俺は絶対に周囲の人から良くは思われていないというのがあるので、自分としては必死によく思われようとする。しかし、八方美人をするな、といわれ嫌われないように嫌われないように、けれど万人に好かれようとはせず ....
っと、どこ置いたかなぁ。
えぇそう青いやつなんですけど。
あ、ホントマジすいません。
付いて来てもらっちゃって。すぐに済ましちゃうんで。
そうなんスよねー放課後の学校って、ちょっと怖くて。
....
偶然に偶然が重なって、詩のボクシングを高知県で見てきました。
そして、地方都市でももっと都内に負けない朗読会を行なってほしいと思いました。
7月26日に書くワークショップを高知県高知市で行ない ....
草叢に横たわっていると、朝の草露がわたしの頬に滴り落ち、がらんどうの身体は血も通ってないのにどくんどくんと脈を打っている。
「そんなところにいては寒いだろう」
と父さんがわたしを ....
べらべらべら。ごきげんな音だ。けつを拭く紙にもならないが、まともな本にも使えないような出来損ないの紙切れの束がめくれる音だ。
ユーズドの捨て台詞と共に床に落ちたままの俺の右目がたどり着いた場所は ....
互いに惹かれ合いながらも、別れを予感し山へ登った二人。眼下には大きな川が横たわり、その向こうには美しい山が聳える。
「あそこへ行って。」
彼女は別の山の頂上を指差し、キョヌに行け ....
目出帽 茂(めだしぼう しげる)
:今作の主人公。
県立握り込み高校一年生の男の子(?)布の塊から細長い手足が突き出しているという風貌のため社会的にアウトになりかけたが、ある日クラスメートのマユと ....
初めまして、ロボです。
詩を書いたり、朗読したりします。
批評と云うものに基本的に懐疑心を抱いています。
ここは、自作の断片を置いておく場所として活用させて戴きます。
騒がしい風景は彼のもとを通り過ぎながらじっと様子を伺っていたのだが、焦れたらしく向こうの標的を探しに旅へ出た。助かった彼は一安心して一服茶屋で団子などを平らげていたが飽きてくると立ちあがり西へ西へと ....
居酒屋『道草』のカウンターでホッケの焼き物と格闘しながら冷酒を飲んでいると、
隣の席に座った、やっぱり常連のキャバ嬢のマユミが、酔っ払って、僕に向かって
話しかけてきた。
「あんた、目の見え ....
人が生まれて、生きはじめる。
川が生まれて、流れ始める。
人生の区切りがあって、馴染んだ人と別れ、新しい人と出会う。
支流への分かれ道があって、今までの流れと別れて、新しい流れに入る。
....
日本ダービー。有力馬の一角を担っていた彼に跨っていたのは、デビュー3年目にして弱冠20歳、ダービー初騎乗の中舘騎手だった。
返し馬を終えてスタート地点に戻ってきた中舘は、慌てて担当厩務員に告げる。
....
全ての制止を振り切り無理矢理娑婆に戻って7日間。十分に満喫できただろうか。
まあある意味幸せなのかも知れないが、それは本人にしか分からないな。
呑みたくて呑みたくって仕方なかった酒を好きなだけ ....
「心で書かれた詩」という言葉を話すとき、藤井わらびさんの『むらさきの海』を外
すことはできません。
外すことのできない理由は、連動していることです。
連動しているのは、彼女の考えていることと ....
「それはダメ!」
そんな声を出してしまったものだから、いぢわるな彼はますます面白がって、手に持っているノートをパラパラと眺めた。
「うわー、きったねー字だなー、いつの?」
「十五歳の時の」
....
雲一つ無い晴天は私の心を曇らせる。
余りにも清清しい青は、私に逃げ道を与えることなく迫り来るからだ。
今朝はそんな空の下、いつものように高い塀に囲まれながら朝礼をした。
一日のうち ....
神様はいない、なんて思ったりもした。だっておかしいじゃない、神様がいるのなら、どうして私の右手を動かなくするの?
でもね、最近はね、ちょっと違った考え方もしてみるの。例えば、素敵な曲を奏でる、あ ....
少し前迄、初老の両親とこの店で食事をしていた。メニューを見る時に、視力の落ちた目を顰(しか)める父と母の前に座り、相変わらずふらふらと生きている自分を申し訳なく思う気持を抑えながら、何気ない会話 ....
栗毛の大柄な馬体だった。
重戦車のような差し脚で、一完歩づつ確実に、最後の直線を追い込んでいった。
無骨で不器用な、愚直とも言える追い込みで、稀代のスターホース、ミスターシービーに戦いを挑んでいっ ....
愛とはなにか、恋とはなにか、、、
問いかける歌が蔓延している、、、
現在、発表されている歌謡曲、映像、詩、絵画。
表現と呼ばれるものほとんどに少なからず含まれているテーマではないだろ ....
どっちを向いて眠っても
涙がこぼれて来る。
やっと眠りについたと思ったのに
自分の泣き声で目が覚めた。
時間を戻せたら。
出 ....
『納得するまでやりなさい。』
突き放した様に
YESを掲げた意味がよく 解りました。
形は変わってしまったけれども
スタートラインに立つことが出来ました。
「好きじゃない ....
摩り減って
やっとの思いで歩く。
二十三時前
まだスーパーが開いていて、
明日のお味噌汁の具材を買った。
住み慣れたこの街も
色んな思いで生きた。
この ....
高校三年になった。ローザと別れてから半年近くが経っていた。相変わらず、毎朝は辛く、苦しいものだった。それどころか、日に日に酷くなっていった。
人間と言うのは、痛みと言うのはある程度耐える事が出 ....
どんなにゆっくり行っても、祖師ヶ谷大蔵から新宿まで1時間はかからない。煙草を吸ったり、立ち読みをしたり、音楽を聴きながら歩いたり、と出来る限りの方法で時間を潰した。こういう事があまり苦にならない。た ....
〜親愛なるデーブ新大久保氏に捧ぐ〜
水道山から、鎌倉海岸まで流れているハイランドクリークには、<粘膜の輝き>
を知らせる看板が立っている。
《今年も<粘膜の輝き>の季節が近づいて来ました ....
月明かりに仄かに紫陽花の花びらが浮かび上がる。
ゆめこはそっと鼻を近づけてくんくん犬みたいに嗅ぐ。
「あじさいは毒があるんだぜ」
私がそう言うと花をひとつ捥いで、いたずらに口 ....
見事な二日酔いです。
僕の二日酔いの民間薬は、近所の「あいおい」といううどん屋さんの、おろし生姜たっぷりあんかけうどんです。これを食べればたいていのむかつきは抑えられ、身体は楽になります。ところ ....
俺は急に眩暈の様なものを感じ、
「ちょっと便所」
と短く言って、席を立った。
足が別の生き物の様に、前に進む。ラバーソールの厚い底を通して、床板の軋む感覚が伝わってくる。平行感覚がよ ....
紙製梱包材を開封すると、下読みが蹲っていた。両膝で頬を挟むように体育座りして、脚の爪の長さを測っている。体毛は全て剃ってあり、陽の光に当たり慣れていないのか肌は薄紅色。年の頃は二十後半だろう。同じ大 ....
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