これまで色々と勝手な推測をしたり、本文には何ら触れられていないことを様々に寄り道したりしながらレヴィナスのテキストを読んできた。議論が空中分解しないように、一旦確認の意味で、テキスト本文とこれまでの議 ....
「経過=喪失」としての「時間」。レヴィナスは何のためにこのような「当たり前の事実」を持ち出すのだろうか。「この告知の意味を今は明らかにしなければならない」(p37)。
(第5節「<他者>に対する責任 ....
さて、「歴史」が呼び起こす「目的論」との対照において、レヴィナスがそれとは「別の仕方で」、即ち、「経過=喪失(英語ではlapse)」としての「時間」に注目して、その「隔時性」の中で締結される「責任」の ....
国会図書館の蔵書を燃やしてしまえ
もっと分かるようになる
百年前の芸術なんて、
今生きている俺に一つも役に立たないじゃないか。
オレはボードレールとランボーと中也とキン ....
丁度、レヴィナスの時間論についての議論が出てくるところで、それに関係する部分のある興味深いエッセイを読むことができたので、今回はそれを論じたい。「あをの過程」さんの、「ダンショウ(2) ZONEに関す ....
読み、語られる度に恐怖を感じる思想というものがある。
それは人類の歴史上、しばしば「宗教」という名で呼ばれてきた。
極限的な思考は、常にある種の宗教を含んでいる。日常と非日常、現実と非現実 ....
アラスカへ行こうと思った。
きっかけは、本屋でふと目にしたアウトドア雑誌のグラビアだった。
「特集アラスカ」
広い空。雪を頂いた山々。太陽に輝くカリブー達。自分の住む北海道と似たものを持って
....
存在(生)を闘争・利害と捉え(「存在の彼方へ」を読んでみる/祈り−「存在の彼方へ」を読んでみる3〜3(2))、それからの超脱(「存在の彼方へ」)をレヴィナスは探し求める。
(本文第2節「<存在> ....
これまで、レヴィナスが、言語の考察から導き出した「懐疑論」を梃子に、「異なった現実(リアリティー)」について論じようとしてきたのではないか、という推測を述べてきた。
ただ、そこでのレヴィナスの記 ....
レヴィナスの「懐疑論」への注目はかなり執拗なものである。「懐疑論」の論理性というよりは、まるでその存在自体がレヴィナスの思考の梃子になっているかのようである。
「存在するとは別の仕方でを思考する ....
*内容的には、7ではなく6の「懐疑論」の議論からの続きです。
「存在」(生、利害)からの超脱の道を捜し求めるレヴィナスは、「存在」(利害)が「〜である」という「断言」として表現されることに着目す ....
行きかう人でごった返す午後の駅。彼は広げたダンボールに座って柱に背をあずけていた。先ほどから、そばに転がっているペットボトルのキャップを指さし、その手をしきりに上下させている。どこかで叫び声が上がっ ....
正直、やたらめっぽう書きなぐった文章で、前に進んでいるのか、後ろに進んでいるのかが、見えづらくなる。
ジム・ジャームッシュの傑作「ナイトオンプラネット」のように読んでいただければ、こちらとしては ....
*書いているうちに話が段々込み入って如何にも「哲学」っぽくなってしまった。
どう纏めて良いか分からなくなってしまったので、とりあえず「レジュメ」的に投稿して、日常的な観念に引き戻して考え直す作業は次 ....
弱肉強食であり、利害計算である「存在」(生)。レヴィナスはそれとは「別のあり方」(「存在の彼方」)を捜し求める。「それにしても、存在とは他なるものとは一体いかなるものなのか」(p20)。
と ....
「責任を負うということは、『言いたいこと』が本当は何なのかもう一度考え直すことである」、それがレヴィナスのいう「責任」ではないか、と先に推測した。
「責任」は<語ること>である、とそう本文には記され ....
僕の正義とは何か?
{もし私が一人の心の傷を癒すことができるなら
私の生きるのは無駄ではない
もし私が一人に生命の苦しみを和らげ
一人の苦痛を覚ますことができるなら
気を失った駒鳥を
....
哲学を、多様な光を乱反射する「プリズム」に例えたのは、ドイツの左翼思想家テオドール・アドルノであった(「否定弁証法」より。木田元他訳、作品社、1996年、74ページ)。プリズム。それは見る角度によって ....
光に照らされた物体は、色彩を帯びることにより、それらの意味は四方八方へと広がる。赤が好きな子がいれば、赤は喜びの意味を持ち、赤が嫌いな子がいれば、赤は嫌悪の意味を持つ。
だが、赤は、光の反射によ ....
さて、レヴィナスの議論が、「弱肉強食の『生』」ではなく、それとは「別の仕方」を提示しようとするものであることを先に確認した。そして、その「別の仕方」とは、祈り、即ち「幸あれ」という、生への肯定の言葉で ....
「戦争」という過激な言葉に導かれて「存在の彼方へ」というこの本を読んできた。まだ始まったばかりであるが、語り手であるレヴィナスが持ち出してくる諸概念は、余りにも、特殊な、常軌を逸した言葉であるように見 ....
つまりは、たくさんの言葉が、ひとつの言葉を邪魔するのだ。そして、ひとつの感情が、たくさんの感情を邪魔するのだ。現実世界において、行為がそのすべての表象を定義するものであれば、言葉は感情の行為となる。言 ....
・文章を書く基本原理として文法があるのではなく、私達は文法によって書かされているということに自覚的であること。
・明治期からの文法研究は、国学の文法研究をベースとしながら、バックボーンに西洋文法の体 ....
詩の批評って難しいですね。感想なら言えるんですけど、批評となると戸惑ってしまう。
批評されるのは嫌!って思っている人もいるでしょう?そんな人は酷く傷つくんじゃないかと思って。批評って言うのは、上手な ....
私は「存在の彼方へ」という書物は、宗教的な思想内容を、哲学の用語で叙述したもの(即ち神学)の書物だと思っている。「存在に感染せざる神の声を聴くこと」という前書きの言葉は先に引用した。仮にここでいう存在 ....
【シーン1】
舞台は海外。時代は現在。学会の会場のようなところ。会場は満員。夜。カメラはまず会場を俯瞰し、それから屋根に近い高く大きな窓へ。その窓を外側から割って、光り輝くような女性がスローモーショ ....
私が愛読している本の一つに、フランスの哲学者エマニュエル・レヴィナスの「存在の彼方へ」という本(講談社学術文庫、合田正人訳。1999年)がある。
かなり異様な文体で書かれた著作で、明確な言葉の定 ....
再び、言葉へ思考を還そうと思う。
言葉の限界性と、想像性。それはその言葉のみにしか持ちえることはなく、また同時に各人それぞれに持ちえた、物語である。幾多のバリエーションと、それだけでしかない唯一 ....
人間は人間を超えてこそ人間となる。
ニーチェの超人思想だ。超人思想はその思考をとめることなく突き進み、やがて、永遠回帰説へとたどり着く。
すべての物事は、すべての物事そのものであり、それ ....
まれに評論というものを読む。
手元の辞書によると、評論とは「(専門の分野や社会の動向などについて一般読者を啓発するために)自分の意見を加えながら解説すること(したもの)」らしい(三省堂新明解国語辞典 ....
散文(批評随筆小説等)
タイトル
投稿者
Point
日付
経過のまとめ、レヴィナスの責任論−「存在の彼方へ」を読んでみ ...
もぐもぐ
0
04/8/9 13:38
時間と認識−「存在の彼方へ」を読んでみる13(2)
〃
1
04/8/8 17:46
喪失としての時間−「存在の彼方へ」を読んでみる13
〃
1
04/8/8 14:48
雑記
馬野ミキ
11*
04/8/8 1:09
あをの過程さんの時間論−「存在の彼方へ」を読んでみる12
もぐもぐ
5*
04/8/7 18:26
暴力と責任、若しくは<善悪の彼岸>−「存在の彼方へ」を読んで ...
〃
1
04/8/7 13:07
アラスカ〜シアトルのビールと雑誌と
鈴木もとこ
3*
04/8/6 22:53
場所を持たない私「自身」−「存在の彼方へ」を読んでみる10
もぐもぐ
0
04/8/6 18:04
レヴィナスの芸術哲学−「存在の彼方へ」を読んでみる9
〃
2*
04/8/5 19:46
現実、夢、リアリティー−「存在の彼方へ」を読んでみる8(2)
〃
0
04/8/4 21:08
「大胆」な「懐疑論」と異なった「リアリティー(現実)」−「存 ...
〃
0
04/8/4 13:38
力
城之崎二手次...
2
04/8/3 22:30
純粋正義への架橋20
チャオ
0
04/8/3 7:10
自由意志と責任−「存在の彼方へ」を読んでみる7
もぐもぐ
0
04/8/2 21:42
「割り切れなさ」と懐疑論−「存在の彼方へ」を読んでみる6
〃
2*
04/7/31 15:36
「何故人を殺してはならないの?」−「存在の彼方へ」を読んでみ ...
〃
1*
04/7/30 17:34
純粋正義への架橋19
チャオ
0
04/7/30 9:09
言葉と責任−「存在の彼方へ」を読んでみる4
もぐもぐ
1*
04/7/29 17:51
純粋正義への架橋18
チャオ
1
04/7/29 8:40
祈り−「存在の彼方へ」を読んでみる3(2)
もぐもぐ
1*
04/7/28 18:11
祈り−「存在の彼方へ」を読んでみる3
〃
1*
04/7/28 13:13
純粋正義への架橋17
チャオ
0
04/7/28 7:57
言語解体と凶暴化計画のための箇条書き。
[group]
ななひと
6
04/7/28 1:14
詩の批評全般に感じること
佳代子
0
04/7/28 0:25
「存在の彼方へ」を読んでみる2
もぐもぐ
1
04/7/27 18:44
多重化してゆく夢の記録
佐々宝砂
2*
04/7/27 13:31
「存在の彼方へ」を読んでみる
もぐもぐ
2*
04/7/26 20:18
純粋正義への架橋16
チャオ
0
04/7/26 7:29
純粋正義への架橋15
〃
1*
04/7/25 9:28
「評論」と「批評」
ボッコ
0
04/7/24 22:27
231
232
233
234
235
236
237
238
239
240
241
242
243
244
245
246
247
248
249
250
251
252
253
254
255
256
257
258
259
260
261
262
263
264
265
【散文(批評随筆小説等)】
散文詩は禁止。
散文詩は自由詩のカテゴリへ。
0.9sec.