詩を書いていると「上手く書きたい」「より多くの人に良いと思われるものを書きたい」という欲が出てくる。その欲が、最初のインスピレーションに従ってただ書き出しただけの言葉を、色々と加工させる。加工してい .... 蒼白い頬が好き。と言ったら気味悪がってそのあと一度も連絡が取れなくなった子もいたしなんでか食事を抜き始めてばかみたいに痩せてみたりしたひともいた。いろんなひとがいた。でもみんなどこかへ行ってしまった。 ....  ある時、しくみちゃんのセーラー服のリボンがなくなった。赤くて、カワイイ、テラテラのリボン。しくみちゃんは目を丸くして、「わたしのリボンがありません」と学校中をぐるぐるしはじめた。あんまりしくみちゃん .... 信仰と文学に関するメモ
 
 20世紀後半における国内において、世界史的な価値を有する詩業を残した大詩人といえば石原吉郎の名を挙げることが可能であると思うが、彼に限らず、日本の近代文学は、宗教(あ ....
台風という言葉はわたしをなつかしい気持ちにさせる。と思って、でも、よくよく考えたら、わたしは非常に多くの言葉になつかしい気持ちにさせられる。たとえば読書、と聞いても、小学生の休み時間のほとんどを過 .... 人は、一生の内に、何度謝るのだろう。
謝罪と、謝礼、どちらの言葉を多く発するのだろう。

皮膚が盛り上がったまま元に戻らない左手首の傷跡を指して
主人が言った。
「君は確かに被害者だ ....
理性的なものと感性的なものとは、インタラクティブな関係にありうるものと考えられるが、伝統的には、感性は理性の下位にあって、理性に従属すべきものと考えられてきた。意識と無意識もまた、同様の関係にあるもの .... 作品における構造概念の詐術について

一、多くの名作とされる詩作品に、さしたる構造はない。

一、構造とは色々な意味で、共有されうる型であるが、それは独自性を消失させる。

一、多くの作家 ....
信号がひっきりなしに変わっている渋谷の交差点。人が我を忘れたように通りを過ぎていくのが見えた。スターバックスは、足の踏み場もないくらいに混み合っていた。誰かの結婚式から帰ってきたような身なりの人た .... 空がすこんと抜けそこから夏と秋とが入れかわって鱗雲。日差しはどことなく丸っこくなって色もなんとなく赤っぽい、カーテンにハンガーのかげがうつっている、それとそれに吊るされている布たちと。
ここはほとん ....
『Pamela, or Virtue Reward』。この作品の断片を読んでの感想、気付き、そして自分なりの考えを以下に記す。
まず、Pamelaを論じるに当たって、18世紀当時のイギリス社会を取 ....
「趣味は何ですか?」と訊かれて、「詩を書くこと」と答えるのは難しい。なんだかものすごく恥ずかしいし、そもそもたぶん、詩を書くことは趣味なんかじゃないと思っているからだと思う、心のどこかで。

  ....
説明のつく気持ばかりをあつめて評価しようとしている。

きのうと今日はいろいろなことを台風のせいにした。
夕食の準備しなかったのも、本が読み進められなかったのも、洗濯も掃除もろくにしないで線 ....
日本は史上稀にみる国家である。その特殊性は憲法九条に謳われた戦争放棄、戦力不保持、交戦権否認の三条項に集約される。

この特殊性は国内外から「お花畑」などと揶揄されがちであり、その平和主義、楽観 ....
詩って詩の手引き書読んでもあんまりわかりませんよね。
漠然とした想いをのせたメッセージかと僕は思っています。
絶望と希望の振幅の間のすべてが、詩に思えます。

できれば排斥とか限定とかあまりな ....
この映画を観るのは二度目でした。

「父と暮らせば」井上ひさし氏が書いた、もとは舞台作品。

原爆投下の3年後、廣島はヒロシマになり、そこで生きる生真面目な美津江(宮沢りえ)と、原爆で亡くなっ ....
手がふれる、という覚悟と、手がふれた、という諦念の間には、ほんのわずかの隙間があって、わたしはだいたいそこいらへんに住んでいるのじゃないかと思う。わかっていながら、実在に達しない、その、なんとも。 ....  十五歳のころ、文学なんてものは、自分には関係のない分野だと思っていた。
 当時、遠藤周作というカソリックを信仰する流行作家が活躍していて、テレビのコマーシャルなどにも出演していた。彼は小説の他に、 ....
聖霊を受けるためには何をしなければならないか

 何か神権的な割り当てを受けた時、自分は資格がないと感じるべきでしょうか。そう言った時こそエホバ神に聖霊を求めるべきです。1927年にR.J.マーチ ....
それは遠い呼び声だった。
かすかに愁いを帯びた紙片の様にかさこそと空気のへりを伝わって忍び寄るなにかの気配がこのところ僕の耳元にすみついているみたいに。

五感に走る刺激がなければ自らを認識でき ....
「叙事詩の精神ーパヴェーゼとダンテ」 
 河島英昭著 岩波書店 1990年8月27日刊

著者はイタリア文学者です。ボッカチオなどの翻訳研究でも知られているらしいのですが、私は余りイタリア文学に ....
真夏だが雪の降る日である。こんな日に足湯へゆこうと誰ともなく言い出すのはしごく真っ当、ふだんは気難しい祖母までもが電話を寄越して「足湯かねこんな日は」とめずらしく意見をそろえてきている。
「冬の靴下 ....
 ここ2回ほど、批判的な詩を書いている。
 かっとなって殴り書いた、というのはその通り。
 その意味では反省している。ぺこり。

 「アジビラだ」とのコメントもいただいた。
 それはきっ ....
今時、いわゆる、詩と世界とを等価とみなすような愚か者は、そうはおられまい。どうやら、時代はそうした詩への信頼と期待とを、妄想として冷笑することがトレンドのようだ。私の場合、そのような世界そのものと釣り .... {引用=♪ダッダダダダッダ、ダッダダダダッダ
  じーんせい楽ありゃ ふみしめて〜♪
            (山上路夫作詞・木下忠司作曲)}
第8647話 電気を帯びた黄門様

 〜江戸  ....
 クリスマス

この街にはいつものように雪のないクリスマスがやってくる。
光のクリスマスツリーが恋人たちの想いをたかぶらせる季節だ。
レストランの窓越しのほかの世界の絵のように映し出されるざわ ....
2012/08/31 14:53

 家の洋服という洋服、下着、タオル、布をめちゃくちゃに投げつけ、広げ、収拾がつかない状態にしたのち取り押さえられ、そのとき傷口が開き、なおも取り押さえられ、格闘 ....
 私にとって、かけがえのない言葉との交わりの記憶をある程度なりとも感情を伴った心象として想起したいとふと思う折に、参照されるのは、中上健次であったり、ジル・ドウルーズだったりするのだが、その .... 久しぶりに短い文章を書きたくなったので書いてみる。短い文章を書いてみると何だかいつも久しぶりだ。嘘だけど。
先日、乗換駅のホームでセミを拾った。まだ生きていた。木のない駅で、人に踏まれるよりは草地に ....
心に残る風景

根によって地に繋がっているような、血によって不可視の掟に縛りつけられているような、そんな感覚が、今にして思えば、20代の前半くらいまでは確かに、一種の生存感覚としてあったことは憶え ....
散文(批評随筆小説等)
タイトル 投稿者 Point 日付
駄作について三田九郎212/9/26 6:07
詩なんてかきたくなかったはるな612/9/26 1:43
しくみちゃん、リボンをさがす御飯できた代3*12/9/26 0:51
信仰と文学に関するメモ 一るか1*12/9/25 5:14
台風のこと[group]はるな112/9/25 3:24
加害者と被害者桐ヶ谷忍412/9/24 21:51
文学メモるか112/9/24 20:12
作品における構造概念の詐術についてのメモ0+*12/9/24 0:11
渋谷の2Fで番田 312/9/23 1:21
いろいろな感じについてはるな212/9/21 15:24
『Pamela, or Virtue Reward』森永裕爾112/9/21 9:54
詩を書くということ三田九郎612/9/20 23:09
台風のせいはるな212/9/20 0:24
特殊な外交A-29012/9/19 9:42
ちょっと思うこと梅昆布茶19+12/9/16 13:33
シネマレビュー「父と暮らせば」(ネタバレあります)そらの珊瑚6*12/9/13 11:18
届くとか届かないとかのこと[group]はるな812/9/11 18:58
手慰みMOJO1*12/9/11 14:42
聖霊を受けるために何をしなければならないか生田 稔1+12/9/10 8:26
オートマトンの夢梅昆布茶012/9/5 21:52
叙事詩??物語・詩??……とある蛙6*12/9/5 12:26
真夏の雪、地蔵骨峠の夢はるな312/9/4 23:23
サイレントマジョリティに罪は無いかOhatu112/9/4 4:36
呟き 詩と世界の等価性のことなどるか3*12/9/3 21:18
水戸黄門ダイジェストsalco5*12/9/2 23:15
短い季節たち梅昆布茶512/9/2 7:00
20120831榊 慧112/8/31 14:58
近代的詩性についての備忘るか012/8/29 20:37
久しぶりに短い文章。小池房枝812/8/29 3:42
根と血、うつほ、プレーローマるか112/8/27 22:36

Home 戻る 最新へ 次へ
72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 

【散文(批評随筆小説等)】散文詩は禁止。散文詩は自由詩のカテゴリへ。
0.59sec.