触れるだけで音も無く切れる鮮やかな刃先が咽喉元にあるかのような心境だ、ほら、勘付いているだろう、ただの亀裂だったものが次第に音を立てて崩れていきそうな予感に。デッド・ラインのすぐそばにもう ....
終わりの始まりって何時だったんだろうと、かなり苦めの珈琲を入れながら考える。
そういえば、いつから秋になったのか思い出そうとするような。
そこに有ったことに気づかない。
あまりにも自然で、穏 ....
手塚治虫、仕事中居眠りをしたとき起こした編集者に向かって
「私は、寝てなどいない!!横になって眠気を取っていただけだ!!」と
言い放っていた。
私は、実家に帰省し家で湯船浸かったら高確率 ....
私は別に「人生を愛することが必要である」とか「人生を愛せ」と言いたいのではない。様々なことに開眼していくタイプの人間であるならば、自然と「人生への愛」に目覚めるはずであるし、そのようなところにも大き ....
中村くらげさんの提唱された「自分の詩を読み返そうキャンペーン」に、短歌もありと拡大解釈してのってみました。作品数が少ない私ですが、いつも5首まとめて投稿している短歌をバラしてみたところ、ベスト3 ....
自分の詩を読み返そうキャンペーン実施中です。
皆さんのベスト3を教えてください。
私のはこんな感じ。
3位
http://po-m.com/forum/showdoc.php? ....
街路樹の枝先が芽吹いて淡いみどり色が眼に清々しい。そんなある春の日のことである。
太一が運転する青いヴィッツは、ウィークデイの東名高速を西に向かって快調に走っていた。途中、海老名のサービスエリア ....
希望のなみだ…
枯れたしまった
もう泣き疲れて枯れたココロ
絞りきった涙は何処にも湧き出る場所もなく
こころは枯れていく
幾年もたって
もう一回りまわって
よ ....
「あなたは神を信じますか」
ふいに声をかけられ、振り向くと、若い美しい女が立っていた。
鈴木俊介は保険会社に勤務し、主に災害や火災に適応した商品を担当していた。昨今の地震や水害に対応するべく画期 ....
ひろしの不満はもはや不満の領域を超えていた
さとしと言う部長の態度が傲慢すぎるのだ
「部長!」
「なんだ、おや?ひろし君、きみが私に何のようがあると言うんだね?」
「私は思うのです…あなた如き ....
今 編
将来の為とは一体何だろうか?
明日死ぬと知らされて、将来の為と言える人はいるだろうか。
僕は明日死ぬと知らされたら、一時間ほど悲しみに暮れるかもしれない。
だけど、いつ ....
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【8】 沈黙のエクリチュール
下書稿(三)手入れ(3) 〔A〕+〔B〕
なだれ (了)
塵のごと小鳥啼きすぎ
ほこ杉の峡の奥より
あやし ....
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【7】 災害と隠蔽
下書稿(三)手入れ(2) 〔A〕+〔B〕
なだれ
若き母織りし麻もて
身ぬちみな紺によそほひ
藁沓に雪軋らしめ
笛吹き ....
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【6】 笛吹き少年の伝説
下書稿(一)手入れ(2)〔A〕
若き母や織りけん麻もて
全身紺によそほひ
藁沓に雪軋らしめ
町に出で行く少年あり
青き ....
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【5】 歌のわかれ
雪 峡{注=下書稿(四)手入れ(2)。ルビはすべて編集者。}
{ルビ塵=ちり}のごと小鳥なきすぎ
ほこ杉の{ルビ峡=かひ}の奥より
あや ....
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【4】 白金環と白金黒
雪 峡{注=下書稿(四)手入れ(2)。ルビはすべて編集者。}
{ルビ塵=ちり}のごと小鳥なきすぎ
ほこ杉の{ルビ峡=かひ}の奥より
....
なぜ、ここで戦う必要がある? 君の、君だけのための戦いは、きっとここではない、どこか、そこで死ぬことに価値があるような場所で、もっと、そのために死ぬことに価値があるようなもののために、行なわれるべき ....
秋に日が落ち夕食など済ませたあと、電器など点けず、開けた窓から入る街灯の僅かなひかりと月光のみで夜を過ごすは、いとをかし。日中夏のような暑さでも、夜には嵐になるなど心浮かし。窓あけて涼むにも、電器を点 ....
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【3】 あやしくも鳴るやみ神楽
雪 峡{注=下書稿(四)手入れ(2)。ルビはすべて編集者。}
{ルビ塵=ちり}のごと小鳥なきすぎ
ほこ杉の{ルビ峡=かひ}の奥よ ....
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{画像=140906170826.jpg}
【2】“永久の未完成これ完成である”
文語詩に限らず、宮沢賢治の作品(短歌、詩、童話、散文等)は、大部分が自室にひとまとめに ....
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結論から言いますと、現在までのところ、
「羅須地人協会」と満蒙開拓移民団との直接の繋がりを推測させるような資料は見出されておらず、
両者のあいだには繋がりは存在しなかったと思われます。
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生活が詩で、詩が生活ならば、現代詩フォーラムへの情報の流出も納得できるが、その場合、「わたし」が「現代詩」として、とらえられている、と、考えていいの?
それとも、わたしのリアルとネットに対す ....
【1】 文語詩から口語詩へ、ふたたび文語詩へ
さいきん、宮沢賢治の文語詩が、再評価されています。
文語書きの賢治詩といえば、例の「雨ニモマケズ」があまりにも有名ですが、こ ....
冬になるとおでんなどの他に、父は湯豆腐を作った。というのは共働き
の妻が相当料理下手だった。正確には家事全般に不向きな人で、冷蔵庫の
冷凍室に恒久鮮度を見、洗濯機には水流が回らないほど詰め込み、 ....
私は蝉の声の中で、ひぐらしのものが一番好きである。少し緑がかったボディに透き通るような翅というビジュアルも美しいと思う。夕暮れや明け方にカナカナ……と聴こえてくれば、夏の終わりを含んでいるようでなん ....
どれだけ乱雑に穴をあけてもあなたが上手に枠をつくるので素敵な窓になってしまうのであった。わたしの体
あおむけにした手のひらは雨をうけても陽をうけてもなにかを掴むことをせず、笑ったり泣いたりするの ....
そういえば、
と千津子は言った。
貴方何時までここにいるんだい。
天気は晴れかそれとも雨か。
飴でも降ってくれねえかねえ、
そんな事を思いながらお前に飽きる迄だよ等と、
笑いながら答えると ....
書かなくては、と一年ぐらい思って、書けなくて、私よりも書くべき人たちがいるような気がして、(待っていたのかもしれない)、未明、眠れなくて、アイスクリームを食べたら目が覚めてしまった、薄暗い。こんな朝。 ....
1. Are you better than A ?
「今から入る『応接室』はすべてが本物ではありません」
と茜が言うので覚悟してドアを開けてみればそこはよく知っているはずの松ノ丘駅、高架 ....
時間という途方もない罪のなかで、許されるとしたら何があるだろう。たとえば夜、わたしは座って往来を聞いている。電車の行き交う音とサイレン、携帯電話にむかって笑う若いひとの声、風。時折虫が、(蝉だろう ....
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【散文(批評随筆小説等)】散文詩は禁止。散文詩は自由詩のカテゴリへ。
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