/5/23 9:50
当選を (習作)自由詩024/5/20 12:24
ため息は黄色く吐いて自由詩8*24/5/7 23:46
ちゅ、親和性。自由詩4*24/4/30 3:11
ここに自由詩1*24/4/28 9:26
電子領域で猿はアサルトライフルを構える自由詩5*24/4/23 21:34
月色(げっしょく)自由詩4*24/2/21 20:04
あわだつ自由詩5*24/2/14 12:59
ゆう自由詩4*24/2/12 20:33
二重線自由詩4*24/2/7 8:20
燃焼少女自由詩1*24/1/31 14:27
なげきなくながく自由詩4*24/1/29 6:53
十四行のシーグラス自由詩2*24/1/25 8:16
定点の通り道自由詩3*24/1/23 23:20
ただ働き自由詩4*24/1/22 23:14
空白自由詩3*24/1/21 0:22
苦虫自由詩4*24/1/13 12:53
待っている(習作)自由詩1*23/12/31 7:14
モブにもなれない自由詩1*21/2/28 22:11
勿忘草自由詩3*21/1/19 13:40
はなれなれて自由詩3*21/1/17 14:09
紅白自由詩021/1/3 8:12
甘露甘露自由詩020/12/31 9:01
晦日自由詩020/12/30 13:30
孤独な夜を歌う自由詩2*20/11/29 23:25
お空の言葉自由詩3*20/11/28 12:55
最小行進自由詩3*20/11/26 8:40
君を願う自由詩3*20/11/24 9:08
雨に歌う自由詩3*20/11/23 6:57

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