昨年の今頃だったろうか、何故だか消防設備士の勉強をしていて、火災報知機にも色々あることを学んだ。煙感知器とか、熱感知器とかあって煙感知器とは発生する煙によって生じる光の乱反射の量から火災と判断するも ....
そしてこれは日記のようなものだ。
むしろ、「日記」と括ってしまった方が正しいかもしれない。
そんな散文です。文法やらなんやらは滅茶苦茶です。
内容も支離滅裂です。論がころころ変わります← ....
俺は改札を離れて、家へと向かった。いや、正確には、改札を離れてから家に帰ってきた間の記憶が、すっぽりと抜けているのである。俺が何を考えて、どういう経路で帰ってきたのか、全く記憶にない。とにかく俺は家 ....
眠りが浅くなり、自然と目を覚ます。腕の中に誰も居ない事に気付き、息が詰まった。俺は布団を跳ね除けて飛び起き、リビングに通じるドアを思い切り開け放った。
「どうしたの?」
果たして、そこに女 ....
白く濁った煙が、窓の外へと流れ出ていくのを、じっと見ていた。下腹部をウェットティッシュで拭き終わった女は、俺の横で椅子に座り、マルボロライトに火をつけた。
「ねぇ、さっき何ていいかけたの?」
....
ラウラ・ニーダーゼッセンは非-自由を求め続けている。
そしてそれを実行している。
彼女はあるシュパールカッセ信用金庫頭取の秘書だ。
仕事から帰ると彼女は、必ず初めにやることがある。
部屋の隅に ....
「出たよ」
「ねぇ、あのさ」
「あん?」
「今からそっち行っていい?」
「はァ?」
「ダメ?」
ダメだと思うが、ダメじゃない気もする。正直、会いたく無いけど、断る理由も無い。 ....
湯船の中に身体を沈めて、肺の中を空っぽにするまで息を吐き出した。
「おい」
「何だ、珍しいな。お前から俺を呼ぶなんて」
「聞いてただろ?あいつが帰ってきやがった」
「何だお前、今更そ ....
変わらない毎日と言うのは、とても安心できるものである。俺が正気でいられるからだ。周囲の環境が変われば、俺もそれに柔軟に対応しなけりゃならない。彼女と付き合い始めた、と周囲に言われれば、それなりの反応 ....
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=98611
しばらく前の作品なのですが、今あたしの心の支えになってくれている作品なので感謝を込めて感想を書かせていただ ....
あの夜、何故窓を開けたのかわからない。
雨が降っているかを知る為かしら。蛙が鳴いているかを知る為かしら。
それとも、可愛い可愛い風鈴たちを確かめる為?
*
酔っていた。
* ....
醤油 たもつさん
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=504
われわれは忘れる生きもので、忘れていくからこそ、生きていけるという面があ
る。けれ ....
心臓を氷水の中にぶち込まれたような感覚に襲われて、目を覚ました。悪夢みたいなものを見た気がするが、どんな夢だったか思い出せない。心臓が 物凄い速さで、波打っている。喉がカラカラになっている事に気付き ....
胸糞悪い思いと同時に、反論の余地の無い事実と言う二つの思いが、べっとりと身体の真ん中にくっついて離れない。熱めのシャワーで体中を洗い流し、浴室を出る。栓を抜いた訳でも無いのに、浴槽の中から、ゴポゴポ ....
「出てくんなよ」
「お前が望んだんだろうが」
「うるせぇよ」
「子供みたいな言い方するなよ」
「うるせぇってんだろ」
「まぁいい。それで、どうするんだよ?」
「何が?」
「 ....
愛について
愛は芽生えるものです
脳内に芽生える肉の芽です 肉芽腫で、
腫瘍なのです
だから愛は気づかぬうちに脳の中に
根付きます
密かにあなたの一部と化します
愛という毒の芽は、あ ....
むかしむかしと言っても、きのうのきのうくらいカマキリ一家が仲よく草むらの中でくらしていました。今日も父さんカマキリがかりにでかけていきます。「いってらっしゃい。」と母さんカマキリ「いってらっちゃーい ....
よるがおわるまえに、きみといちどはなそう。
*
ここは、おいてけぼりのいばしょであって、
しかしながら、いつかはみんなでてゆくのだ。
ふしぎなことにね、なきがおがと ....
―――「私が最も恐れているのは、他人の”正義”です」
オンドレイ・ミミー・アナは縋るとも射抜くともつかぬ目でブリキ製の偶像に向かい、
もったいぶった仕草で手を合わせ、告白とも暴露ともつかぬ調子で漏 ....
風呂場から、浴槽にお湯が溜まっていく、柔らかく鈍重な音がする。俺はシャツを靴下を脱ぎ捨て、ズボンのベルトを外してから、買ったばかりのピースに火をつけた。柔らかい煙が、薄暗い部屋に広がっていった。カー ....
あまり会話の無いまま、駅の改札口に着いた。大勢の人間が、無造作に出たり入ったりしている。前に誰かが、水族館みたいだな、と言っていたのを、いつも思い出す。確かに、色んな種類の人間が、ちょっとずつ違う表 ....
端から見たら、随分と間の抜けた画なんだろうな、と思う。この逆なら、今までに何度か見て来たけれど、今のこの状況、男が泣いていて女が慰めていると言うのは、俺は見た事が無い。何だかおかしくなってしまう。自 ....
「…・Restaurant」
一面小麦のこがね黄金色の畑がなだらかに続いていました。
歩き疲れても道はずっと一本どこまでも、先へ先へと白い輝きを見せています。
小さなメグはまた一 ....
八木重吉の詩を読みました。
明治31年に生まれ、昭和2年に30歳の若さで亡くなった八木重吉は、死後20年近くたってから小林秀雄に見い出されました。
キリスト教の信仰に貫かれた彼の詩を源として今 ....
バグアイドモンスターが襲ってきた!連中は七つの目と非対称な七千とんで二本の腕と一本の足を持つ大変アンバランスなモンスターだ。
その七千とんで三本の触手とも花弁ともいえないぬらぬらした触手をうごめかし ....
つきあって一月たちました
クリスマスイヴの夜
二人は別れました
それから二人は
それぞれの人生を歩み
やがて死にました
二人が死んでも
世界はあり続けました
....
桜が潮風の中で散り、雪のように舞っていました。
この町にも春の終わり、そんな季節がやってきています。
「わあ、きれい」
桜の先に、海峡の光る景色があります。
「ほんとう、いいお天気。気持 ....
別に、泣く事を堪えていた訳じゃないと思う。感情を押し殺して生きていた訳じゃないと思う。ただ、感動する事が、少なくなっていたんだと思う。何事にも動じない、と言えば聞こえはいいが、結局は無感動と言う、あ ....
生ぬるい風が、ジャケットを抱えた脇の下を通っていく。ションベン横町と呼ばれる薄汚い通りの入り口にある喫茶店を出て、俺は人気の少ない方に歩き出した。咄嗟に良い場所が思いつかないが、とりあえず駅から離れ ....
「いえ、そういう事でも無いんですが、違わなくないような」
俺は返す言葉に詰まり、珈琲カップを持ち上げてから、さっきその珈琲を飲み干した事に気付き、汗だくになったグラスの水を、一気に飲み干した。氷 ....
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